時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

空路変更の影響

2022年07月14日 | 日々の、あれこれ

 

近年、羽田空港への空路が都心の上空になってしまい、その結果、空路下にある地域の土地の評価額が下がるケースがある・・・・ということを耳にした。

もちろん、それは低空飛行で町の上を飛ぶ飛行機の騒音によるものが大きいそうな。

また、騒音問題もさることながら、落下物への懸念もある。

また、あまりに低空飛行で、飛行機がアップのように見えると圧迫感があるし、落下事故でもあったら、その被害は甚大なものになる。

単純に怖い。

以前、香港に行った時、町のすぐ上空を飛行機を低空飛行で飛んでた光景を見た時に怖さを感じたが、それが今や東京にも当てはまる個所があるようになっている。

そんな光景を見てると、いずれ何かとんでもない事故がありそうで。

飛行機は、電車や車とは違うのだ。

 

そのため住民からはけっこうクレームがいってるらしい。

 

もともと、空路変更の理由のひとつには、東京五輪で多数の外国人が日本に訪れることになることを目論んで、便数を増やしたかったから・・・というのもあったそうな。

 

ところが、ご存知のようにコロナのせいで、その目論見は完全に「あてがはずれた」状態。

完全なる空振り三振。バッターアウト。

 

それでも、空路を元に戻す動きが今のところ見られない。

 

「やったら、やりっぱなし」状態。

 

五輪が終わったら元のルートに戻す・・というのなら、国民として協力しようと言う気にもなるのに。五輪の期間だけ、我慢しよう・・・とね。

 

 

思えば・・・昭和の時代に東京五輪があった時には、アクセス面を重視するあまり、日本橋の真上が高速道路でふさがれてしまう・・という悲劇もあった。

しかもその悲劇は今も続いている。

 

そして、今回は東京の町の上空を低空飛行で飛ぶ空路に変更されたことを考えると、東京に五輪を招致すると町に悪影響が残されることになっている。ろくなことがない。

しかも、その後もその悪影響は放置されているのが現実。

 

日本橋問題にしても、日本橋の上から高速を撤去する動きはあるようなのだが、少なくても現状では、それは進んでいないように見える。

現実に日本橋は高速道路にふさがれたままだし。

 

こんなことを考えると、私は日本の五輪招致には反対せざるをえなくなる。

どうも賛成する気にはなれない。

 

 

ほとぼりが冷めたころ、また誰かが五輪招致を言いだすのだろうか。

それはその人は、五輪招致による弊害を被らない人なのだろう。

 

五輪は、無事に開催されれば、その期間の経済効果はあるのはわかる。

だが、コロナ禍のような「予想できなかった事態」で満足に開催できなかったりすることもある。

また、五輪開催中はよくても、五輪終了後には、五輪開催中のような経済効果は見込めない。

一過性の経済効果にしか思えないのだが・・。

 

むしろそれどころか、日本橋が高速道路でふさがれたり、空路が都心の町の上を低空飛行で飛ぶような五輪開催によるマイナス要素は、そのままにされてしまう可能性がある。

 

どう考えても、マイナスの要素のほうが大きく思える。

あとあとのことを考えると。

 

 

それでも、いずれまた誰かが五輪招致を言いだすのだろうか。

金はかかるし、IOCの体質もあらわになってるのに。

そんな金があるなら、もっと優先的に金をまわさなきゃいけないものがあるはずなのに。

例えば災害復興とかね。

 

五輪招致を言いだすなら、五輪問題で発生した日本橋問題や、空路問題が解決されてからにしてほしい。

 

話はそれからだと思うのだが。

 

じゃなければ・・・やはり私は、五輪招致は賛成できない。

 

もちろん、五輪で日本人選手が活躍してくれると嬉しいというのはあるけど、五輪終了後のことを考えるとね・・・。

なぜなら五輪開催期間というのは、ほんの短い期間でしかない。

五輪後の状態のほうは、その後ずーっと長く続いていくのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 


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