「あのとき、彼はどうして何も言ってくれなかったんだろう?もしかして嫌われちゃったのかな。」
と、他人からどう思われているかが気になってクヨクヨ悩んだり、
「明日、うまくいかなかったらどうしよう」
と、予定通り仕事が進むかどうかが気になって、不安になったりイライラしたりと、「気にしすぎて」いませんか?
実は私も以前はすごく「気にしすぎる」性格でした。
相手のちょっとした言動や態度を、深読みしてしまい、それこそいまやるべきことが手につかなくなったり、夜もなかなか眠れなかったりして、すごく損をしていました。
人は「心の余裕」がなくなると、いろいろなことが気になりだして、心は過去や未来へ飛んで行ってしまい、「今、この場」から離れてしまっています。そして、「気になること」に自分のコントロール権を奪われて、どんどん引きずって負のスパイラルに陥ってしまいます。その結果、やるべきことは達成できず、また睡眠不足から体調もメンタルも不調になり、ますます泥沼へとはまっていくわけです。
何が起こっても、動じずにドーンと構えていられたら何と素敵なことか。。。
実は、誰でも「気にしすぎない」心を手に入れることは可能です。
現に私自身、手に入れることができました。それは私が心理カウンセラーだからとかそういうことではありません。負のスパイラルに陥ってしまっているので、人が本来持っている心のはたらきに気づいていないだけなのです。
では、どうしたらいいのか?ですが、そんなに難しいことではないので、今から書いていきます。
1.不安などの感情を抑え込まずに、今の自分の状態は「ショックを受けたからだ」と認める
こうすることで、過去や未来へ心が飛んでいかずに、「今ここ」に心がとどまります。これだけで気持ちが落ち着き始め、心の衝撃が早く立ち去ってくれることにつながります。
2.「今、ここ、この瞬間」に焦点を当てる
過去のことについてくよくよ悩んでも、解決するよりも時間とエネルギーを消耗してしまいます。今現在を犠牲にしてしまっているのです。
また「もし~なら」と未来のことを気にしても、「明日は明日の風が吹く」だけです。未来を明るくしたいのなら「今を一生懸命頑張る」しかないのです。今の状況を高めることができれば未来の状況も高められます。今が幸せなら未来も幸せになる可能性が高まります。今愛情を注げば未来に花開く可能性が高まります。
私たちは「今を生きている」のです。
3.「ありのままの自分」を受け入れる
いいところも悪いところも「すべて受け入れましょう」。そのうえでいいところはキープしたりもっと向上させたりすればいいですし、悪いところは「今はこれでいい」と受け入れつつ、「でも次はこうしてみよう」とか、「将来はこうありたいな」とか、「来月はこうなりたいな」などとステップアップしていくためのきっかけにします。
人は完璧でいることは不可能です。「自分はなんてダメなんだろう」「こういうところがいけないんだ」「ここが嫌い」「あそこがおかしい」「こうでなければいけない」「こうすべき」などと自分で自分を縛って自分を責めてしまうとどんどん自分がつらくなってしまいます。それよりも自分に対して「よく頑張ったね」「大変だったね」とねぎらってあげてください。失敗してもうまくいかなくても「今はこれでいい」と受け入れてあげてください。
そうすると、心が柔らかくなります。「安心する」と言ってもいいかもしれません。この気持ちが「頑張ろう」という前向きな気持ちへとつながります。最終的に自分で自分をうまくコントロールできるようになっていきます。
■参考図書
つい、「気にしすぎ」てしまう人へ―――こころの荷物をそっと降ろす本 (王様文庫) ~水島広子
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