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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

史上最低の・・・・・遊園地

2015年08月01日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

思えば、CMには競うように様々なコピーが使われる。コピーライターにとっては、腕の見せ所であろう。

キャッチコピーにインパクトがあったり、センスがよかったりすると、人目を引く。すると、宣伝効果も高くなる。

夏休みに、プール、遊園地などに行く家族は、きっと多いことだろう。

遊園地にも、いろいろある。例えば、としまえん。 

としまえんのCMの、特にそのコピーの私はファンである。

毎年、としまえんのCMの新作コピーを私は楽しみにしている。今年はどんなコピーでくるかな・・と思って注目してるのだが、新作コピーはたいがい私の期待を裏切らない。

 

いつの頃からだろう、としまえんのCMを毎回楽しみにするようになったのは。・・・と考えると、答はすぐに見つかる。

それは、ある年のコピーからだった。

なにしろ、インパクト絶大で、あっけにとられたコピーだった。

調べてみたら、それは1990年のコピーだった。しかも4月1日。

 

なんと・・

 

「史上最低の遊園地 TOSIMAEN」!!!

 

ときたもんだ!

 

史上最低の遊園地???たとえいくら謙虚になったとしても(?)、普通そこまで言うか~??

 

・・と思ったら、よく見ると下の方に「今日は4月1日です」と書いてあった。

そう、これはウソですよ・・ということだ。

 

だが、それにしたって、「史上最低の遊園地」だなんて・・。

だが、破壊力は絶大で、このコピーを見たとたん、私の目はくぎづけになった。

その時の衝撃は、今でも忘れられない。そんなCM、見たことない。

 

何かがおかしい。何かがとしまえんに起こっている。・・と思った。

いくらなんでも、自社の宣伝文句に、史上最低なんて言葉は使わないよね、普通。たとえエイプリルフールだったとしても。

この時以来、としまえんの宣伝戦略に変化が起きたのだと思った。少なくても、宣伝のためのコピーを担当する人や、方針は変わったのではないかと思った。

 

それ以来、としまえんの新作コピーが出るたびに注目しているのだが、毎年面白い。

 

1990年の「史上最低の遊園地」から、としまえんのCMに革命が起きたのかと思って調べてみたら、その前に、1986年に「プール 冷えてます」というコピーもあったらしい。だが、その頃は私は気付かなかった。

「プール 冷えてます」というコピーも中々いい感じではあるが、ぶっとぶほどではなかった。センス良くまとまっているな・・とは思うけど。

やはり、「史上最低の遊園地」には度肝を抜かされ、一気に大注目してしまったのだ。これには誰もかなわないよ。

 

「史上最低の遊園地」以後には、どんなコピーがとしまえんのCMに使われたのか、少し調べてみた。

ネットで少し調べてみて、いくつか拾ってみた。

 

平成初期    「山崎はいい人だ」 :山崎努を起用してのものだったようだが、文面だけ見ると、「なんのこっちゃ」という感じではある(笑)。

 

1992年   「としまえんにサンタフェの扉がやってきた!!」 :宮沢りえの「サンタフェ」という写真集が話題になった頃。

 

1993年   「祈 景気回復」

1993年   「うらやましいぞ Jリーグ」 :景気が悪い中、Jリーグが大ブレイクしていることにちなんで。

 

2005年   「クール・ミズ」 :「クールビズ」にひっかけてのもの。

 

2006年   「パンダこりゃ」 :パンダが「クマったなあ」とつぶやいている。

 

2008年   「冷やし温水」 :温水洋一さんをプールに浮かべてのCM。

 

2009年   「プールでやく」 :やくみつるさんをプールサイドに寝かせてのCM。

 

2010年   「早くすべりたいです」 :デーブ・スぺクターさんを起用。ダジャレが「すべる」ことにひっかけてのものであろう。ちなみに、受験生からクレームが出たとか出ないとか。

 

2010年   「TSM 48」 :AKB起用・・かと思いきや、年増女性を48人起用してプールサイドに集号させた。そう、TSMは「年増」の略のようにも思えたが、「としまえん」の「としま」にもひっかけているのは言うまでもない。

 

2011年   「三丁目の節電」 :東日本大震災の起きた年で、原発事故の影響もあって、節電が世の中の風潮になった年。「三丁目の夕日」にもひっかけ、昭和時代の家族のモノクロ写真っぽい写真が使用された。

 

2012年   「ミゲル 泳ゲル」 :消臭力のCMにも起用されたミゲル少年を起用してのCM。

 

2013年   「としプーーー!」 :田原俊彦さんを起用して、田原さんの得意のポーズをさせて、ロングショットでプールサイドに立たせてのもの。「とし」が田原俊彦さんの名前と「としまえん」の名称をかけているのは言うまでもない。

 

2014年   「テリ焼き」 :テリー伊藤さんが、プールで日焼けしているCM。

 

このほか、デヴィ夫人を起用し、「デヴィ、ヒカルノ」とか、おそ松くんに出てきたイヤミがシェーをしながらジャンプして「183点」という点数が出てるCMも。

 

そして2015年。 「世界遺産狙ってます。」 日本の富士山や軍艦島などが次々に世界遺産に指定される流れの中でのもの。

 

上記の中では、個人的にやはり「史上最低の遊園地」だが、それ以外では「うらやましいぞJリーグ」「TSM48」「テリ焼き」あたりは、ツボにはまってしまう。

「としプー-!」というのも、どこか可愛くて、妙に面白い。

「世界遺産狙ってます」というのも実にいい。ちょっと風刺も感じる。

 

これらのコピーが、すべて遊園地のCMであるというのが、面白い。

文面だけではその面白さは伝わりにくいかもしれないので、できれば画像と共にそのコピーを読んでほしいと思う。

 

いやはや、としまえんのCM、恐るべし!なのだ。

 

ちなみに私、としまえんには子供の頃は何度か親に連れてってもらった。

最後に行ったのは大学の時。なにかのイベントの時だったと思う。さすがにその時は親はいなかった(笑)。学生主催イベントの一環だったと思う。

その時は・・・シャトルループには・・繰り返し何度も乗ったものだった・・・。

 

遊園地では、東京ディズニーランドが1人勝ちをしていると言われているのが現状だが、としまえんのCMのコピーを読むと、ついついとしまえんを応援したくなる。

 

だから・・としまえんのこれらのCMコピーのセンスに敬意を表して、最後に私は言いたい。

 

がんばれ!としまえん!

負けるな、としまえん!

 

・・・・・と。

 

 

 


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