宿にも色んな方針の宿がある。
中には「子供お断り」の宿もある。
私がこれまでに泊った宿の中でも、そういう宿はあった。
その宿に行くまでは、その宿の方針は知らないで行った。
実際に宿に到着し、部屋に案内され、テーブルの上に置いてあった「その宿の案内書」を読んだら、その案内書には「当館は小さいお子様のご宿泊はお断りさせていただいております」という趣旨のことが書いてあり、それでその宿が「子供お断り」の宿であることを知った次第だ。
予約の段階で、HPなどをよく調べれば、HPにも「子供お断り」の方針は書かれてあったのかもしれない。
それを知った時、正直その宿の方針が少し嬉しくなった覚えもある。
「あ、静かに過ごせそうだ」と思って。
その案内書には、子供お断りの理由についての理由も書かれてあった。
子供はとかく騒ぐものである。大声あげたり、ドタバタ走り回ったり。
幼児の場合、夜中の大泣きもある。これはもう、仕方のないことであろう。
その場合、静けさを求めてその宿に来ている「別のお客」には迷惑がかかり、クレームを宿に入れてくる場合もある。
その宿はお客さんに「静けさ」を提供するのが宿のサービスの基本理念であり、子供の宿泊客がいると、その「静けさ」が提供できない場合がある・・というのが理由であった。
また、こうも結んでいた。
「お子様は、いつまでもお子様のままではありません。お子様が分別をわきまえる年代になったら、その時は大歓迎いたします。その際は、静けさを伴う精いっぱいのサービスでおもてなしさせていただきます。その日を心からお待ちしています。」と。
子供が宿泊した場合の宿側のリスクとしては、上記の「騒ぎ」「夜泣き」などだけではない。
中には、汚れたおむつをそのままゴミ箱に捨てて帰ってしまう客もいるらしい。
また、急なおむつ代えを、宿泊客が集まって食事をしている食堂で行う人もいるようだ。
はしゃいで、宿のあれこれを壊すこともあるだろう。
また、赤ん坊だったりすると、宿泊料金をとれない場合もあるそうな。
などなど。
私個人の考え方としては、宿には色んな宿があってしかるべきだと思っている。
家族連れ大歓迎の大きな宿もある。そんな宿は当然、子供連れは歓迎だろう。
というか、全体の割合としては、「子供お断り」の宿は、そんなに多くないと思っている。
案外「子供お断り」の宿を探すことのほうが手間がかかると思ってるぐらいだ。
むしろ、子連れOKの宿の方が絶対数としては多いとも思う。
なので、子連れ旅行の場合は、いくらでも宿の選択肢はある。
子連れ旅行をするなら、他の宿にすればいいだけだ。
子供お断り・・・ということは、宿にとってはある程度お客さんが絞られることになるというデメリットもあるので、割合としては少ないはず。
それをわかった上での宿の方針なんだし、そういう宿があってもいいと思う。
前述の通り、宿には色んな方針の宿があるし、子供OKの宿は多いし、中にはペットOKの宿もある。
中には、バンド練習可能という宿もある!
利用する側が、自身の状況に応じて宿選びすればいいだけだと思う。
子供お断りの宿・・・・というと、場合によってはネガティブなイメージを持たれる場合もある。
でも、そのリスクもわかった上での方針なんだし、私はそういう宿も支持している。
実際にあった例として、やっかいなのは、「予約の段階では子連れであることを言ってなかったのに、実際に宿に来た時に赤ん坊を連れていた客がいた」ということ。そんなこともあったのか・・。
私が知った情報では、その宿は仕方なしに、その赤ん坊連れの客を受け入れてしまったのだが、案の定・・夜泣きがあって、他の宿泊客からクレームが相次いだとのこと。
子供お断りの宿だから・・と思って安心して予約して泊ったのに、約束が違う・・というのがクレームだったとか。
私思うに・・・その場合は、宿としては宿泊を断ってもよかったのではないか。
その代わり、その客を受け入れてくれる宿を現地で急きょ探す手伝いぐらいはしてあげれば、誠意にもなっただろうし。
いけないのは、子連れお断りの宿に、だまって赤ん坊連れてきてしまったその客なのだしね・・。
ちなみに、さっきから「子供」と書いているが、どこまでを「子供」扱いするかという問題もある。要するに「子供」の定義。
案外、分かりやすいのは「小学生まで」ぐらいではないか。
厳密には小学校6年ぐらいになれば、ある程度の分別はできてる気もするが、「小学生」までということにしたほうが、分かりやすいとは思う。
中学生になったら、もう「夜泣き」などないであろうし。
修学旅行で大勢の子どもが一堂に会してる場合は、夜などは「はしゃぎ」はあるとは思うが、中学生なら親と一緒の家族旅行では、そこまでははしゃがないだろう。
「子供お断り」にしてる宿の中には、「子供」の定義を、そういうふうにしている宿はあるはずだ。
私が泊った「子供お断り」の宿の、「子供」の定義もそうだったと思う。
私は・・静けさを求めて宿に泊りたい時は、正直「子供お断り」の宿だと、少し安堵してしまうことがある。
最初から「子供お断り」の宿を必死に探すほどじゃないにしても・・・だ。
でも、旅行案内か何かで宿探しをしてる時に、「子供お断り」をひとつの売りにしている宿を見つけた時、泊りたい宿の候補が何館かあった場合は、「子供お断り」の宿を選ぶ可能性はある。
「子供お断り」の宿には、前述の通り、子供お断りでネガティブなイメージを持たれることもあるかもしれないが、そういう需要もあるのは確かなので、頑張ってほしいとは思う。
だから、あらためてまた書きたい。色んな宿が日本にはあるわけだし、そういう宿もあってもいいと思う…と。
ちなみに、館内にフォーク居酒屋やロック居酒屋がある宿があれば、是非泊りたい(笑)。
あるいは、有名なギターが何台も陳列してあって、お客さんは弾き放題・・・そんな宿もあれば泊りたい(笑)。そんな宿があったら、へたしたら連泊して宿から一歩も外に出なくなるかもしれないけど。
もしくは、貴重なコミックを大量に保管してあって、お客さんは読み放題・・とかね。
そんな宿は・・・さすがに無いか(笑)。
だいいち、そんな宿に泊ったら、館内にとどまって本を読み続け、外に観光に出ないかもしれない。
まあ、雨降りの時などは助かるかもしれないけどね。
なお、写真はこの日記の内容とは関係ありません。
子供がうるさいと、休めないですから。
旅館内にフォーク居酒屋、いいですね♪
ずいぶん昔、家族で泊まりに行った静岡県清水の旅館には、昭和歌謡流れる華やかなスナックがありました。
旅館内探検中、私がそのスナックの前で、しばらく立ち止まっていると、ホステスのお姉さんが出てきて、「お嬢さん、大人になったら、また来てね」と言われてしまい、入れませんでした(笑)
スナックのソファで、昭和歌謡をまったり聴きたかっただけなのに…。
旅館も、居酒屋も、子供は入れない「大人だけの楽しみ」があって好いですよね♪
色んな選択肢があっていいし、客はその中から選べばいいのですから。
それがその宿の「売り」「特徴」にだってなるえるでしょうし。
大きな宿だと、館内にスナックがある宿はありますね。あと、シアターがある宿も。
ですが、さすがにフォーク居酒屋が館内にある宿は・・まだないですね。
家族連れでそういう宿に泊っても、フォーク居酒屋には入らなそうですし。
また、宿の中の店ということになると、一般の客が常連となって飲みにくるのは難しいでしょうし。
個人的にはあまり大きな宿には泊らない私ですが、館内にフォーク居酒屋みたいな店がある宿なら、大きな宿であっても一度は行ってみたくなりそうです。
そのためには、今はなにをさておいても、コロナの収束ですね。
それが片付かないと、旅行すらままならないですから。