ドジャースの記憶と大谷選手

あれこれ様々な噂が飛び交ったが、大谷選手の移籍先はドジャースに決まった。

しかも史上最高の条件での契約だったようだ。

まあ、それだけ大谷選手が評価されているからだろう。

実際近年の彼のスーパーな活躍ぶりを見てたら、それはわかる。

なにせ、主戦級の投手と、主力級のバッターの両方をこなせる選手だから。

彼1人を獲得することで、チームはエース級の投手と、主砲級の打者を同時に獲得できるようなものだし、事実上2人分の主力選手が戦力に加わるようなものだ。

ドジャースは、元々強豪チームだし、大谷選手の獲得でますますの戦力アップが見込める。

日本人選手がメジャーで活躍するようになって、メジャーリーグへの日本人の関心は高まり、メジャーリーグはより身近な存在になってきている。

そんなメジャーリーグのチームの中でも、ドジャースは日本人には身近なチームたと思う。

私自身にとってもドジャースは、熱狂的ファンというほどではなくても、他のメジャーリーグのチームより親近感はある存在だ。

やはり、今日のメジャーリーグでの日本人選手の活躍の道を開いたパイオニアである野茂選手が最初に入団したチームがドジャースだったというのは、何気に大きい。その時は野茂選手はアメリカだけでなく、日本でもおおいに話題になった。誇らしくもあった。

また、当時野茂選手とバッテリーを組んていたマイク・ピアザ捕手も、日本では人気者になった。日本のCMにも登場したほど。

ホント、当時野茂選手とピアザ選手がいたドジャースは、当時の日本の野球ファンに強い印象を与え、インパクトがあった。

 

そのインパクトもあって、ドジャースは日本人にとって凄く身近なチームに私は感じた。

多分、そういう日本人は多かったのではないか。

その親近感も覚えてるので、大谷選手には、どこか違うチームに移籍するなら、ドジャースだと親近感があっていいなあ・・と私は思っていた。

そう、個人的には、大谷選手には、移籍するならできればドジャースに行って欲しい・・と私は密かに思っていた。

なので、ドジャースに移籍が決まって、個人的には嬉しい。

 

ちなみに、ドジャースといえば。

野茂選手がまだ日本でプレーしてた頃、私はバンド仲間と共にアメリカ本土に旅したことがあった。

私にとっては、初の海外旅行だったので、アメリカで見たり聞いたりしたり、味わった様々なことが強く私の印象に残っている。

アメリカではあちこちまわったし、なるべく色んなものを見てみたいと思っていた。

山、谷、大地、フリーウェイ、ライブハウス、カジノ、西海岸の浜辺、町、店、その他。見てまわったリストの中にはメジャーリーグの試合もあった。

せっかくアメリカに来たからには、メジャーリーグの試合も見たかったからね。

その時見に行ったメジャーリーグの球場はドジャースタジアムで、当然見た試合はドジャースの試合だった。

確か、ドジャース対エクスポズの試合だったと思う。

初めて見るメジャーリーグの試合だったので、その時のことはよく覚えている。なんとも明るく開放的で、メジャーリーグの試合を見てること自体が刺激的だった。

空は快晴で青々としていた。

空といい、ドジャースのチームカラーといい、その記憶そのものの色が青色の記憶として私の記憶に残っている。

 

私がその時見た試合は、ドジャースがサヨナラ勝ち。

ファンは大喜び。スタジアムは大盛りあがり。

ファンの歓喜につられ、私まですっかり上機嫌になってしまい、その勢いでスタジアムの売店で、思わずドジャースの帽子とウインドブレーカーを衝動買い。

さっそくドジャースの帽子を被って球場を後にして街を歩いてたら、路線バスが通った。

すると、ドジャースの帽子を被ってる私を見て、バスの中のいかついおじさんが窓をあけて、満面の笑みで私に話しかけてきた。上機嫌だった。

ドジャースの帽子を被ってる私を見て、同じドジャースファンだと思ったのだろう。

私は明るく軽いノリで返事をしたと思う。

 

そんな記憶があるので、私は余計にドジャースに親しみを感じてるのかもしれない。

その後、野茂選手がドジャースに行って旋風を巻き起こしたから、なおさら。

やはり、私自身ドジャースタジアムに実際に行き、そこでドジャースの試合をこの目で見た体験は大きい。

私は普段熱狂的にドジャースを贔屓してるというわけではないけど、やはり他のチームより親近感はある。

 

だから・・

 

大谷選手が移籍先にドジャースを選んでくれて、ちょっと嬉しい。

あとはこれまで通りに活躍してくれれば、さらに嬉しい。

楽しみ。

 

私が見た、あのドジャースタジアムに、大谷選手はホームチームの選手として立つのか。

私がドジャースタジアムに行った頃は、日本人選手がメジャーで今ほど活躍するようになるなんて、想像できなかったもんなあ。

ましてや、大谷選手のような、メジャーでもトップクラスの活躍をする日本人選手が出てくるなんて、夢のまた夢だったからね。

野球漫画でも、そこまでは描けてなかったし。

 

ふう。なにやら、感慨深い。