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袋田の滝の飲食店街からタクシーに乗り、私は次の目的地「月待の滝」に向かうことにした。
なんとも風流な名前の滝なのだ。
↑ 月待の滝に降りていく入口の看板。袋田の滝に比べたら、慎ましい印象。
↑ 月待の滝の入り口の看板の所から少し入ると、こんな石碑(?)が。
この滝は、ご存じない方は多いだろう。
知る人ぞ知るスポットかもしれない。
大子町観光協会のHPによると、「久慈川の支流大生瀬川がつくり出す、高さ17メートル、幅12メートルの滝」とのこと。
↑ 坂道を降りていくと、見えてきた月待の滝。
↑ 先客がさっそく月待の滝を裏側から見ていた。人が入ってると対比でわかりやすいかな?
袋田の滝に比べたら地味な滝ではある。だが、SNSでこの「隠れた観光スポット」が紹介されて以来、バズったらしい。
この月待の滝の特徴は、滝の落水の裏側にまわれること。
滝の裏側から滝を見れることから、別名「裏見の滝」「くぐり滝」とも呼ばれているらしい。
「うらみのたき」と呼ばれると、まるで「恨みの滝」でもあるかのような誤解を招きそうだが、あくまでも「恨み」ではなく「裏見」ね。
滝の落水を裏側から見れる滝なんて、そう多くはないだろう。
滝の落水の向こうに、滝の前にある景色が見れる。まるで部分的な雨でも降ってるかのような錯覚を覚えた。
↑ さあ、私も滝の裏側に入ってみたぞ。滝の裏側から見た風景は、こんな感じ。
↑ 滝の裏側から少し視線を右にずらし、滝の水が落ちている部分と、そうじゃない部分の風景の対比。
↑ ちょっとした雨のような感じにも見え。天然のシャワー?
↑ 滝つぼのアップ。淡い虹がかかっているのがわかるだろうか。滝つぼにかかる虹・・歌のタイトルみたい?
↑ 裏側から見る滝の左右そろい踏み。
大子町観光協会のHPにもあったように、確かにマイナスイオンをたっぷり浴びれるような場所だ。
パワースポットでもあるらしい。
滝の近くには店もあり、軽く飲食もできるし、そばソフトクリームなども売られているので、おやつ代わりにいかが?
ちなみに、そばソフトは私もしっかりいただきました。
↑ 正面にはちょっとした飲食店が見えている。そばなどが食べられる。店の前にはベンチもあり、休憩所になっていた。
↑ 飲食店の隣には、「そばソフトクリーム」の売り場が。ここで私も注文した。
さて・・と。
今回の旅行で、体力的に一番しんどいかもしれない行程が私を待っていた。
それは・・この月待の滝から、今日の宿まで歩いて行くこと。
袋田の滝からタクシーで月待の滝まで来たのだが、車の窓から見える景色をぼんやり見てたら、「こりゃ、思ったより帰りの歩きの距離は長そうだ・・」と漠然とは思っていたし、実際その通りだった。
旅に出てよく思うことがある。それは現地で現地の人に自分の行先までの所要時間を聞いた時に、現地の人が答える所要時間と、旅人が実際にかかる所要時間に違いがあること。
こちらが現地の人に「すいません、ここから〇〇まではどれぐらいの距離ですか?歩くと何分くらいかかりますか?」と聞いて、現地の人が「〇〇までなら、15分くらいかな」と答えてくれたとする。
だが、実際に旅人が歩いてみると30分以上かかったりすることがある。
もちろん旅人はそのルートにも慣れてなければ、距離感もわからないから、体感距離に違いはあるだろう。
でも、それにしても、ずいぶん所要時間に違いがあることは、ままある。
そんな過去の出来事をふと思い出していた私。
歩き始めていたら、バス停があったが、いかんせん本数が少なすぎて、タイミングが合わなかった。
↑ 月待の滝を後にして、徒歩で宿に向かいだした。久慈川の照り返しがきれいだった。後で調べてみたら、この写真を撮ったのは嵯峨草橋と呼ばれる橋だったようだ。
↑ 清流、久慈川。癒される。ちなみに月待の滝は方角的にはこの写真の右側の森よりも更に右奥。このアングルには収まっていないが。
↑ 途中で見かけた水郡線の踏切から。常陸大子駅方面にのびる線路。
↑ 同じく、水郡線の踏切から逆側を見る。この線路の行き先は福島方面。
宿へのルート自体は、地図でだいたい方向感覚はつかんでいたのだが、それでも1時間40分以上は歩いたと思う。
なんだそれぐらいの歩きなら、たいした距離じゃないじゃないか・・・と思われるかもしれない。
実際、過去に上高地や屋久島などを歩いた時は、そんなもんじゃなく、もっと長く歩いていたし、思ったほどの疲れはなかった。
だが私はこの日、実は足を痛めていたのだった。
しまいには歩く旅にギリッギリッとした痛みが足の指に現れるようになった。
ちょっとした距離なら我慢できた痛みでも、一時間半以上その痛みが突き刺さってき続けたものだから、途中で何度も足を休める羽目になった。
おかげで宿に着く頃には、痛みが相当蓄積されていた。爪が青紫に変色していた。
こんなんだったら、タクシーでも呼んでおけばよかったかな・・とは思った。
旅行割のおかげで、宿代はかなり格安になってる分、タクシーを呼ぶ余裕ぐらいあったのだから。
とはいえ、延々と歩いていく途中には、けっこう和める景色もあったので、それなりに楽しめたし、印象にも残ったのだが。
特に清流・久慈川の景色には、癒された。
↑ 久慈川の流れには癒されるが、足はしんどくなっていった。でも、歩きだと、風景を堪能できた気がした。気が向いた場所で少し立ち止まったりしながらできるし。
↑ 久慈川の看板。この川なら、夏などは川遊びもできることだろうね。
だが・・やはり宿に着いたら痛みで疲労困憊ではあった・・。爪が剥がれないといいが…。
ちなみに、この日の歩数は12895歩。
実際にはもっと歩数はかかっているとは思う。というのは、宿に着いてからの歩数はカウントされていないから。
↑ こんな道をひたすら延々と歩き続けた。宿を目指して。途中で見かけたコンビニは、オアシスに思えた。
↑ やっと宿に到着。県道から宿に向かう道はけっこう急な坂道になっていて、「ふう、ふう・・」。温泉だ、温泉はどこじゃ~。
↑ 宿の客間の窓から見えた、奥久慈の夕焼け。山は影絵と化していた。私はたそがれていた。
この旅行記、次回の最終回は「もみじ寺」の登場になる。
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