ソノシート「大魔神逆襲」に記載されたスタッフを書いておこう。
タイトル 「大魔神逆襲」
制作スタッフ
●制作 朝日ソノラマ
●原作 吉田哲郎
●脚本 辻真先
●音楽 伊福部昭
●効果 篠原利夫
●絵 南村喬之
●記事 大伴昌司
●出演 東京アーチスト・プロ
ブックの内容
●大魔神の20大武器 (この日記の下方にて紹介)
●ドラマ絵本
●大魔神、過去作品の名シーン集
●世界の巨神と魔神紹介(紹介されてるのは以下の通り)
・ 青銅の巨神タロス(ギリシヤ)
・ 風神・雷神(日本)
・ ロードスの太陽神アポロ像(ギリシヤ)
・ ブードーの大魔神(ハイチ)
・ シバの大魔神(インド)
・ 巨神ゴーレム(チェコ)
さて、本誌の冒頭部で解説されてる「大魔神の20大武器」について記しておこう。基本的にはソノシート通りに表記。
■ 大魔神の20大武器 ■
1、かぶと
大岩を打ち砕き、大砲の弾もはじき返す。
2、よろい
火攻めや水攻めをシャットアウトし、どんな大砲の弾もはじき返す。金属製。
3、帯
カミソリより鋭い鞭になる。
4、剣
振りかぶると吹雪を呼び、雪崩を誘う。あらゆる魔力を備えた魔剣で、嵐を起こし、大地を裂き、城を断ち割る。
5、バックル
帯についてる怪像の顔で、大魔神の魔力の根源。
6、かかと
踏み潰す力は、インド象の500頭分。
7、すね
火の玉を放ち、ミサイルのように正確に獲物に当たり、焼きつくす。
8、つまさき
蹴る力は、馬の1000倍。
9、声
悪人の耳をつぶす、すさまじい大声。
10、腕
片腕だけで横綱(当時の横綱は大鵬だった)の3000倍。5000人力。
11、指
一突きで土蔵や石垣を崩す。
12、手
手刀を使うと地面が裂け、山崩れが起こるほどの怪力。
13、こぶし
大きな南蛮船も一撃でこわす。締め付ける力は、奈良の大仏を一握りで銅の固まりにできる。
14、手の平
空に向かって開くと雷を呼び起こし、湖水をなでると水が二つに裂けて湖底が現れる。
15、耳
80キロ先の音を聞き分ける。
16、目
夜でも目が見え、目から放つ怪光線で人間を金縛りにする。
17、鼻
火薬の匂いを嗅ぎ分け、爆発前に取り除く。
18、ひたい
タガネを打ち込まれると赤い血が吹き出し、眠りから覚める。
19、頭脳
大変鋭く、善と悪を見分ける。
20、速力
歩く速さは時速100キロ。
と、上記の通り。
あの大きさゆえ、その腕力や踏みつける力の凄さは予想通り。超能力・特殊能力という感じはしない。
我々人間とて、例えばアリなどの昆虫から見たら、大魔神のような怪力の持ち主であろうから。
だが、大魔神は、単にサイズの大きさからくるパワーの違いだけではない、武器や超能力があった。
吹雪を呼び雪崩を誘い、なおかつ嵐を起こす魔剣。
すねから発射する(?)火の玉。
目から放つ怪光線。
このへんは、まるでSF漫画に出てくるロボットヒーローさながらだ。
更に、極めつけなのは、「空に向かって開くと雷を呼び起こし、湖水をなでると水が二つに裂けて湖底が現れる」という手の平の能力。
これなどは天変地異を操る、まさに超能力であり、それこそ神にふさわしい神通力。
この手の平の能力が、大魔神を他の特撮ヒーローとは違う存在にしてたような気がする。
そんなこと、ゴジラもガメラもできないものね。
また、タガネを打ち込まれると血が出て眠りから覚める・・・というのは、非常に「罰あたり」な気もした。
まあ、だからこそ、あの憤怒の表情に説得力も出るのだろう。
実際には、どんな像であれ、そういうことはしてはいけないという教訓のようにも思えた。
絵本に関しては、その挿絵が素晴らしい。
やはり、南村さんの画風は、こういう作品にはピッタリだ。
大魔神の20大武器紹介や、「世界の巨神・魔神紹介」などの企画は、大伴さんならではかもしれない。
こういう図解があると、幼心に何度読んでも、何度見ても、飽きなかったものだ。
で、それを見ながら、少年たちは、想像を膨らませたのだ。自分なりのドラマを思い描いて。
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