ひところアメリカでは、アジア人を排斥しようとする人たちが増えた時期かあった。
それは暴力を伴ったこともあった。
テレビのニュースでよく報道されていた。
そういう人たちは、アジア人は皆中国人に見えてたようだ。
そう・・コロナが発生したのは中国とされてるから。
以前のアメリカ大統領は、コロナでは中国を名指ししてたもの。
アメリカ人も相当コロナには参っていたからね。ナーバスにもなっていたのだろう。
へたしたら、中国というより、「コロナの蔓延はアジア人のせいだ」みたいな感覚もあったのかもしれない。
同じアジアの国である日本人の私としても、アメリカのそういう風潮には心を痛めた覚えがある。
しばらくはアジア人はうかつにアメリカには行かないほうがいいのではないか・・・という思いと共に。
ましてや当事国の中国は・・・アメリカでのそういう風潮をどう思っていたのだろう。
世界で初めて新型コロナによる被害が報道されたのは中国であったのは確かだと思うし、中国で発生したと思われても仕方ないとは思う。
状況的に。
メンツもあって、謝るのはイヤなのだろうが・・。
へたに謝って、賠償を各国から要求されたら困る・・というのもあったのかもしれない。
それを受けたら、とんでもない出費になるのは確実だし。
素朴な疑問なのだが、中国の人たちは、コロナのパンデミックで、世界に対して多少なりともひけ目みたいな気持ちを持ってたりするのだろうか。
うしろめたい気持みたいな感覚はあるのだろうか・・?
どう思っているのだろう。
「中国だって、コロナの被害国なのだ」という主張はあるけれど。
各国は、外交的にたとえ口に出しては言わない国でも、内心は中国に対して「コロナを広めたな・・」「コロナは中国のせいだ」「世界に対して悪いとは思わないのか」と思っている国があってもおかしくないと思えたことが、これまでにあった。。
以前、中国がコロナで他国から非難された時、中国はエイズの例を持ち出して反論してきた。
他国だってエイズを発症させてきたではないか、その時は中国はエイズ発症の国を非難したりはしてこなかった・・という反論だったと思う。
エイズは中国発症じゃなかったからね。
ただ・・エイズはパンデミックを引き起こしはしなかった。
こんなに長い間、世界中の国を経済的に苦しめることもなかった。
なので、エイズとコロナは同列には語れないとは思う。
だからこそ、アメリカでのアジア人差別の報道を耳にするたびに、私は複雑な思いを感じてしまったのだった。
とりあえず、コロナの出現の原因はつきとめなければならない。
こんなパンデミック、そうそう頻繁に起こられたら困る。世界的に。
それはどの国も同じであろう。
そのためには、中国にはコロナの出現に関する様々な情報を開示してほしい。
中国からあらわれた・・・とされてるから、なおさら。
さらに言えば・・。
今後またどこかの国で、新型ウイルスが出現したら、その国は正確な情報を少しでも早く公表してほしいと思う。
今回の新型コロナを教訓にして。
というか、教訓にしないといけないと思う。
人間には学習能力というものがあるのだから。