時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

食べられない食事が出た宿飯の悲劇

2008年05月02日 | 
さて!土曜からいよいよGWクライマックス!
どこかに旅する方も多いのでは?
ちなみに私は、泊まりがけでどこかに行く予定は・・無し(泣)。

旅の楽しみには色々あるけど、宿の食事も楽しみの一つ。
・・ではあるのだが、食事に関しては心配事もあって。それは・・。


旅に出て、宿で、夕食などでメインのおかずで自分の食べられないものがでると、非常に悲しい・・ということ。

旅の行き先として、私は海辺よりも山奥を選ぶことが多い。
いやなに、海の風景は大好きだ。ただボケ~ッと海辺で波を眺めてるだけでも楽しいし、癒される。
海そのものの姿もいいし、海辺の美しい風景も大好き。

なのになぜ私は山奥の宿に行くことが多いかというと、海辺の宿では私の食べられないものがメインになることがあるからなのだ。
味がキライ・・というよりも、はっきり言って「アレルギー」なのだ。だから、食べられない。
それは・・エビとカニ。

エビとカニといったら、メインのおかずになる場合が多い。
かなり前、仕事関係の旅行で海辺の大きな宿に行った時、夕食は大広間での宴会になった。
で席に座っておかずを見たら・・・・大きな皿に大きなカニが一匹!
その他のおかずは、もずくとかミニそばとかおしんことか、数切れの刺身。
もちろん、カニがメイン。
普通の人にとってはカニがごちそうなのだろうし、実際高価でもある。だからこれでも十分に「豪華な夕食」ってことになるのだろう。
だがしかし、カニを食べられない私にとっては絶望的なメニューでしかなかった。目が点になった。
なにせ、メインのおかずが無いに等しいのだから。

困り果てていると、私の隣の席に、年配のスタッフが座った。で、私の顔を覗き込んできた。
しかも・・その顔は、ニヤニヤ笑ってる。

・・で、その人は私にむかってこう切り出した。

「だんちゃん。君は確か、カニが食べられないんだよね。僕、もらってあげてもいいよ。」などと抜かす。

「もらってあげてもいい」・・・だとぉ???なんだ、その恩着せがましい言い方は(笑)。私よりも一回りも上の年齢の人だからって、そんな言い方はないでしょうに(泣)。でも、相手は目上の人だし、怒る訳にもいかず。

せめて「食べられないなら、くれないかな・・」と言ってほしかったのにぃ~。

でも、食べられないのは事実なんだし、あげるしかない・・。

そこで私は、「カニをあげますから、せめて何かと交換してください・・」と言った。
メインをあげるのだからして、相手はてっきり刺身あたりをくれるかと思った。刺身はけっこう好きだ。
だが・・

相手が「じゃあ、これをあげるよ」といって差し出してきたのは、茶碗(?)に入ったミニそばだった。
一口で食べてしまえそうな程度の量のそばしか入ってなかった。
まあ、そばは好きなんだけどさ・・。

一匹の大きなカニと、茶碗に入ったミニそばの交換か・・・どう考えても、釣り合わないよねえ・・.

絶望的だった私は、更に絶望的になった。その日の夕食が寂しいものになったのは言うまでもない。


・・とここまで私は海辺の宿での出来事を書いてきたが、どっこい実は山の宿でも油断ならない。
それは某スキー場で、ペンションに泊まった時のこと。

夕飯はフランス料理だった。
見た目は一見オシャレなのだが、腹がすいてる若者(当時は私も若かった)にとっては量が少ない。
メインのおかずをチビチビ食べて御飯をおかわりして腹にためようと思ってたのだが・・・出て来たメインディッシュはエビだった!大きなエビが2匹。

た、食べられない・・・.
他のオカズでライスを食べようにも、他のオカズといったらスープとサラダくらいしかなかった。
誰かと交換してもらおう、この際スープでもいい・・と思った。
だが、一緒にいた友人に足下を見られた。
スープやサラダとの交換すら嫌がられた。単に私のメインディッシュをあげただけだった。
交換しなくても、どうせ私はエビは食べられないのだろう・・と足下を見られたのだった。
実際・・その通りだった・・。

しかたないので、自分のスープとサラダだけをおかずにして、ライスを2杯たのんだ。
でも、・・・そんなんじゃ腹にたまるわけもなく。

そういうことがあったせいもあり、今は私は宿の予約をする時に、「エビとカニは、アレルギーで食べられません」と言うことにしている。
だが・・・海辺の宿では、「それでは、お出しするものがありません」と、予約を断られる場合もある。
だから、宿のHPやパンフを見て、夕飯の写真などでエビやカニがメインになっていると、最初から諦め気味だ。
海辺の宿では、エビやカニの料理が売りになってる場合は多いしね。
ついでに言えば、カブト煮も苦手。味ではなく、あの外観がどうも気持ち悪くて、食べられない・・。

このように、海辺の宿では、こと食事面に関していえば、私は極めて不利なのだ。
なので、つい山奥の宿に行くことのほうが多い私。
山菜は平気だし、嫌いなキノコはないし、川魚も普通に食べるし、刺身も好き。


普通の人にとってはごちそうでも、特定の人にとっては一切食べられない食べ物ってのは・・・この世に案外ある。
私にとってはエビやカニがそれにあたるが、中には生の物が一切だめという人もいるし、そばが食べられないという人もいる。
肉がダメという人もいれば、魚がダメという人もいる。麦アレルギーの人もいるらしい。
いやはや、食べ物ってのは難しい。
どんな人にとっても食べられる食べ物っていったら・・・なんだろうね。
きっと・・ないんじゃないかなあ。


地方に旅すると、その地方ならではの変わった料理が出たりするが、それが珍しいものや癖のある食材であればあるほど、食べられない人はいる・・ということは、一応宿の人には知っておいてもらいたいと思う。
でも、その地方にとっては自慢の料理だったりもするわけで、できれば出したいと思うだろう。

ならば、折衷案として、そういうおかずを出すのなら、色んな種類のおかずを同時に用意したほうが無難。
メインがもし食べられなくても、他のおかずで一食を完結させてしまえるような。
それは地味ながらも、立派な配慮だと思う。

宿飯を見て、おかずの種類が何種類もあると、ちょっとホッとする。
たまに、メイン料理以外の料理は「申し訳程度」って感じの宿があり、それだとメインを食べられない客にとっては悲劇なのだ。
まあ、あまりにも宿泊料金が安い宿の場合は、別だけどネ(笑)。言うだけヤボだから。

食べられない料理のない人間に生まれたかった・・。

♪と~れとれ ぴ~ちぴち  蟹料理~~

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