しゃべる時と、歌う時の違い

 

通常の会話が滑舌が悪い・・というか、どこか呂律が回っていないしゃべり方をする人が居て、どうもその人の言ってることが聞きとりにくいことがある。

私の聴力が悪くなったのかな・・・と、ふと自分が不安になったりもしたのだが、私以外の他の人も、その人のしゃべりが聞き取りにくいらしいので、どうやら私の耳のせいじゃなさそうで少し安堵したりもして。

 

元々その人はそういうしゃべり方だったのかどうかはわからない。

 

でも、よく考えれば、通常の普通の会話で滑舌が悪い人と言うのは、案外いる。

私自身も滑舌がいいかどうか自問すると、それは自分ではわからなかったりする。

それはあくまでも、私とリアルで会話している人が、私のしゃべることがどのように聞えているのかわからないから。

 

私自身気をつけてることは、普段しゃべる時と、歌う時というのは、発声を少し変えているということ。

これは意識してやっている。

というか、ほとんどの人がそうではないだろうか。

歌う時というのは、歌詞の言葉を、聴いてる人に伝えたいという思いがあるから。

なので、割とはっきり発音してるつもりだ。少なくても普段のしゃべりよりは。

 

だが、普段の会話の時は、あまりそういうことを意識しないで、自然にしゃべっているので、その普段のしゃべり方は、歌う時に比べたらこもって聞こえることもあるのかもしれない。

だが、誰かに私の普段のしゃべり方が聞き取りにくいと指摘されたことは、まだない。

普通に他の人に聞きとれているのか、あるいは聞きとりにくく聞こえても皆さんは黙っていてくれているのかわからない。

 

普段の自分のしゃべり方が、他の人にどう聞こえているのかを検証するには、自分の普段のしゃべりを録音して聞いてみること。

ライブの時などは、たいがい何かのレコーダーに録音しているので、ライブ音源の中の「曲と曲の間のトーク」の部分を聞いてみると検証できる。ある程度は。

だが、ライブの時のトークにしても、普段のしゃべりよりは多少なりともはっきりしゃべるように意識してる部分はある。

少なくても、日常の会話の時よりは。

 

 

人それぞれ声質というものがあり、元々「こもり」気味の声質の人もいる。

しかも、そういう人が笑いながら言ったり、ひとりごとのようなしゃべりをしてる時などは、聞きとりにくい。

 

その一方で、普段から声が大きく、しかもくっきりした口調でしゃべる人もいる。

そういう人は、そういう話し方が日常になってるから、その人の言うことは、色んな人にはっきり聞こえる。

時には、うるさく聞こえることもある（笑）。

 

誰にとっても心地よくて、しかも言ってることがはっきり伝わるような喋り方が一番いいのだろう。

でも、人それぞれ感じ方は違うし、心地よさの基準も違う。

なので、どういうしゃべり方がいいのかはピンポイントには決めづらいのだろう。

 

とりあえず、誰かと話す時は、あまりモゴモゴしたしゃべり方は気をつけたほうがいいかなとは思っている。

 

もっとも・・話題にもよりけりだけど（笑）。

 

あまり触れられたくないことを聞かれて、それに答えなきゃいけない時は・・モゴモゴしてしまうかもしれない（笑）。

 

 

歌う場合には、「ウィスパーボイス」というスタイルもある。

けだるく歌うのが個性な曲もある。

歌う場合は、曲によって使い分けることが必要なのだろう・・とは思う。

 

まあ、歌う場合は、多くの人が無意識のうちに、普段の自分の会話とは多少声色や発音を変えて歌っているとは思うし、曲によって自然にそれに自分なりに合わせた声や歌い方になっているとは思う。

 

たとえば、私が以前ケメさんの曲をカバーした時などは、低くて太い声色で歌おうとは思わなかったし、スプリングスティーンの曲を鼻歌ででも歌う時は、割と太い声で歌おうとしていた。できる範囲で、無意識のうちに。

 

それはやはりオリジナル歌手のバージョンのイメージが頭にあるからだろう。

 

そんな場合、わざとオリジナル歌手のバージョンと正反対なアプローチの声でカバーする人もいて、それはそれでひとつの方法でもあるのだが。

その場合、ある意味勇気は必要なのだろう。挑戦心と共に。