音楽活動をしてる人はたくさんいる。
すると、練習に対する考え方は、人によって違うだろう。
私が組んでるアコギユニット「時代屋」は、通常練習をする時、ロックバンドが使う練習スタジオを使って練習している。
でも私は本当は、アコギユニットの練習は、なにも毎回毎回バンド練習用のスタジオでなくてもいいと思っている。
だが、ロックバンドでの活動をずっとしていた相方にとっては、練習はバンド練習用のスタジオでやりたいようだ。
練習はスタジオで・・ということだ。
まあ、確かに、練習スタジオを借りて練習するのが一番良いとは思う。
でも、私はアコギユニットの練習場所は、それこそ暖かい気候の時などは時には屋外でもいいとさえ思う。気は散るかもしれないけど、開放感もあるだろう。
また室内なら、カラオケスタジオでもいいと思う。
つまり、もっと練習場所の選択肢を増やし、気軽に練習できるスタンスのほうがいい。
そうすれば、スタジオを安く借りるための「当日予約」のようなスケジュールのたてにくい状況から脱することもできる。
練習のスケジュールをたてやすくすれば、練習以外の色んな用件のスケジュールもたてやすくなる。
そう、スタジオで練習するということにこだわると、練習場所の選択肢を狭めることになってしまうのだ。
曲を把握し、ある程度アレンジができてきた時には、音色にこだわれる練習スタジオでもいいだろう。
相方は、まず、自分のギターの音色に浸れないと、どうも弾く気にならないみたいだ。
彼は、エレキでたくさんのエフェクターを使ってきたし、音色を作ってきた。
彼に限らず、エレキ一筋の人は、そういう人は多いと思う。
音色、それはギタリストにとっては、こだわりでもあるだろう。これまでエレキでやってきた「性」みたいなものであろう。
だから、スタジオでは必ずアコギをラインにつなぐし、エフェクトもかける。
私もエレキでずっと音楽活動していた頃があるので、そのへんはある程度は分かるつもりだ。
実際、名ギタリストは、自分の音色を持っている。
その音色で評価されたり人気があったりもする。
その音色で、「あ、これは○○の音だ!」とわかるギタリストもいる。
その辺のことは、私も分かってるつもりだ。
でも、時々私は、アコギなのだからラインを通さずに生音だけの練習もしようよと持ちかける。
だが、相方はこれまで首をたてにふらないできた(笑)。
高いアコギの場合、エフェクターで音を細工しなくても、まずは生音そのものが良い音だと思うのだが・・。
練習スタジオで作った音色ってのは、本番の店で再現できるとは限らない。
店には色々あるし、機材も違うし、条件も違うから。
自分の音色を持ち、その音をどこでも再現するために必要な高い機材をいつも持ち運んでいる・・・というのならともかく。
音色ももちろん大事だが、それ以上に、ユニットの場合は、相手に曲を把握してもらうことやフレーズやノリを合わせることの方がまず先決だと私は思っている。
音色にこだわるのは、その次の段階での問題だと思っている。
曲の構成を把握していないのに、その場で出す自分の音色にこだわってもなあ・・と思う。
もっとも、私はアコギにはエフェクターは使っていないけど(まあ、正直言うと、かけたいなと思うこともあるのだが)。
音色にこだわるギタリストは多い。それは大事なことでもあるとは思う。
でもそれは、まず曲の構成やノリを把握した上でのことでないと、その場限りの満足で終わってしまうことになってしまいかねないのではないだろうか。私はそう思う。
つま恋コンサートにむけてのリハで、拓郎が、色々音色づくりに時間をかけてるバックミュージシャンに業を煮やしのか(?)、彼等にむかって「音色作りにこだわりだしたらキリがないんだから、今はまずスッピンで皆で音を合わせようよ!」という趣旨の指令を出していた気がするが、すごく分かる気がした。
これ、私もまったく同感であり、共感する。
まあ、正直言うと、音色やエフェクトからフレーズが浮かぶ・・ということもあるんだけど、音色やエフェクト優先になってしまうと、フレーズやノリや構成把握上でのミスや把握していない部分を、音色やエフェクトでごまかせてしまう。
これはロックバンドをやってた時の私自身の経験上、そう思う。エレキでエフェクトを多用してた時、私自身そんな面があった。
エレキギターの場合、例えばオーバードライブやディレイやワウなどのエフェクトでは特にそうだった。
それは本番上ではメリットではあるのだが、練習ではデメリットだと思う。
いつまでたっても、その曲の構成(コード進行など)やフレーズやノリがあやふやのままになってしまう。
まあ、色々書いてきたが、この辺は私と相方の意見が食い違う点である(笑)。
もちろん、お金の問題さえなければ、毎回スタジオをあらかじめ予約して練習できたほうがいいとは思う。そっちのほうがスケジュールたてやすいし。
相方と練習する時はスタジオを使う私ではあるが、たまにもう1人のメンバーであるmiyaちゃんと2人で練習する時もある。そんな時は私はカラオケスタジオを使っている。
曲を覚えてもらう作業では、カラオケスタジオでも全然問題はない。
私は、バンド用の練習スタジオにはこだわっていない。
エレキと違って、アコギの良さは、アンプやラインがなくても、どこでも気軽に音が出せる点であろう。
練習の意味合いが「声を出す」ということにあるのなら、それもカラオケスタジオで問題ない。
テーブルや、ゆったりと座れる椅子(ソファ)があるぶん、その分リラックスしながら練習できる気もするし(笑)。
ただ、いつもカラオケボックスでばかり練習してると、本番を迎えると勝手が違う思いをするだろう。
カラオケボックスでは、ギターを弾いてると両手が塞がり、マイクを持てない。
だからマイク無しの地声での練習になる。
ちゃんとマイクを通した練習も大事。
要するに、練習場所の選択肢を固定しないことが大事なんだろう。
色々考え方に違いのある私と相方ではあるが、彼のメロディアスなフレーズは私は好きだ。
ひねり出してフレーズが固まるのに長い時間がかかるけど、固まったフレーズは曲にフィットする。
それはまちがいない。
先日、初めて彼とカラオケボックスで練習した。私とmiyaちゃんと相方・・の3人揃った状態で。
カラオケボックスでの練習の手軽さに彼が慣れてくれればいいなあと思う。
カラオケボックスでの練習では、練習に疲れたらカラオケを歌って、気分転換することもできるし(笑)。
ただこの場合、危険性は、ついついカラオケがやめられなくなる恐れがあるということかな。
カラオケを歌い始めると、そっちのほうが楽しくなってきてしまうこともあるし。いや、これホント。
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