時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

鶴光のオールナイトニッポン!聞かな、アカン~~!

2006年12月12日 | 懐かしい系、あれこれ

忘れようにも、どうにも忘れられないラジオ番組ってものがある。
今回は、その番組についての話をしたい。


ラジオの深夜放送が全盛だった頃、数多くの名番組があった。
ヤングタウン東京、フォークビレッジ、たむたむたいむ、あおい君と佐藤君、その他。
いやはや挙げればいくらでも出てきそうだ。

その中でも、トップクラスの人気を長い間保ち続け、異例の長寿番組になったのが「鶴光のオールナイトニッポン」だ。
この番組は毎週土曜日の深夜(実際には日曜の早朝ってことになる)1時から放送されていた。

オールナイトニッポンをはじめとする、深夜1時からのラジオ番組は、午前3時に終了し、3時からは別の番組になるのが常だった。
(深夜1時から3時までは、私にとっては「ラジオのゴールンデンタイム」だった。)

だが、この鶴光のオールナイトニッポンは午前5時までやっていた。
異例だった。
このスタイルが長年続いた。
ってことはいかにこの番組が人気があったか・・ということになる。

この番組、何が面白いって、下ネタに徹している点が面白かった。
どんな話題でも、下ネタに結び付けてしまう、その強引さ。
えげつなくもあるのだが(笑)、ここまで下ネタに徹してしまうと、かえって小気味良く、個人的には妙な痛快感すら感じていたから困ってしまう(爆)。

番組中にはエッチなフレーズが飛び交う。
フレーズの例をここに挙げたいくらいなのだが、文章にしてしまうと生々しくなり、愛嬌を感じられなくなるかもしれないので遠慮しておく。
あれは鶴光という得難いキャラクターあってこその愛嬌であり、許されるフレーズ群だった。

番組で勢いに乗った鶴光は、レコードまで出してしまった。
「鴬谷ミュージックホール」だの「星の降る夜(♪思い出した~思い出した~思い出した~ で始まる曲)」だの。
番組でもよく流していたっけ。

この番組に出したハガキを採用された人には景品が贈られた。「かやくごはん」「ゼニのモト」などの景品があったと思う。
「かやくごはん」シリーズは本で、「ゼニのモト」はラグビーボール型の小銭入れだったらしい。
ともかく、番組でハガキが採用された投稿者は、必ず貰えたようだった。
なんか、ずいぶん気前良くポンポンとあげていたように思う。

この番組、下ネタ連発のエッチさとは別に、実はもう1つの面があった。
それは、3時以後の放送がそうだった。
1時から3時までは下ネタ連発なのだが、3時を過ぎてやがて4時を過ぎると、人情味があるしみじみとした内容になっていた。
番組のテンションは割とおちついた内容になっていった。

意外に「鶴光のオールナイトニッポン」は、この点についてはあまり語られていないような気がする。
まあ、3時までの下ネタ全開の内容のイメージが強いせいだろう。

私は、だいたい3時を過ぎると眠りについていた。だが、たまに5時まで聴くこともあった。
4時を過ぎて番組の内容が少し大人しくなって、しみじみとした番組になってくるにつれ、この4時間にもおよぶ長い番組の終わりがそろそろ近づいたということを予感させ、一抹の寂しさも感じたものだった。

3時までのあのハイテンションな下ネタ満載の時間帯が妙に懐かしくも感じられた(たった1~2時間前のことでしかないのに!)。
さっき過ぎ去った「下ネタの時間帯の放送」に対して「あれはなんだったのだろう・・」みたいな気にさせられ、それは一種の「祭りの後にも似た」思いでもあった。


鶴光師匠は自分が担当するオールナイトニッポンの第1部と第2部を、あえて放送内容を分けていたのだろう。それはまた番組戦略でもあったのだろう。

1~3時までの「下ネタトーク炸裂のえげつないくらいの面白さ」。
3~5時までの「しみじみとした人情味」。

この2つの要素が合わさり、私にとっての鶴光師匠は「エッチで面白く親しみやすい、人情味のある人」というイメージのタレントさんだ。

そしてそのイメージは、今も変わりなく私の心の中に刻み込まれている。

「鶴光のオールナイトニッポン!」は、土曜日の深夜そのものだった。
土曜日の深夜の代名詞であり、鶴光師匠はある意味「土曜深夜のヒーロー」だった。


さて、あなたにとっての鶴光のオールナイトニッポンは、いかに?






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