待ちに待ったポール・マッカートニーの日本公演をみてきた。
17時開場ということで、17時前にドームに着いた。開演は19時。まだ時間的に余裕があるので、グッズ売り場に行ってみた。
すると・・・・信じられないぐらいの行列。コンサートでのグッズ売り場が混みあうのは分かっていたのだが、こんな長い行列見たことない。
何百メートル行列が続いていたというのか・・。歩いても歩いても、グッズ売り場の行列の最後尾にたどり着かない。
やっとの思いで最後尾に着いてはみたものの、このまま素直に並んでいたら、ヘタしたら開演時間にも間に合わないだろう。
それだけは勘弁してほしい。
そう思い、屋外でのグッズ購入はあきらめ、パンフだけ購入。パンフ売り場はグッズ売り場とは別にあったので、そちらで入手。
そして、軽く「つなぎ」のサンドイッチを食べ、ドーム内に。
すると、思った通り、屋内でもグッズは売っていたので、そこでゲット。
ただし、屋内の売り場では、TシャツのXLサイズは売ってないようだった。そのサイズは、屋外の売り場でしか売ってなかったのかも。
もしも、屋外のグッズ売り場で購入したい場合は、よっぽど早く会場にきて並ぶか、もしくは、自分の見る公演日とは別の公演日に、グッズ購入だけの目的で来た方がいいかもしれない。
じゃないと、開演に間に合わなくなる可能性がある。
さて。
内容充実のパンフを読みながら開演を待つ。ワクワクしながらのこの待ち時間が、またいいものである。
アーティストにっよっては、パンフは手抜きのような出来の時がある。
例えば、読むところが全くなくて、単に写真が掲載されているだけのパンフとか。
だが、ポールのパンフは違う。
読むところも非常に多く、また写真が立体写真になってたりしており、パンフには立体写真を見るための立体メガネが付録でついていたりする。
いやはや凝っている。こんな点にも、サービス精神満点のポールらしさが反映されているのかもしれない。
そして、そのサービス精神は、そのあとに行われるコンサートで存分に発揮されることになる。
昔・・・外国人アーティストが来日公演を行った時に、手を抜いているように揶揄されたコンサートもあったようだが、ポールには手抜きのかけらもないだろう。
なんてったって、ポールは自分がポール・マッカートニーであるというプライドがそれを許さないだろう。
ポール・マッカートニーといえば、単なるロックミュージシャンではない。
もはや、20世紀の生んだ、歴史上の人物であり、歴史上の偉大なる音楽家なのだ。
そんな人物と同時代を生きていられる我々は幸せ者なのだろう。
いずれ、未来の人が、ポール・マッカートニーのコンサートを生で見れた我々をうらやましがることになる日もくるのではないか。
モーツアルトやショパンの演奏を生で見たり聴いたりできた昔の人や、ベートーベンの新曲を楽しみにできた昔の人を現代人がうらやましく思うように。
待ち時間の間、ステージではビートルズ時代の映像が流れたり、ビートルズの曲が流れたりしている。
もしかしたら、そこでBGMとして流れている曲は、今回のコンサートではやらない曲なのかな・・などと思ったりした。
さあ、もうすぐ、ポールが出てくるぞ。
「イエスタデイ」「ヘイジュード」「レットイットビー」などのクラシックポップスを作った人が。
あまたのスタンダード曲をひっさげて。
今のポールは、亡きジョンやジョージの分も頑張ってくれているのだ。
それは選曲でも分かる。
1人ビートルズ状態で。
そう、他のメンバーの思いもポールは1人で背負って、皆に伝えてくれているのだ。
かつて・・ビートルズであったことが十字架になり、プレッシャーになってた時期もあったはず。
なので、ビートルズソングを演奏するのを避けていた時期もあったはず。
だが、・・・・もうジョンやジョージがいなくて、リンゴもあまり活動しないでいる今、ビートルズを当事者として伝えていくことができ、ファンとしてもそれを託せるのはポールだけだ。
そして、ポールなら十分それができるし、やる資格もある。誰もが納得する。
ポールが健在であることは、我々の最後の希望であり、心の支えであり、慰めなのだ。
ビートルズの呪縛をポールから解き、ビートルズだった重荷をポールから解放してあげたのは、もしかしたらジョンやジョージだったのかもしれない。
だからこそ、今ポールはファンを楽しませるために、生き生きとビートルズの音楽をやれるのではないか。
そして、天才ポールの才能は、ビートルズ時代だけにとどまらない。
ウイングス時代にも、ソロ時代にも、名曲はてんこ盛り。
1人ではこなしきれないほどの多さ。
それらが・・今、束になって会場のお客さんに放たれるのだ!
コンサートのレビューは、またいずれ書きます。
書きたいことがいっぱいあるので。
そして、まだポールのコンサートを見ていない人もいるはず。
まだポールのコンサートを見ていない人は、初めて今回のコンサートを見る時のサプライズを楽しみにするという特権もあるのだし。
まだ見てない人に一言。
「どれだけ期待しても、大丈夫です!」
それだけは伝えておきたい。
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