ここは昔、電車が走っていた場所。
今ではレールはなくなり、まっさらになり、只今工事中。
この「まっさらになったスペース」が一時的なものなのか、それとも何らかの形(例えば公園や遊歩道など)で残されていくのかは、私には分からない。
この写真は、踏切だった場所の中央に立ち、線路が走っていた方向を見たもの。
ここに昔線路が走っていたということが、意外に思える・・・そんな将来が来るのだろうか。
この線路の上を走っていた電車にいつも乗ってた私。
この踏切を、よく通っていた私。
そんな私にとっては、この変化は少し寂しい気もする。
一つの時代が終わったような印象を受ける。
ただ、線路際に建ってる家に住んでる人にとっては、いいだろう。
静かになるわけだから。
なにせ、線路際の家は、電車が通るたびに大きな音がしたり、揺れたりしただろうから。
時と共に風景も変わる。
これは、私が昔住んでた町を久々に訪れる「小さな旅」で見つけた、景色のひとつ。
震災などで強制的に変化させられなくても、人の手によって風景は変化させられてゆく。
でも。
人間も自然も、どちらも景色の決定権を持ってるが、人間の景色決定権は、自然の景色決定権には遠く及ばない。