旅行業界にとっては、稼ぎ時の時期というものがある。
まず、年末年始。
春休み。
GW。
夏休み(特に「お盆」の頃)。
秋の紅葉の時期。
そして、また年末年始。
私でも、それぐらいのことはわかる。
上記の中でも、特に多数の人の移動が見込まれ、旅行・観光業界の収益が見込めるのは、
「年末年始」
「GW」
「お盆」。
ではないか。
春休み需要というのは、主に学生たちの卒業旅行など。なので、客層的にはある程度限られるかもしれない。
秋の紅葉の時期の需要は、秋のどこかの連休あるいは祝日とからめてのことになるだろうが、年末年始やGWや夏休み需要の期間に比べたら短いはず(もっとも、暦の関係で多少長くなる場合もあるが)。
そう考えると、やはり年末年始、GW,お盆の時期が、休暇日数のある程度の長さも見込め、また幅広い世代の移動による旅行・観光需要が見込めるはずだ。
2020年から2021年にかけての年末年始休暇は、コロナを抑え込めなかったせいで、自粛の流れになってしまった。
観光・旅行業界が潤えば、それに付随する業界も収益が見込める。観光地のお土産屋、飲食店、プレイスポット(スキー場、海の家、その他)などなど。
支援金が出ない業界もあることを考えたら、稼ぎ時での移動自粛は経済的に大打撃であろう。
それを考えると、年末年始、GW、夏休みの時期には、コロナを抑えている状態で迎えたいはずだ。
ということは、そういう時期に備えて、そういう時期の前に、強いコロナ対策が必要なはずだ。
2021年以後にも、観光・旅行シーズンというのはやってくる。
でも、コロナの克服は、まだ見えていない。
2020年のようなコロナ対策を2021年も繰り返していたら、2021年の「稼ぎ時」も自粛の流れになってしまうだろう。
とすれば・・もしコロナを抑え込めていない場合でも、稼ぎ時を無駄にしたくないなら、どの時期に「強いコロナ対策」をしなげればいけないか・・というのが見えてくるはずだ。
稼ぎ時の時期を、感染者がある程度抑え込めている状態で迎えるために。
2020年の11月の下旬に政府は「勝負の3週間」という言葉を口にした。
だが、東京などでは、その時点で「強いコロナ対策」をしなかったばかりに、「勝負の3週間」は「絵に描いた餅」になってしまった。
勝負の3週間に負けてしまった。
おかげで、旅行・観光業界にとって「年末年始」という「収益挽回」のチャンスを無駄にしてしまった。
政府があれほどこだわっていた経済を、自身の中途半端なコロナ対策のせいでかえって委縮させてしまった。
強いコロナ対策の結果が出てくるのは、コロナの潜伏期間が2週間と言われていることを考えると、「勝負の3週間+結果を見る2週間」ぐらいか。
実際には「勝負の3週間」の終盤あたりと、「結果を見る2週間」の前半はかぶることもあることを考えると、区切りの分かりやすい数字で考えると、少なくても「1カ月」ぐらいではないか。めどとしては計4~5週間か。
だとすると、コロナが抑え込めていない状態で、強いコロナ対策を実施しないといけないのは、・・
まずGWに関して。
これは4月末あたりから5月上旬にかけての大型連休。
ということは、4月下旬以前にはある程度コロナを抑え込めていないといけない。
となると、「強いコロナ対策」は3月中旬あたりからやらないといけないのではないだろうか。
次に、「お盆」に関しては。
お盆は8月中旬。
となると、お盆をコロナをある程度抑え込めている状態で迎えたいなら、もしコロナが高止まりしてる場合は、7月上旬から「強いコロナ対策」は必要ということになるのでは?
そして年末年始となると。
そこにはクリスマスもある。
クリスマスまでにコロナをある程度抑え込んでいたいなら、11月中旬には「強いコロナ対策」を始めないといけない・・・ということになるのでは。
旅行業界だけでなく、こと飲食店関係の業界のことを考えると、12月に入るとすぐに忘年会シーズンになってしまう。
なので、飲食店などのことを考えると、12月に入った時点で感染はある程度減っている状態がいいはず。
ということは、本当は11月に入ったらすぐの「強いコロナ対策」が望ましいのであろう。
コロナが高止まりしている状況で、「強いコロナ対策」が必要になりそうな予測がある場合、それを実施する時期というのが、ある程度はっきりしていれば、多少は宿やお店、そして客側なども、それに備えて準備ができないだろうか。
仕入れ、予約などの面で。
少なくても、ある日いきなり唐突に「強いコロナ対策」を実施されるよりまマシだと思うのだが・・。
2020年は、政府はそれをやっただろうか?
11月の「目先の収益」にこだわり、その結果「年末年始」というドル箱の「稼ぎ時」を、ふいにしてしまったことになるのではないか。
経済対策、感染対策、そして医療対策・・・この3つの要素に同時に対処する策は、やはり感染者を減らすことに尽きると思う。
感染者が減ってこそ、経済もまわると思うし。
感染の不安があると、経済活動には及び腰になる人は多いと思う。
感染者を減らすためには、残念ながら辛抱しなければいけないこともある。それは「目先の利益」ではないか。
「強い、コロナ対策」を実施してる期間は、どうしても「目先の利益」は犠牲になってしまうだろう。
でも
「稼ぎ時」には収益をあげたい、でもそれまでの目先の利益もあげたい・・・ということにしようとすると、上記の「経済対策・感染対策・医療対策」どれもが共倒れしているように見えて仕方ないのは私だけ?
このやり方、稼ぎ時にある程度感染を抑えられてる可能性が高いというメリットはあるが、デメリットもある。
それは、ただでさえ混みやすい「稼ぎ時」なのに、さらに客が集中してしまいそうで、余計に混雑が想定されること。でも、多くの人の「稼ぎ時」をふいにしてしまうよりはマシではあろう。
それだけに、「強いコロナ対策」は、しっかりとやっておく必要はある。
弱いコロナ対策のせいで感染が抑えられてないと、逆効果になってしまうから。
ちなみに、上記の「稼ぎ時」に加え、更に春休みの需要や、秋の紅葉時期の需要をも加えると、一年の大半を「強いコロナ対策」で占められてしまうことになる。
そうなると、経済へのダメージは多すぎるだろう。
なので、ある程度「稼ぎ時」を絞って対策するしかないのではないか・・・今回のこのコロナ禍の中にあっては。
まあ、今回書いたことは、コロナ感染率が高止まりしている場合での考え。
高止まりしていない場合は、今回書いたことは少し違ってくるのだろう。
すでにワクチンなどである程度抑え込めている場合は、もっと緩やかになることもあろう。
できればそうなってほしいが・・。
私は経済や政治の専門家ではない。
なので、シロウト考えかもしれないが、シロウトなりに思ったのが、この日記で書いたことではある。
2020年から2021年にかけての年末年始、飲みにも行きたかったし、旅行にも行きたかった。
2020年は結局旅行には行けなかったし・・。
行ったとしても、心のどこかに「うしろめたさ」「不安」みたいなものはあっただろうし・・。
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