
いつか自分のアルバムを作ってみたいという思いは、ずっと持っていた。
作るならどんなアルバムが作りたいかな・・・などと夢想するのは、楽しかった。
こんな曲を入れ、こんな曲調の曲を集め、こんなアレンジにして、こんな配置にして、こんなジャケットで、・・などを考えると、時間がたつのを忘れたこともたびたびだった。
だが、実際にアルバムを作れるという機会がくると、現実の問題が押し寄せてきた。
なんといっても、コストと時間の問題だ。
そういう問題がもしなかったとしたら、それこぞいくらでもコストや時間をかけられるのであれば、どうしただろう。
幸い、曲のストックだけはたくさんあるので、アルバムのためのソングライティングから一から始める・・という作業はない。
現有の曲の中から、どれを選び、どう仕上げていくか・・・その段階から始められる。
で、曲を選び、配置を決め、曲間の長さも決め。
さて、アレンジ。
もちろん、ベース、ドラム、ピアノやシンセ、サックスはスタジオミュージシャンを雇い。
カスタネットや手拍子や鈴や縦笛の何回ものオーバーダビングもやりたいし、マンドリンやボンゴなども入れたい。
他には、シンセの中にある、オルゴールやハープやトーイピアノ、バグパイプ、の音も使い。
カスタネットや手拍子や鈴や縦笛は、私が思い描いてるサウンドイメージとしては、一回だけの録音では物足りないので、同じタイミングで同じ楽器を何度も重ねるのだ。その音像は、あえてモノラルっぽくまとめてもいいし、チャンネルを分けてもいい。
コーラスも分厚くしたい。
かといって、ウォールオブサウンドのフィル・スペクター風というわけでもなく。
自然音などのSEもふんだんに取り入れ。 ある場面では、自然音そのものも楽器扱いで。
とまあ、考えだしたら、とめどめもないね(笑)。まさに、夢の夢。
ホント、いくらお金や時間があっても足らなくなる。
レコーディングの打ち合わせで、スタッフと相談した時、こう言われた。
「お前(私)が本当にやりたいサウンドは分かっている。でも、それをを実現すると、予算が何千万もかかってしまうぞ」
・・・確かに、その通りかもしれない・・・。
でもまあ、時間やお金を気にせずに、理想のサウンドでアルバムを作るというのは、音楽をやる大半の人の夢だろうとは思う。
なので、 目指す音楽の方向性はどうであれ、こういった「その人にとっての理想のサウンド」を思い描いている人は多いはず。私だけではなく。
なお、写真はレコーディングで使用したハーモニカ。
なんの変哲もない写真(笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます