ドラゴン。竜。
もちろん、架空の生物である。
でも、架空の生物でありながら、その知名度は、まるで実在の生物のように、世界中で知られている。
コミックやアニメ、特撮ドラマやゲーム、映画などにもよく登場する。
これだけ世界各国で知られている架空の生物であるからして、そのモデルになった生物はいたのだろう。きっと。
では、もしもドラゴンが実在したら、どんな生物で、どんな分類をされるのだろう。
爬虫類が近いような気もする。
だが、通常の爬虫類とは違うのは、ドラゴンは空を飛べるイメージもある。
恐竜だとしたら、プテラノドンのような翼竜だろう。
あ、「翼竜」という分類が実際にあって、そこには「竜」という文字もあるのだから、竜という分類はまるきり架空とも言えないのかもしれない。
となると、爬虫類という分類とは別に、「竜」という分類になるのかもしれない。
竜というのは、知能も高いイメージが私にはある。
地域によっては、竜は神のような扱いをされている場所もあることでもわかる。
単なる爬虫類と、竜では、知能の高さが違う感じだ。
また、特殊能力も。
例えば空を飛べる点など。
怪獣映画などの影響で、竜は何かのブレスを吐くイメージもある。
吐くもの・・例えば炎とか。吹雪とか。さすがに光線だと、ほとんど怪獣映画だけど(笑)。
まとめると・・
肌の感じは爬虫類に近いが、うろこがあり、空が飛べて、口から炎などのブレスを吐き、高い知能を持ち(人間の及ばぬ知識も持っていそう)、場合によってはテレパシーで話しかけてきて人間と意思疎通ができ、しかも体が大きい・・・・そんな感じだ。
そういう生物が実在したら、人間は竜にどう向かいあうことになるだろう。
ペットにしたり、動物園で見せものに出来る生物ではない。
竜の繁殖率にもよるが、人間が倒せる生物ではなく、むしろ逆に人間の方が滅ぼされる可能性が高い。
そうなると・・人間とて滅ぼされたくはないから、共生を選ぶしかない。
しかも、人間にはない能力や知識を持っていたら・・・こりゃもう崇めるしかないのでは。
敵にしたらえらいことになる。
感じでは、かつての怪獣映画での、モスラと人間の関係みたいになるしかないのではないか。
ただ、それとて、繁殖率次第だ。
竜族の繁殖率が低ければ、人間が竜を崇めることで人間とモスラのような関係も可能かもしれないが、繁殖率が高ければ・・・人間は竜の下に位置するしかない気がする。
人間がその身分に耐えきれず、繁殖率の高い竜にクーデターでもおこそうものなら・・・核爆弾などの最終手段を連発し、よくて共倒れになるしかないのでは。
それとて、竜が遠くに天高く飛んでいってしまえば、人間だけが自らの核爆弾で自滅するしかない気がする。
いや・・案外・・竜の知能や知識が人間をはるかに凌駕する場合は、そういう危険性のある手段は、竜の力によって禁止させられるかもしれない。
もしもそれでも、それをやろうとする国や人間がいたら、竜がその人間の及びもつかない能力や手法で人間を滅ぼすかもしれない。
で、地球を守るのは人間ではなく、竜ということに。
竜が統治する星・・ということに。
竜が平和をのぞむ動物なら、案外そちらのほうがいいのかもしれない。竜が世界を統治して、人間同士のいがみあいによる地球破壊を防ぐために。
竜がもし支配を望むなら・・人間は竜の食べ物やペットや見せものにされるしかない。
人間の生息場所によっては、人間が家をうろつくゴキブリを退治するように、殺虫剤ならぬ殺人剤で狙われ、忌み嫌われるのかもしれない。
そんなことを考えると・・竜が架空の生物でよかったのだろう、人間にとっては。
最近、きなくさい世界情勢のニュースを耳にすると、平和を望む竜に、人間が絶対にかなわない力を使ってもらって、人間を統治してもらうほうがいいのではないか・・・私はそう考えることがある。
「竜」と「龍」は、「旧字体と当用漢字の違い」だけでなく、厳密には異なる想像上の生き物らしいです。
「竜」は「主に西洋にて、悪を司る神の1つ」
即ち「ドラゴン」です。
名作ゲーム『ドラゴンクエスト』は、即ち『竜退治』です(笑)
一方、「龍」とは、「東洋における善を司る神の1つ」
中国古代に於ても、「龍のような人物だ」と言えば、最高の賛辞になります。
例えば、儒家の祖・孔子が、道家の祖・老子に対面して、帰宅したとき、弟子たちに「老子は、龍のような御方だ」と評しています。
もちろん、これは、「道家が儒家よりも優位に立つための寓話」ですけどね(笑)
さて、ジブリ・アニメーション映画にもなった『ゲド戦記』
まさしく「古来、人と竜は1つだった」というキャッチフレーズです。
参考までに、だんぞうさんもご覧になられてみては、いかがですか?
しかし、ジブリ版『ゲド戦記』は、原作の前半一部のみをアニメーション映画化したものです。
全体を知るには、膨大なファンタジー小説を読むことになります。
「竜」と「龍」、現代でも科学的に解明されていない自然現象は、「竜(龍)の仕業だ!」と判断しても面白いですね。
でもその後シリーズが進むにつれ、ドラゴンは勇者の味方のような存在になり、ちょっと神がかった存在になってきてます。
竜は龍に変わっていったのかもしれません。
神がかった龍は、ある意味人間を試しているのかもですね。
で、ときには人間にとって大いなる力になり、場合によっては人間に裁きをくだす。
人間がどんな行いをするか見守ってる感じで。
ゲド戦記、映画は見てませんが、主題歌は好きです。