ストドラパンパ。
これ、曲のタイトルである。
この曲には子供の頃に出会ってる人もいることだろう。
だが私がこの曲を知ったのは、だいぶオジサンになってからであった。
ある時、NHKを見ていた。
すると、古い「みんなのうた」の映像が流れた。
その画面、見るからに、明らかに古い。
よくこんな映像が残っていたものだ・・・と思いながら見始めたのだが、そこで流れていた曲こそ「ストドラパンパ」という曲だった。
??
なに?この曲・・?
「クイクヮイマニマニ」に匹敵するタイトルだとも思った(笑)。
というのが、私の最初の反応だった。
だいいち、「ストドラパンパ」ってタイトル自体が意味が分からない。
どういう意味なんだろう。
曲調はひたすら明るい。で、親しみやすい。
はっきり言って、好み。
バックに流れてる映像は、もう何十年も前の厚木あたりの田園風景だった。
もう今では、この映像に収められた風景など残っていないだろうな・・と思いつつ見ていた。
何人もの子供たちが田園風景の中を元気に遊びまわっていた。
その映像が、なぜかやたらと印象に残った。
もう今となっては失われてしまった、東京郊外の田園風景であり、なにやら貴重な映像記録にも思える。
このロケ地は今はいったいどんな風景に変わっているのだろう。
きっと、開発されて、住宅地などになっていそうな気もする。
この映像で出てきた田園風景など、望むべくもないのだろう。
もしも私が子供時代にそういう場所に住んでたら、近所の友達とそういう風に遊んだりしたのかもしれない。
太陽が写りこんだ画面には、どうも哀愁を感じた。
原曲は外国民謡ぽいなと思ってたら、後で分かったことだが、この曲はチェコの民謡だそうだ。
当時の日本からは生まれてきそうもないようなメロディだった。
学校によっては授業でとりあげた学校もあるらしい。
でも、私の学校ではとりあげなかった。だから、私はこの曲を知らなかったのだろう。
「ストドラパンパ」には「牧場の小道」という邦題がついてたりするようで、この日本語歌詞バージョンの中には「うるわしき夜の道」という歌詞がでてくる。
うるわしき夜の道・・ね。
今、「うるわしき夜の道」と呼べるような場所は、あるのだろうか。
この歌の舞台は牧場であり、「森をぬけ、丘越えて」という歌詞もある。
きっと、牧場の近くにそういう場所があるという設定なのだろう。
どのみち、都心ではまずありえない。
田舎でも「うるわしき夜の道」と呼べる場所は中々ないだろう。
今「うるわしき夜の道」と呼べる場所があるとしたら、どういう場所だろう。
人通りが少ない夜の道・・・というと、どうもネガティブなイメージを持ってしまうことが多い気がする。
へたしたら怖い話や、犯罪の匂いがしたりして・・・おっと、いけないいけない、これはいろんな悲惨な事件のニュースや心霊話を思い出しすぎか。
恋人と二人で歩く、ロマンチックな風景の「夜の道」なら、「うるわしき夜の道」と呼べないこともないか。
でも、「うるわしき夜の道」って言葉には、どうもリアリティを感じないなあ。
この言葉にインパクトを感じてしまうくらいだもの。
そういう道は、昔話や童謡の中にしか存在しないような気がする。
「おぼろ月夜」とかね。
ところで、この「ストドラパンパ」を学校で習ったという人は、どれぐらいいるのだろう。
歌詞の中に「ストドラパンパ」という言葉を連呼する箇所があるんだけど、これって滑舌が悪いと、歌うのが中々ムズカシイ。
舌をかんでしまいそうだ(笑)。
この曲の原詩の訳があるなら読んでみたい。
チェコではどういう内容で歌われてたんだろう。
ストドラパンパ・・・・そのタイトルのインパクトや、歌詞の連呼の部分など、中々インパクトのある曲である。
で、私の好きな1曲でもある。
私が「みんなのうた」のDVDボックスを買った理由の一つに、この曲をこの映像つきで手元に保存しておきたい・・というものあった。
蛇足だが、このタイトル、どこなくラテン系の響きにも聞こえてしかたない。
「ラ・バンバ」の親戚とかね(爆)。
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