時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「鶴の湯」の本陣長屋の内観

2008年09月09日 | 
「鶴の湯」の「本陣」という宿泊棟の一室の内観。

この「本陣」には、泊まりたくてもなかなか予約がとれずに泊まれない人も多いようだ。
私は運よく、泊まれた。
なので、本陣の内観を写真で紹介しておこうと思う。
ちょっと手ブレなのが申し訳ない。
でも、感じは分かってもらえるのではないだろうか。

この部屋の中で畳に寝転んで部屋の隅々を眺めていると、昔この部屋で寝泊まりしてたはずの武士の記憶が部屋の柱などに染み込んでいるような気がした。

ご覧のとおり、部屋には囲炉裏が設置されている。
夕飯は、この部屋に持ってきてくれる。
で、囲炉裏で魚を焼いたり、芋煮汁を温めたりする。
つまり、部屋に設置された囲炉裏端でご飯を食べることになる。

左側に出入口があるが、鍵はない。
内部から「つっかえ棒」を使って、扉が開かないようにする。
う~ん、クラシック!

囲炉裏で魚を焼くせいか、夏は、室内が暑い。暖房が効いてることになる。
そんな時は、入口の扉を開け放ち、風通しをよくするといい。外から丸見えになるけどね(笑)。
本陣に泊まる、他の客も、入り口をあけている人がいた。
皆、暑かったのだろう。
ただ、部屋を留守にする時は、それはやらないほうがいい。用心は怠らず、だ。

食事が終る頃には囲炉裏の火は消えている。
火が消えて時間がたつと、室温はちょうどいいくらいになっていった。

それにしても、囲炉裏端ってのは、ビールが美味いね!

こういう囲炉裏のある部屋って、普段都会暮らしをしてる私にとっては、一種の憧れである。
実際に来てみると、やはり風情がある。いい感じ。
雪がしんしん降り積もる冬なんか、特にいいだろうね。

昔は囲炉裏に落ちて火傷をする人は多かったらしいが(特に子供)、それは分かる気がした。
確か、・・野口英世さんも少年時代にそんな体験をしたんじゃなかったっけ。

夜、なにげに部屋を出て、外の道に出てみたのだが、物音ひとつせず、静まり返っていた。
時期は、晩夏と初秋のトワイライトゾーン。山間のひんやりとした空気が、湯上がりの旅人の肌に当たる。
古めかしい宿泊棟に、少し頼りな気な明かりがポツリと灯り、わずかに明かりを提供していた。
だが、それを上回る「闇」と静寂が、このクラシックな宿とそのまわりの自然を支配していた。

こうして、秋田の山間の地の夜は毎夜更けてゆくのだろうか。今日も・・・。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「鶴の湯」の施設内を通る道 | トップ | 鶴の湯の、水車。 »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事