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先日、大学時代の友人A君の墓参りに行ってきた。
コロナで外出を控えることが多い昨今の中では、私にとってはちょっとした「小さな旅」みたいな気分であった。
行き先は神奈川、横浜方面だった。
私は墓のある場所を知らなかったので、大学時代の友人K君とY君と待ち合わせして、墓に案内してもらって、行った。
A君は大学を卒業して数年後に亡くなった。
私がそのことを知ったのは、私が大学を卒業して、数年後に母校の学園祭に行った時。
学校には知ってる後輩たちがまだいたので、学園祭に行って後輩たちに再会しようと思って行った。
その時、母校の中庭で、私と同学年だったK君とバッタリ。K君も私と同年に卒業してたはずだが、彼の後輩もまだ在学中だったので、彼も学園祭に遊びに来てたのだ。
で、そこでK君に、共通の友人だったA君の他界を知らされた。
あまりに若すぎる他界だったので、一瞬ピンとこなかったが、時間がたつにつれて呆然としてきた。
それ以来・・K君とは会うことはなかった。
大学時代には私はK君とはけっこう仲が良くて、互いの家に泊りあったりしてたし、一緒に日帰り旅行に行ったこともあった。
だがK君は大学では運動部に入り、私は音楽サークルに入ったので、互いにだんだん同じサークルの仲間や同じ部の仲間との付き合いが多くなり、卒業後は付き合いが途絶えてしまった。
それがひょんなことから近年連絡先がわかり、それが今回の墓参りに繋がった。
墓参りには、卒業後一度も会ってなかった友人Y君もきたので、都合何十年ぶりかの3人の再会になった。
K君は卓球部、Y君はテニス部、そして亡くなったA君もテニス部。私は音楽サークル。
音楽関係の友人が多かった私だが、その中では珍しい運動部関係の友人たちであった。
A君の墓の前でかなり長い間昔話に花が咲き、その後は横浜中華街に行き、昔話にますます花が咲いた。
普段の日常で忘れていた、大学時代の出来事、学生街にあった店名、そして大学時代の友人たちの名前がふんだんに出てきた。
色んなことを思い出した。
懐かしい話が続いた中で、全員が共通の思いを持ったのは、「元気でいられるうちに、会える友人とは会っておきたい」ということだった。
私がK君やY君やA君と仲良くなったのは、大学入学時に新入生歓迎会が開催され、新入生だった我々はその会の中で「同じ班」になったのがきっかけだった。
その班のメンバーの中では、A君は20代で亡くなり、今から十年以上前にはI君も亡くなっている。
I君の死は、K君もY君も知らなかったみたいで、そのことを2人に私が伝えたら驚いていた。
こうして、知ってる限りでも、少なくても共通の友人が2人他界してることになる。
連絡先が分からない人たちの中でもすでに他界してる人がいる可能性は・・ある。
そんなことを考えると・・やはり「人間には寿命というものもあるし、健康寿命というものもある。なので、元気なうちに、会える友人には会っていたい。」という思いに、改めてなってしまう。
A君の墓は、割とこじんまりとした駅のそばにあるお寺にあった。
静かで落ち着いた場所で、周りには緑も多く、良い環境であった。
その山門は、なんとなく、武田信玄の菩提寺である恵林寺の山門を思い出してしまった。
墓参りが終わり、中華街に移動して、町を歩いている時、いきなり私の左足の靴の底が抜けてしまった。
天気は雨降りで、地面は濡れまくっていたので、靴底がはがれた私の左足足首の裏は、びしょぬれになった。
1歩あるくごとに、靴下に水が染み込んできた。グチョッ・・グチョッ・・と。
普段ならこんな時はすぐに帰宅したくなるのだが、この日は数十年ぶりの旧友との再会の場でもあったので、再会の場の方を優先。
帰宅したら、左足の靴下は真っ黒。洗濯しても、白くは戻りそうもなかったので、捨てるしかなかった・・。
まったく、なんちゅうタイミングで靴の底が剥がれるかねえ・・・(笑)。
まあ、そんなハプニングのあった墓参り兼、旧友との再会ではあった。
その日の夜は、布団に入っても私の頭の中は、大学時代の様々な光景がまわっていた。
当時の街並み、校舎、学食のメニュー、空、若くて元気だった友人たちがいた。
その中では私も当時の年齢だった。
その一方で、20代で亡くなったA君が今の私たちの年代になった姿も想像しながら。
そして・・
時は止まることなく進んでいく。
色んなものを変えながら。
これからも。
だから・・・
私のこの拙いブログに来て下さる方の健康を祈ります。
私も、今年4月に最愛なる家族の1人を喪い、心底より痛感しています。
だんぞうさんが過ごされた、「横浜の日」は、曲想・詞藻になりそうですね。
遠い昔にお亡くなりになられた友人が「その日」を設けて暮れたのです。
最新楽曲タイトル「雨の横浜」
私にも詩が浮かんできましたよ。
ご冥福をお祈りいたします。
私の場合、若い頃に他界した友人なので、記憶の中では、彼はいつまでも若いままです。
もしも今も健在なら、どんな感じなんだろう…などと考えてしまいます。
もっと生きてほしかったです。
そうであれば、再会して酒を飲むこともできたでしょうに。
残念で、悲しいです。