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私は小学生の頃に歌謡曲やGSを好きになったが、自ら曲を作るモチベーションにはならなかった。
むしろ、自作のオリジナル漫画を書いて、それに主題歌を自分なりに作ることで満足していた。
ただ、歌謡曲やGSは、心の根底に積もることにはなった。
その後、中学の頃。友人の影響もあり私はビートルズにはまった。同時に吉田拓郎にもはまった。
ビートルズからは、バンドの素晴らしさ、バンドのありかた、ロックの良さ、音楽の良さそのものを教わった。それは私のベーシックになった。
拓郎は曲を作る楽しさを教えてくれ、また、ギターを私に持たせた。
その後、ボブ・ディランを聞き、曲を作る自由さや、歌い方など表現の自由さを教わった。変わってゆく・・ということも教わった。歌詞の大事さも教わった。
井上陽水からは、私は短調の曲の良さや、ディミニッシュの使い方を教わった。
佐藤公彦からは、日本的な楽曲を作る、しみじみとした良さを教わった。
佐渡山豊には、沖縄に目を向けさせられた。沖縄音楽に気付くことにつながった。
クリームは、それまでポップな曲ばかり聴いてた私に、渋い曲の良さを教えてくれた。
レッド・ツェッペリンからはカッコイイ曲、ギターリフを主体にした楽曲作りの素晴らしさを教わった。
ディープパープルからは、日本公演のライブ盤が、ロックの名盤アルバムになりうることを教わった。
キャロルやチューリップからは、日本人でもビートルズみたいな魅力あふれる曲を作れることを教わった。
エリック・クラプトンからはメロディアスなリードギターの素晴らしさを教わった。
ジャンゴ・ラインハルトからは、ジプシージャズの素晴らしさを教わった。セルマー・マカフェリギターの存在も教えられた。また、1950年代以前の曲のムードを教わった。
マイク・オールドフィールドからは、サウンドを組み立ててゆく楽しさや、民族楽器の良さを教わった。
ビーチボーイズからは、曲を展開させるテクニックや、コーラスワークの楽しさを教わった。
山下達郎からは、日本語を乗せたメジャーセブンコードの世界観を教わった。
ピンクフロイドからは、曲の空間の大事さと、アルバムジャケットの大事さを教わった。
デュアン・オールマンからはスライドギターの凄さを教わった。
イーグルスからはアコギを入れたロックバンドの素晴らしさを教わった。それと、ビートルズ同様に、メンバーが皆歌が歌えて、曲を作れ、しかもそれぞれにヒット曲があることの素晴らしさを教わった。
ドゥービーブラザーズからは16ビートのウエストコーストロックの乗りの良さを教わった。
パブロクルーズからは、ピアノを売りにしたロックバンドの良さを教わった。
スティービー・ワンダーからは、たった一人でもホワイトアルバムに負けないアルバムを作れる凄さを教わった。
ティンパンアレイの一連のミュージシャンたちからは、おしゃれな邦楽の良さを教わった。
ニール・ヤングからは、ボディを鳴らしながらコードを弾く弾き方を教わった。それと、しゃべるようにハーモニカを吹くことを教わった。
ブルース・スプリングスティーンからは、疾走感を教わった。
サイモン&ガーファンクルからは、アコギ1本でもコーラスでバンドに負けないことを教わった。
ストーンズからは、バンドがライフワークになるほど長く継続できる可能性もあることを教わった。
・・・その他、その他。
もちろん、他にもたくさんいる。全部は書ききれないぐらい。
ほんと、色んなミュージシャンから、色んなことを教わった。
そんな、色んなもののごちゃ混ぜがあって、今の自分。
で、ふと思う。
最近、何かに感動しただろうか。
何か音楽に新鮮味を感じ、鳥肌がたつほど感動したり、そればかり聴いているミュージシャンは・・私にいるだろうか。
本来感動できていたであろう音楽が、当たり前の音楽のように感じられていないだろうか。
あるのだが、気づいていないのか。
あるいは、感動できないでいるのか。
あるいは、根本的に・・自分の好みの音楽がないのか。
過去の蓄積だけで、何かを作ったり、感じたりするのには、限界もあるのだと思う。
やはり、感動できる心や感性がないと、自身で納得できる作品は作れないと思う。
それが何であれ。
音楽だけでなく、絵画、映像作品(映画、テレビドラマ、CM、プロモ映像、ほか)、小説、彫刻、デザイン、そのほか、クリエイティブなもの、様々。
あなたは、今、何かに感動できていますか?
年を重ねると、時代の流れに遅れそうになったり、ついて行くのに疲れるようになったりもします。
趣味嗜好も定まり、固定観念や先入観で頭も固くなり、流行りや新しいものを追う事が面倒臭くなったりもします。
昔は良かったなんて思い始めたら危険信号なのかも知れませんね。
さて、私にとってここ数年感動出来ていたものは、
BABYMETALでした。
少々長い書き込みになりますがご容赦下さい。
70年代が最も熱心に音楽を聴いていましたが、80年代後半になると、自分の音楽嗜好と流行りの音楽とのあいだにズレを感じるようになり、次第に流行りの音楽から遠ざかるようになり、それ以後はそれまでに知った自分の好みの音楽ばかり聴くようになって行きました。
YouTubeで気軽に音楽を聴けるようになると、90年代以降の曲で、時々自分の好みに合う曲が見つかる事もありました。
2014年11月に偶然ネットでBABYMETALを知りました。さっそくYouTubeでMV をいくつか見て、その中の「ギミチョコ」でハマりました。
今までにないものを感じ、面白いなあと興味が湧き、その後はネットでBABYMETALについて調べまくり、動画を見まくりました。
特に2014年7月の英のメタルフェス、ソニスフィア出演の映像は強く印象に残りました。
海外のメタルフェスのメインステージに日本のアイドルグループが出演し拍手喝采を浴びました。
漫画やアニメの世界の話なら有り得るかも知れませんが、実写の映画やドラマの話だったら嘘っぽくてきっと無理があるでしょう。
しかし、それが現実に起こった。こんな事が現実に起こるなんて前代未聞の出来事だと思いました。
関係者の話やライブ映像を編集すれば1本のドキュメンタリーが作れたでしょうね。
個人的には、過去2回特番が放送されたNHKで制作して欲しかったです。
その年の12月に出演した2本のテレビ番組(テレ朝Mステ、NHK ,MJスペシャル)を見て、益々興味が湧きライブBDやCDも買いました。
特にライブ映像は初めて、通しでライブの模様を見る事が出来て色々な発見がありました。
このグループを知る事が出来て良かったと思う反面、
もっと早く知りたかったと後悔もしました。
それ以後はリアルタイムで動向を追う事が出来るようになり、毎日ネットで最新情報をチェックするのが日課になりました。
好きなアーティストを現在進行形で追う楽しさを再びこの歳で味わえるとは思ってもいませんでした。
2014年3月の1stアルバム発売時は逃しましたが、
2016年2ndアルバム発売前後の2~9月頃の盛り上がりをリアルタイムで知る事が出来たのは、とても楽しかったです。
多数の雑誌の特集記事、英で1万2千人を集めた単独公演、全米テレビ番組の出演、英米アルバムチャート上位ランク入り、欧米ツアー、国内4大フェス出演、東京ドーム2日連続公演等々、次々と活動規模を更新して行きました。
しかし、今年に入ってから、バックバンドギタリストの急死、メンバー1人が理由不明の長期休演、イメージチェンジの賛否、運営方針に対する疑問や不満等々、
明らかに活動が曲がり角に来ています。
私もさすがに冷めて来ました。
今後どうなるか動向を見守るつもりではいますが。
まあ、今までが順風満帆過ぎた気もしますが、
今の状況は、かなり残念ではあります。
以上、長々とした書き込みで失礼しました。
昔は良かった、、という気持ちは、私も思うことはありますが、今のほうがいいと思えることもけっこうあります。
全て昔がいいどは思いませんし、全て今のほうがいいとも思ってません。
ベビーメタル、そうとう惚れ込んでらっしゃいますね。
それなりの年代になって、夢中になれるものに出会えたことは、幸せなことだと思います。
今後のベビーメタル、どうなつていくんでしょうね。
大物となって残っていくには、成長は不可欠。
今後は彼女たちの主張も音楽活動に強く反映されていくかもしれません。
今までは裏方スタッフやプロデューサーの権限が強かったかもしれません。
どうなるにせよ、ベビーメタルという形態は、安易に捨てないでほしいです。