かつて存在した私のHP「時代屋小歌」の音楽面での記事を復刻する別ブログ「時代屋小歌(音楽編)」のほうで、このほど自作曲の歌詞を新たに1作復刻しました。
今回復刻したのは「今夜はおやすみ」という曲です。
こちら ↓
http://blog.livedoor.jp/syunka16-mymusic/archives/5115293.html
この曲を作ったのは私が二十歳の時だったと思います。
だんだん盛り上がっていく壮大なラブバラードを自分なりに作ってみたい・・・と思って作った曲でした。
この曲を作る前にもラブソングは作っていましたが、失恋の歌が多かったりしてました。
熱烈なラブソングなるものも作ったことはあったかと思いますが、どうにも自分の中に「テレ」があり、軽かったり、ちょっとパロディみたいな出来になることが多かったのでした。
でも、この曲は、パロディではない熱烈なラブバラードをマジメに作ってみようと意識して作ったのでした。
盛り上がっていき、失恋ソングではない甘いラブバラード・・・そんな路線で作った初めての曲だったかもしれません。
作った当時、2本のカセットテープによる多重録音で、相当音を重ねました。
自分としては意欲作でしたし、壮大な曲にしたくて、ゆうに10回以上は音を重ねたと思いますが、なにぶんカセットテープだったため、音質は劣化しまくりました。
そのため、出来あがった音源は、かなり聴きとりにくい出来栄えになっており、残念でなりませんでした。
学園祭で一度だけ弾き語りで歌ったことはありますが、当時の自分のキャラからいって、この歌詞にテレがあり、ちょっとはにかみながら歌った覚えがあります。
自分には似合わない気がして(笑)。
その後、サークルのバンドに持ち込み再び学園祭で披露。
大学卒業後の20代後半の時のポップスグループには持ち込めませんでしたが、その後30代の頃のロックバンドには再び持ち込み、何度もライブでは披露。
ロックバンドに持ち込んだ時、曲の導入部を全面的に作りなおし、導入部はメロディもアレンジも一新しました。ボーカルは、女性ボーカリストに託してました。
その後、アコギユニット「時代屋」でも1度だけライブで取りあげたことがありました。
考えてみれば、学生時代に作って以後、ずっと歌い続けてきた、数少ない自作曲のひとつではあります。
ただ、もともと壮大なアレンジを想定した曲なので、アコギ2本の時代屋では中途半端な感じでしたので、今は埋もれ曲になっています。アコギ2本では、やはり難しいようです。
頭の中では、完成形のアレンジのサウンドは鳴り続けているので、いつか・・頭の中にあるアレンジでライブ披露してみたいものです。
また、スタジオ録音して、ちゃんと「形にして残しておきたい」曲でもあります。
ピアノ、分厚いストリングス、エレキによるツインリードギターのハモり、ワウやディレイなどを多様したエフェクト、そして厚いバックコーラスなどを導入して。まあ、現状では夢ですね(笑)。
作った当時、周りの人たちからは好評でした。
特に女の子からの受けがよかったです。
30代のロックバンド時代では、お客さんにレパートリーのアンケートをとらせてもらったのですが、バンドの全レパートリーの中では一番人気の曲でした。
女性向けの曲かな・・と自分では思っていたんですが、アンケートの結果、女性だけでなく案外男性からも支持されたのが嬉しかったのを覚えています。
いやあ、そのへん、わからないものです。
ただ・・正直言うと、今でもこの曲は、自分自身が歌うにはテレがあります(笑)。
いつかこういう曲をテレることなく歌えるようになりたい・・・と思っていたのですが、そう思っているうちに、いつしか私はオヤジになってしまいました(汗)。
そして、バラードを作ることは、さらに極めて難しい」
ローリング・ストーンズのヴォーカリスト、ミック・ジャガーの言葉だったはずです。
だんぞうさんも、「今夜はおやすみ」を作った時は、やはり難しかったですか?
又、バラードでも、ロックンロールでも、いかなるジャンルであれ、創作した後、誰が歌うかによって、楽曲の印象は全く変わりますからね。
プロフェッショナルの世界でも、「楽曲提供」は当たり前にありますが、やはり、作者自ら歌うことによって、その楽曲は、真の生命を与えられるのではありませんか?
原作者には、「楽曲創作の過程」「歌詞や曲調の逸話」など、いろいろ思い入れありますからね。
だから私は、プロフェッショナルのミュージシャンであっても、「楽曲提供は、もったいない!本人が歌い、レコードにするべきだ!」と少女時代から、ずっと考えています。
楽曲提供される側のミュージシャンや歌手に合わせて創作された楽曲なら、その場合は、問題ありませんけれどね。
確かに、『甘い』ですが、ララバイというものは、そういうものでしょう。
昔作った作品を後から見ますと『少し気恥ずかしい』ものですが、しかし、それをまた、しばらくして見直しますと、
『自分の、あのころの感性や志しは、こういうものだったんだなあ。』と感銘を新たにすることもあります。
若輩者ながら、ぼくの意見です。
歌唱力が如実に反映されますからね。
ハードな曲なら音量で、アップテンポな曲ならノリである程度は勢いで行けますが、バラードとなるとごまかし(?)がきかない気がします。
ストーンズの歌にもバラードはありますよね。
「レディジェーン」「哀しみのアンジー」「アズティアーズゴーバイ」など。
ミックらしくしっかり見事に歌いこなしており、さすがです。
「今夜はおやすみ」を作るのはさほど難しくなかったです。
でも、歌うのが難しかったです。
自分のボーカルでは、だめなんじゃないかとも思いました。
でも、自分の作った歌だから、最初はまず自分で歌うしかないわけで(笑)。
高らかに歌い上げるのが得意な人に歌ってもらいたいと思いました。
自分で歌を作らなくても、歌唱力で歌をオリジナル曲のようにものにするシンガーもいますよね。
例えばエルビスがそうでしょう。
尾崎紀世彦さんもそうだと思います。素晴らしいです。
その一方で、私がシンガーソングライターを好きなのは、作る歌にこそその人の人間性や音楽性が現れると思うからです。
そのアーティストを把握しやすいんです。
百の言葉や行動より、1の自作曲にこそ、その人らしさがあるような気がしてます。
例えばジョンの「マザー」という曲など、他の人には作れないでしょう。
あの1曲に、ジョンのそれまでの人生の根っこがつまっている気がします。
歌詞を読むと、かなり甘い曲になっていると思います。
この曲は、個人的には歌詞よりメロディが気に入っています。
導入部はフワフワ漂うような感じで始まり、導入部が終わると、一気にバンドサウンドで厚くなっていきます。
そして1コーラス終わるたびに、ボーカルメロディを追いかけるようにリードギター、もしくはストリングスが入ります。
理想のアレンジでは、最後にはコーラスが入ってきて、さらに分厚くなる・・そんなイメージなんですが、そのバージョンをライブで再現できたことはないのです。
だんだん盛り上がってくる曲なので、もしかしたらララバイ(子守唄)向きじゃないかもしれませんね(笑)。
この曲の歌詞、おじさんになった私が読むと、やはり・・・気恥かしさはありますね(笑)。
若い時代だったからこそ作れた歌詞だったと思います。