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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

トキワ荘への小さな旅 1

2023年02月26日 | 

若き日の何人もの漫画家が暮らしていたアパート、トキワ荘。

トキワ荘に関しては入居していた漫画家たちの作品なとで、これまで何度も語られたり描かれたりしてきている。その漫画家たちの顔ぶれはレジェンドであるが、今ではトキワ荘そのものもレジェンド化している。

私自身、このブログでトキワ荘に関する記事を投稿したことがある。

今となっては考えられないくらいの大物漫画家が揃ってこのアパートに暮らしていたのが、信じられないくらいだ。

トキワ荘を知らない人のために書いておくと、そのメンバーは凄すぎる。

手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、寺田ヒロオ、水野英子、鈴木伸一、などは実際に暮らしていたメンバーで、他にも「通い」で出入りしてたメンバーには、つのだじろう、園山俊二、長谷邦夫など後に漫画家として成功した人たちの名前があがる。

もちろん、上記以外にもいた。

かねてから私はそのトキワ荘に行ってみたいと思っていた。

先日、ふと思い立ち現地に行ってみた。以前会社の同僚からトキワ荘周辺の地図を貰っていたので、それを頼りに。

 

池袋駅から西武池袋線に乗り、信濃町駅へ。信濃町駅は池袋駅から各駅停車でひとつめの駅だから、すぐだ。

山手通り沿いを少し歩き、目白通りにぶつかったら目白通り沿いに進む。

目白通りを歩いていると、途中からだんだんトキワ荘ゆかりの場所らしくなってくる。

 

↑ トキワ荘通りに向かう途中、すでにトキワ荘ミュージアムのポスターが貼られている店が見えてきた。ミュージアムでこの時期に行われていたイベントは藤子不二雄A先生の「まんが道」展。

 

↑ 道には「トキワ荘ゆかりの地」の看板と、スタンプ台。看板には説明文も。それっぽくなってきた。

 

↑ ここにもスタンプ台が。町をあげてトキワ荘を盛り上げていた。ちなみにチューダーとは焼酎をサイダーで割った飲み物で、トキワ荘の漫画家たちがよく飲んでいたらしい。

 

目白通りを歩いていると、道が二叉路に分かれる。

 

↑ 目白通りを歩いていると、ニ叉路が見えてきた。この分岐を右側の道に入ってゆくと、そこはトキワ荘通りだ。

 

道が二叉路に分かれる箇所では、真ん中に交番がある。

二叉路に分かれてる道を右側の道に入ってゆく。

するとそこは、「トキワ荘通り」なのだ。

通りのあちこちに、そのエリアがトキワ荘ゆかりの地域であることを示すポスターや看板、施設などがある。

 

↑ トキワ荘通り。トキワ荘の漫画家たちは、いつもこの道を歩いていたのだろう。

 

トキワ荘に住んでた漫画家たちが当時通っていた店などの跡地の場所も、案内マップには書かれている。

トキワ荘は、今ではこの町の「町おこし」でもおおいに貢献しているといえるだろう。本当、歩いているとこの町がトキワ荘で町おこしをしていることを実感する。

大体、本来普通の通りであったはずの道が、「トキワ荘通り」と名付けられていることでも、それはわかる。

 

トキワ荘に住んでた漫画家たちの回想録には、当時の周辺環境がよく語られてきているが、その中でも頻繁に出てきていたお店がある。

それは彼等がしょっちゅう利用していた中華料理屋「松葉」だ。

彼等は食事をここでとることが多かったようで、今ではトキワ荘にファンにもよく知られている。

トキワ荘を聖地とするなら、聖地巡りをするファンにとっても気になる店で、1度は入っておきたい店であろう。

このお店は2023年現在も健在で、普通に営業しているのが嬉しい。

 

↑ トキワ荘ファンにはレジェンドの中華料理屋「松葉」。トキワ荘通りに初めて来たファンは皆さんここに立ち寄ることだろう。聖地トキワ荘巡りでは、スルーできないであろう店。

 

 

この町に初めて訪れた私は、とりあえずこの日の昼飯は松葉で食べるつもりだった。

そして、店に入ったら、注文するメニューもあらかじめ決めてあった。

それは、ラーメン。まずはこれ、基本だと思っていた。

若き日の漫画家たちがよく注文してたのは、ラーメンライスだったそうだ。

私もラーメンライスセットにしようかと思ったが、チャーハンも食べたかった。だが、ラーメンライスセットにすると、さすがにチャーハンまでは食べ切れそうもない。

そこで私はラーメンとチャーハンを頼むことにした。

本当は、ラーメンと半チャーハンのセットでもあれば、より嬉しかったのだが(笑)。

 

↑ トキワ荘の漫画家達が愛した松葉ラーメン。懐かしく優しい味。チャーシューが2枚乗せられていたのは嬉しい。

 

ラーメンは、予想通りの味で、懐かしい昭和ラーメンという感じ。

あっさり系の普通のラーメン。チャーシューが二枚乗ってたのは嬉しかった。

昨今、巷では個性的なラーメンを出すラーメン店が多いが、そんな風潮の中にいると、無性に普通のラーメンが恋しくなることがある。

そんな時にはピッタリの昭和系ラーメン。優しい味だ。

トキワ荘の漫画家たちも食べていたラーメンだ。

 

チャーハンは、チャーシューの切り身がふんだんに混ぜられており、美味かった!これもお勧め。

つくづくチャーハンも頼んでよかった。

 

 松葉のチャーハン。チャーシューの切り身がたくさん入っていて、美味かった! 庶民の味。

 

 

店内にはたくさんの色紙が飾られており、さすがに漫画家たちのサインが多い。アニメ関係者の色紙も。

 

 松葉の店内。壁には多数のサイン色紙が飾られていた。

 

↑ ラーメンは600円。壁はサイン色紙だらけ。トキワ荘通りに来たファンなら、この店に寄りたくなるよなあ。

 

また、この店独自のTシャツもあるようで、サンプルが壁に飾られていた。

 

↑ まさかTシャツまであるとは!漫画家達が来ていた頃のこの店の暖簾をあしらったデザイン。

 

私がこの店に入ったとき、先客がいたのだが、やはりラーメンをオーダーしていたようだ。

待ち時間では、しきりに店内の写真を撮っていた。

どうやら私と同類の漫画ファンなのだろう。

私も何枚か店内の写真を撮らせてもらった。

 

私がこの店に入ったのは、ちょうどお昼くらいの時間だったので、私の後からもけっこう客が入ってきた。

中には地元住民らしき人もいたが、トキワ荘目当てで入ってきた漫画ファンもいた。

地元住民らしき人は定食を頼んでいたが、漫画ファンらしき人はやはりラーメンを頼んでいた。

そうだよね、トキワ荘目当てで初めてこの店に来た人は、まずはとりあえずラーメンを頼みたくもなるよね。

トキワ荘ファンのおかげで、この店はそこそこ繁盛してるように見えた。

店自体は普通の庶民的な町中華の店なのだろうが、ただの町中華の店ではない意味合いがこの店にはある。

 

 

さて。

松葉で腹ごしらえをした私は、近くにあった「トキワ荘通り お休み処」に行ってみることにした。 

 

ちなみに、松葉以外にも、つい入ってみたくなるメニューがある飲食店があった。トキワ荘にちなんだセットメニューがあったからだ。

また再訪する機会があれば、他の店にも入ってみようかな。


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