ひとしきり館山城や博物館を見たあと、私はタクシーに乗り込み、野島崎灯台を目指してもらった。
雨はあいかわらずだ。時には、強く降るようにもなってきた。これは、この日の私の旅プランは見直しを真剣に考えなければならなくなりそうだ。
タクシーは海沿いの道を走った。野島崎灯台を目指すには、海沿いのルートと、山の中の道を突っ切るルートがあるが、タクシーは海沿いの道を選んだ。
野島崎灯台に着く前に、タクシーは洲崎灯台で車を停めてくれた。
南総には2つの灯台があるが、ひとつは南端の野島崎灯台で、もうひとつがこの洲崎灯台だ。
洲崎灯台は、房総半島の最西端にある。規模はこぶりだが、晴れていたらここからの眺めも非常に良さそうだ。現地に行ってみると、よくわかる。
ここから眺める富士山も、東京湾も、素晴らしいであろう。
だが、雨が、景色を出し惜しみさせていた・・。
この洲崎灯台は、ひっそりとある感じで、結構地味ではある。駐車場らしきものもないし、灯台の周辺が開けているわけでもない。
だが突端好きの私としては、この灯台にも立ち寄れて良かった。
さて、洲崎灯台を後にすると、次はいよいよ野島崎灯台へ向かうことに。
野島崎に着いてみると、先ほど立ち寄った洲崎灯台とは対照的な光景が目に入った。
やはり、房総半島の最南端・・という意味合いは大きいのか、来訪者も多いのであろう、灯台の周辺が開けていた。
立派な観光地になっていた。
駐車場もあるし、店も何店も立ち並んでいた。昼飯を食べるには、もってこいだ。
神社もあった。
↑ なんと、厳島神社という名の神社が。
↑ 鳥居から入って、町の方を振り返ってみた。店が立ち並び、神社前には駐車場が。
海沿いには、公園らしきものもあった。
↑ 木には、なにやら南国っぽい雰囲気を感じた。
灯台はかなり高い。
入場料を払って灯台に入っていき、上に登ることもできる。
灯台の隣にはこの灯台の資料館もあった。
まずは私はその資料館に入ってから、その後に野島崎灯台に入って登ることにした。
螺旋階段を昇り、どんどん上を目指す。灯台の中では、声が残響する。
やがててっぺんに出た。ここからの眺めがまた素晴らしい。
さっきから同じことばかり書いているが、晴れていたらここからの眺めはためいきものだろう。
高い。
海が広い。
大地も広がっている。
このあたりの建物や、内陸方面の里山も一望のもと。
雨が降っていて視界がイマイチでも、それは感じ取れた。
↑ 房総半島、突端の海。
能登半島に引き続いて、房総半島の突端にも辿り着くことができた。
突端に来たからといって、だからどうした?・・と言われればそれまでだ(笑)。
だが、私の中の自己満足度は、高し(笑)。
しょ~もないこだわりかもしれないけど、そういう趣味なのだから仕方ないのだ(笑)。
ちなみに・・・この日は、私の自己満足度だけでなく、波も高かった。
↑ 灯台の上のほうから、野島崎灯台周辺の街も見下ろしてみた。御覧の通り、けっこう開けていた。下に見えているのは、厳島神社。