時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

リバー・ウォッチング

2011年03月16日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

今は、テレビのどのチャンネルを見ても、東日本大震災のことばかり。

正直、私の頭の中も、その大惨事のことでいっぱいである。

特に、被災者の姿は、気の毒でならないし、見てて胸も目頭も熱くなってくる。

テレビ見てると、ホント不安をあおるような報道ばかりだし、また実際に危険でもあるのだろう。

画面の中で、ゲストコメンテーターが、例えば原発のことに対して怒り声をあげてる画面を見ると、どうも嫌な気分になってくる。

大自然の力の前では、人間はここまで無力だったことを痛感するし、自然をなめることの怖さも痛感。

 

テレビを見てると、どうも気持ちが晴れない。ただでさえ今回の大震災で精神的に疲れてるのに、テレビ見てると、その疲れは増幅してくる。

なので、このブログでは、ここで一度話題を変えてみたい。

さっきも書いた通り、自然の力はものすごい。

人間に牙をむき出した時の恐ろしさは、想像以上に恐怖。

だが、・・自然はいつもいつも怒っているわけではない。

むしろ、普段は、人間に恐怖を与えるどころか、癒しを与えてくれもする。

なので、自然とは、やはりうまく向き合っていかねばならない。

 

このへんで、自然の持つ優しさや、癒しを思い出してみたい。

こんな面も、自然にはあるのだ。

だから、自然よ、もうそろそろ怒りをおさめておくれ。

君には、以下のような面もあるじゃないか。こんな番組を人間に提供してくれたこともあるじゃないか。

       ↓

 

もうだいぶ前、テレビで「リバー・ウォッチング」という深夜番組が放送されていた。

アナウンサー益田由美さんが、日本各地の清流を紹介していく番組だった。

この番組が私は大好きで、見れるときはいつも見てたと思う。

やがて、この番組はビデオ化された。
「日本清流100選」として。
北は北海道編をかわきりに、南は九州編まで、都合10本のビデオ作品になって市販された。
そこには、それぞれのエリアの清流が収められていた。

私は、とりあえず1本、それを見て気に入ったら更にもう1本・・と買い続け、結局そのビデオは全巻購入してしまった。

テレビ放送された番組内では、益田さんと地元の人のふれあいなども映されていたが、市販ビデオ版のこのシリーズでは、あまりそういう映像は無くて、もっぱら川の映像が収録されていた。


選ばれた川は、有名な川もあれば、正直初めて名前を聞く川も多かった。


例えば、この「北海道編」に収録されている「美々川」という川がそうだった。
ともかく美々川の映像は素晴らしくて、強く印象に残ったものだ。


もともと清流は好きだったし、旅に出た時には清流に出会うのもまた楽しみの一つだった。

それは私が都心で生まれ育ち、近くにはドブ川はあっても清流はない環境だったことも影響してたのだろう。

近くのドブ川を見てると、「川で泳ぐ」なんてのはとても想像できなかった。

だが、旅に出て清流に出会うと「川で泳ぐ」「川で遊ぶ」ということは、きわめて自然なことに思えた。

むしろ、ドブ川こそが不自然な姿なのだ・・と思うようにもなったりした。


この番組で映し出された映像を見てると、あらためて強くそう思うようになった。


正直、清流が近くにある環境で暮らす人にとっては、川遊びというものは子供時代に多くの人が経験してるのではないだろうか。


童謡に「春の小川」という曲があるが、その歌に出てくる川は、田舎にある清流だと私は思っていた。
だが、ある時、それは東京の川で、渋谷区にあった河骨川のことであると知った時は、驚くと共に少し落胆した覚えがある(長野県にある川だ・・とする説もあるらしいが)。

東京の川も、昔は清流だった時期が・・あるのだろう。


このビデオシリーズに収められた清流は、どれも「清流の歌」として歌われてもおかしくない。

川は自然の中にあって、また時には人と関わって、色んな表情を見せる。
厳しい時もあれば、おだやかな時もある。
人間を含む動物に感情があるように、川を含む自然にもまた感情がある。

このビデオシリーズに収められた清流の映像は、そんなことを感じさせてくれる。

おだやかな時の清流は、染み入るくらいに心を平穏にさせてくれる。

 

 

今は・・・まずは心を復旧させて、こんな自然に癒される日が一日も早く来ることを願いたい。


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