心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

わかりやすく書いていきますので、読んで楽になってください。心理支援事業を行っている公認心理師&社会福祉士のブログです。

他人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい ~ 私はHSS型HSP ~(3)

2020年10月31日 15時16分45秒 | HSP・HSS・HSC

アーロン博士による、HSPの人の主な特徴として挙げた【DOES】についての3回目です。

DOES
D 【Depth of processing】 「深く処理する」
O 【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
E 【Empathy and emotional responsiveness】「感情反応が強く、共感力が高い」
S 【Sensitivity to subtleties】「ささいな刺激を察知する」


今回は、【E】について

【Empathy and emotional responsiveness】
「感情反応が強く、共感力が高い」
他人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい


1.人が怒られていると自分のことのように感じたり、傷ついたりする

心の「アンテナ」が高性能なため、受信しなくてもいい電波まで受信して、結果的に自分が傷ついていることも多々ありました。

両親が夫婦げんかをして、母親が泣いているようなとき、子どもはきっとHSPでなくても悲しい気持ちでしょう。ただ、HSPの場合、「お母さんがお父さんに怒られてかわいそう」という思いだけでなく、まるで「自分も同じように責められたかのような」傷つき方をします

だから、小中学生のころ、部活動で先輩に「しごかれている」同級生を見ているのは苦痛で仕方がありませんでした。高圧的に生徒に対して叱る先生は本当に嫌いでした。いずれもまるで自分が「しごかれたり」「叱られたり」しているかのように感じてしまうからです。

ただ、大人になってからはこの部分に関してはだいぶ克服できたと思っています。おそらく、大人になるまでの間に、こうした刺激を「受信しない」ようなトレーニングをする機会がたくさんあったおかげで、今ではだいぶ「鈍感」になれたというか、「なるべく受信しないようにする術」をマスターできたのかもしれません。

2.悲しい映画などの登場人物に感情移入して、号泣する

この部分については、前回の「3.映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣いたりする」と重なるところがありますので、ここでは別の例をあげます。

私は織田信長など戦国武将が好きで、それこそ小学生の頃は「自分が信長になりきって」感情移入して、明智光秀が本能寺の変を起こさないようにするためにはどうしたらいいのかとか、よく妄想したものでした。「戦」の場面では、殺された家来のことを思って悲しんだりなどして、完全に大河ドラマの主人公になりきっていました。

アニメではガンダムも好きで、勝手にオリジナルの登場人物とモビルスーツを空想して、その人になりきって戦いの中で死んだ相手のことを悲しんだりしたものでした。

ただ、自分の場合は「号泣」とまではいかないですね。たぶん小さい頃に「男の子はむやみに泣くもんじゃない。」と言われて育てられてきたので、感情を抑えようとしてしまうのでしょうか。

1つだけはっきりと言えるのは、登場人物の気持ちを「我が事」のようにイメージできてしまう能力はあると思います。なので、HSPの人が、悲しい物語の登場人物に感情移入して号泣してしまうことはよくわかります。


3.相手のちょっとした仕草・声音などで、機嫌や思っていることがわかる

はい、HSPの人は高性能な「心のアンテナ」を持っているので、私もこの経験は山ほどあります。

朝起きた時、家に帰ってきた時の「おはよう」や「ただいま」「おかえり」のあいさつ(具体的には表情とか声のトーンや雰囲気)で、奥さんの機嫌はすぐにわかります。

職場のメンバーの当日の状態も、直感的に「あ、今日は調子悪そうだな」ってわかってしまいます。

「それくらいならHSPじゃなくったって、勘の鋭い人なら結構あるんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1つ言えるのは、非HSPの人がまったく気にしないようなささいな言葉でも、HSPの私には「ピーン」ときて、誰よりも先に相手の気持ちや状態を感じ取ってしまうのがHSPならではの特徴です。

この特徴のおかげで、人間関係が悪化する前に「もしかして何か悪いことした?」と先手を打って、大事にならずに解決できたりしたことはたくさんあります。

逆に、相手の微妙な心情や空気感などを先に感じ取ってしまうことで、その場にいるのがつらくなって、結果的に関係を断ち切ったりしたこともあります。「本当はこうしたいのに」と思っていても、それを抑えて場の雰囲気に合わせてしまうのは、先に相手の気持ちを敏感に感じ取ってしまうからなのです。

あとは、相手が「うそをついているかどうか」を、直感的に見抜く能力に長けているかもしれません。理屈ではなく直感で「ピーン」とくるときもあれば、なんだか「もやもや」するのでとりあえず鵜呑みにするのはやめようとか、よくあります。胡散臭いものを「理屈抜きで直感的に」見抜く能力を持っていると思います。

4.言葉を話せない幼児や動物の気持ちを察することができる

なんだかどんどん「あやしげな」話になってきていますが(笑)、これも確かにあてはまります。

先ほどの3.の延長線上になりますから、相手のちょっとした仕草や表情などで敏感に感じ取る力を、幼児や動物に対しても同じようにあてはめています。なので、例えば赤ちゃんが大泣きしているような時などは、誰よりも先に自分がその気持ちを察したり、動物に対しても例えばうちの犬が吠えている理由が、警戒心なのか不安から来るのか、それとも呼びかけなのかなど、誰よりも先に察しています。

霊感とか直感というよりは、アンテナをたくさん張っているので、同時にいろいろなものを「受信」するわけです。先ほどの犬の例で言えば、吠え出す前に宅配便のトラックの音がしたとか、郵便局のバイクの音がしたとか、犬のしっぽの振り方とか、吠え方とか、吠えている声のトーンとかから、「あ、これは警戒しているんだな」と瞬間的に同時に判断しているような、そんな感じですね。

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伊勢神宮外宮【豊受大神宮】

2020年10月29日 16時16分16秒 | 神社画像

10月1日に伊勢神宮へ行ってきました。

今回は外宮の画像をUPします。

バーチャル参拝していただいて、見てくださったみなさんの心が楽になればうれしいです。

火除橋 朝7時30分ごろ

最初の鳥居をくぐって

参道を歩くだけで、すごくいやされます。

本殿

亀石

多賀宮へ向かいます

多賀宮

土宮

風宮

下御井神社

偶然、神馬に出会いました!

外宮境内を出て、別宮の月夜見宮へ

月夜見宮

外宮と月夜見宮の御朱印

 

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刺激に敏感で疲れやすい ~ 私はHSS型HSP ~(2)

2020年10月26日 19時00分26秒 | HSP・HSS・HSC

以前投稿した(1)では、アーロン博士が、HSPの人の主な特徴として挙げた【DOES】についてお話ししています。

DOES
D 【Depth of processing】 「深く処理する」
O 【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
E  【Empathy and emotional responsiveness】
           「感情反応が強く、共感力が高い」
S 【Sensitivity to subtleties】「ささいな刺激を察知する」

今回は、【O】について

【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
→ 刺激に敏感で疲れやすい

1.人混みや大きな音、イベントが苦手
2.友達と楽しく過ごしていても気疲れしやすく、帰宅後どっと疲れている
3.映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣いたりする
4.相手の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
5.些細なことでも過剰なほど驚いてしまう

1.人混みや大きな音、イベントが苦手
小さいころから、お祭りやイベントなどに出かけるのは苦手でした。初詣で人込みにもまれながら本殿まで進んで参拝するのは大の苦手です。ただ、好きなミュージシャンのライブは人込みでもよく出かけましたが、終了後はなるべく混雑が緩和するまで待ってから席を立ったり、満員電車を避けてとりあえず歩いてみたりなど、人込みを避けるようにしていました。
大きな音は、自分の場合はそんなに苦になりませんが、「嫌いな音」とか「感覚的に受け付けられないメロディーライン」はあります。体育館でバスケをするときに、「キュッ」と鳴るシューズの音はとても苦手です。「感覚的に受け付けられないメロディーライン」は、CMソングでよくあります。そのCMが流れると、耳をふさいだりチャンネルを変えたりします。

2.友達と楽しく過ごしていても気疲れしやすく、帰宅後どっと疲れている
飲み会の後は、どんなに楽しく過ごしていても、そんなにお酒を飲んでいなくても、帰宅後はどっと疲れています。なので仕事上の忘年会や新年会は極力参加したくないですね。前日になるとドタキャンしたくなる衝動にかられます。
飲み会では、場を盛り上げるために、話の内容や話の振り方はもちろんのこと、相手の話に合わせたり、自分に興味がない話題でも一生懸命接点を探ったり、食べ物が均等にいきわたるように気を使ったり、飲み物が少なくなったら注文したり、注文したものが届いていないことが気になったり(自分も相手も両方)、つまらなさそうにしている人に声をかけたり、終了時間を気にしたりなど、「気遣いセンサー」をフル稼働させますから、そりゃ疲れますよね(この辺りは私のHSSとしての特徴も出ています)。
一方で、あまり親しくないメンバーでの飲み会などは、「気遣いセンサー」を稼働はさせていますが、声をかけづらいし自分の話もしづらいので、最初に座った席からトイレの時以外はほとんど移動しないことがあります。その場合、得てしてそんなに盛り上がらないので、会の後半では自分の席から人が離れることも多く、その現実に傷ついて帰宅後に自己嫌悪、という悪循環に。
また、ある1人の親友夫婦にだけは心を開いているので、自宅に呼んでホームパーティーをすることがあります。8割がた自分をさらけ出すことができるのでとても楽しい時間を過ごすのですが、終了後はやはりどっと疲れます。

3.映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣いたりする
感動的な映画やドラマを見ると、間違いなく泣きます。音楽は大好きなので、好きな曲に出会うと、背筋に電流が走ったり、出会った衝撃でぼーっとしたり、その日のうちに何度も何度も繰り返し聞いたり、聞き終わった後も頭の中にメロディーがずっと流れていたりします。
おもしろいと思った本は、完全にその世界に没頭してしまって、時間があるときはその日のうちに読み切ってしまいます。小さい頃は自分を主人公に置き換えて、話の続きを自分で妄想したりもしました。

4.相手の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
これは、本当にそうですね。例えば、自分の意見に反対されたとき、別に責められているわけではないのにすごく傷ついて、夜も眠れなかったことが多々ありました。なので会議とかは基本的に苦手ですね。
相手の言葉を言葉通りに受け止めるだけでなく、言葉の裏に込められた意味をすごく考えたり、その時の雰囲気や表情などあらゆる状況を総合して本質をとらえようとするので、すごく神経を使います。

5.些細なことでも過剰なほど驚いてしまう
小さいころ、母親から「お前は気が弱い」と言われ続けてきました。それが嫌で嫌でしかたがなかったので、何とか克服しようともがいてきました。今では結構動じない性格になったような気がしますが、HSPの概念を知った時に、もしかしたら「気が弱い」のではなく、些細なことでも過剰にアンテナを張って状況をうかがい慎重に行動しようとするからだと思いました。
上の4.とも共通するのですが、とにかく、非HSPの人たちからしたら些細なことでも、HSPである自分はすごく深くとらえたり裏を読もうとしたりするので、奥さんと口論になると、相手の言った一言にすごく深く傷ついたり過剰反応したりするので奥さんはきっと驚いているかと思います。

(つづく)

■参考図書

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち ~Highly Sensitive Person (HSP) ~ イルセ・サン

 

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「境界線」~自分の世界を守る

2020年10月24日 17時00分00秒 | 心理学

タイトルにある「境界線」についてまずは書きます。「境界線」は「領域」「価値感」と言い換えてもいいのですが、今回の話では「自分の世界」という言い方のほうがわかりやすいかもしれません。

この「自分の世界」はすごく重要なので、常に人はこの「自分の世界」を守るために生きていると言っても過言ではありません。そしてこの「自分の世界」というのは、自分にとっては「とても心地よい安住の地」つまり、コンフォートゾーンと言えるものですから、その領域への侵入者・攻撃する者に対して警戒し、防衛しようとします

で、この「自分の世界」が、みんな同じ中身であれば、難しくありませんが、人の個性は十人十色、考え方も様々ですから、警戒・防衛ラインも人それぞれ十人十色でさまざまです。しかもかなりの種類がありますから、すべてを把握することはできません。なので、知らず知らずのうちに警戒防衛ライン、つまり「境界線を越えて領域に侵入したりされたり」ということが起こります。これが人間関係のトラブルや「いじめ」などの一因というわけです。

自分は悪気はなかったのに、自分の言ったことで相手がすごく傷ついた

自分は何も悪いことしたつもりはないのに、相手にすごく怒られた

自分は当たり前だと思っていたことが、相手にとっては嫌なことだった

などは、典型例だと思います。

この「自分の世界」~境界線を越えて侵入されないためには、どういうときにこの境界線を踏み越えてしまうのかを知ることがポイントになります。

「自分の世界」はとても心地よく、安心できる領域です。つまりそこには、自分自身が信じていること、正しいと思っていること、自信をつけたこと、気をつけていること、などがいっぱい詰まっています

例えば、「私は赤い色が好き」という好みがあるとします。もし相手が、

「あなたはこれから好きな色を青にしなさい。」

と言ってきたとしたら、明らかに境界線を踏み越えて、自分の世界に侵入し、しかもめちゃくちゃにしているような言動です。一方的に相手に自分の価値観を押し付けているからです。これは「評価」の極端な例です。

あるいは、

「あなたは赤い服を着るより、青い服の方が似合うよ。」

と言われたとします。一見、やさしく「アドバイス」をしているかのように見えます。しかし、これも「赤が好き」という相手の世界に侵入して、青い服への変更を要求しているとも取れますから、場合によっては関係悪化のもととなります。なので、「アドバイス」は慎重であるに越したことはありません。「アドバイス」は「評価」の典型例でもあります。

ところが、同じ「青い服が似合うよ」と指摘するとしても言い方を変えるだけで、相手の境界線を侵入しなくても済みます。例えば、

「あなたの今日着ている赤い服ステキね。でも、私は青い服もすごく似合うと思うよ。」

という言い方なら、相手の領域(赤い服を好む)に侵入することなく、自分の考え(領域:青い服も似合うと思う)を伝えていることになり、対立の可能性がぐっと減ります。

これは、「お互いをリスペクト」している1つの例で、【アサーション】というコミュニケーション方法を使っていますが、このコミュニケーションが自然にできるようになる社会が理想的だと私は思っています。ですが、今の社会でも、アサーションを意識してコミュニケーションすることで、かなり対立を防ぐことが可能になります。

そこで、次の話ですが、

「私は一度引き受けたことは、必ずあきらめずに責任をもってやり遂げる」

という信念を持っているとします。そこに例えば、すごくいい加減でいったん始めたこともすぐ飽きてやめてしまうような人を目の当たりにするとどうなるでしょうか?もしかしたら、

「あの人はいい加減な人」
「あの人は責任感のない人」
「あの人は打たれ弱い人」
「あの人はダメな人」

と、相手を「評価」してその評価のフィルターで「決めつけて」相手を常に見るようになるかもしれません。

しかし、「飽きっぽくて始めたことをすぐやめてしまう」相手が、実は「柔軟性があって決断力があり行動が素早い」人である可能性もあります。つまり自分がしている相手に対する評価は、あくまでも「自分の世界」での話であって、その評価で相手に接すると、相手にとっては「境界線に侵入して相手の価値観を押し付けられている」と解釈される可能性があります。そうすると相手は自分を守るために「防衛」をしますから、場合によっては対立することになるかもしれません。「自分の正しさ」「自分の価値観」をいくら正論で主張しても、なかなか相手に理解してもらえないことがあるのは、このためです。

それから、相手を「評価」するということは、その評価をすることによって自分の世界を守っていることになります。つまり自分の世界の中にある「こうあるべき」という基準に従って相手を評価し、その基準に合う人であれば、自分の世界は守られて安心できますが、基準に合わないと、自分の世界に侵入されてしまう危険性があるので、「評価」をして相手に変化を強要したり、相手を避けたりして自分の世界を守ろうとするわけです。

ということは、相手を「評価」する人は、自分の世界への侵入を「怖れている」人ということになります。侵入されるのが「怖い」ということは、本当の意味での自信がない人なのです。「怖い」から「守る」。「守る」ために相手を「攻める」。なので、「評価」を手放すということは、「怖れ」を手放すということになり、逆に「安心」を手に入れることができるわけです。

実は、自己肯定感が高い人は、この十人十色・多種多様な「自分の世界」、つまり自分の中に「境界線」をしっかりと引くことができています。そして相手の「境界線」を侵すことなく、「お互いをリスペクト」することもできます。

■参考図書

自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法 ~水島広子

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物事を深くとらえ、慎重に考えてから行動する ~ 私はHSS型HSP ~(1)

2020年10月22日 22時22分22秒 | HSP・HSS・HSC

昨年初めて、自分がHSP(Highly Sensitive Person)という気質を持っていることを知りました。アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱した概念で、詳細は

参考:HSPとは?日本一わかりやすいHSPの基礎知識!

をご覧いただければと思います。

実は、私が今まで悩んだり苦しんだりしてきたことの原因の1つが、このHSPという気質にあるのだと知って、とても心が軽くなりました。そのHSPという気質を持つ人の主な特徴として、アーロン博士は

DOES
D 【Depth of processing】 「深く処理する」
O 【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
E  【Empathy and emotional responsiveness】
           「感情反応が強く、共感力が高い」
S 【Sensitivity to subtleties】「ささいな刺激を察知する」

の4つを挙げています。具体的に確認していくと、私自身ほとんどあてはまるので大変な衝撃でした。そしてこの概念を知ることで、

ああ、自分は「変な人」ではなかったんだ。

とすごく心が楽になりました(他人はそうは思わないかもしれませんが)。なので、もしまだこの概念を知らずに苦しんでいるのであれば、ぜひ知ってもらいたいという思いを込めて、いろいろ書いてみることにしました。

いろいろ何を書こうか、考え込みましたが、結局「DOES」について具体的に書いてみます。まずは【D】について

【Depth of processing】 「深く処理する」
→ 物事を深くとらえ、慎重に考えてから行動する

1.少しの説明でも、全体を理解したり深く理解したりできる
2.調べ物をすると深く掘り下げるので、周囲に驚かれたりする
3.お世辞を言われてもすぐ本音を見抜くことができる
4.物事を始める前にあれこれと考えてしまうので時間がかかる
5.その場限りのことよりも、生き方や哲学的なことに興味があるので、浅い話や浅い人は苦手


1.少しの説明でも、全体を理解したり深く理解したりできる
これは頻繁にあります。初めてやることについての説明会などで手順の説明等があると、ほぼ理解できているので誰よりも素早く完了したりします。あとは組み立て家具の組み立ても得意です。設計図の意味を誰よりも早く理解できるので、必要な部品もすぐに見つけてしまいます。
学校の授業も、特に小中学校の頃は、先生の説明を聞く前に教科書を読むだけで理解できてしまうので、説明を聞くのが退屈で仕方がありませんでした。なんか、「勉強ができる自慢」のような話になっていますが、そういう意味ではなく、あくまでもHSPとして、少しの説明で全体を理解できる特性があるというとらえ方をしていただければと思います。

2.調べ物をすると深く掘り下げるので、周囲に驚かれたりする
調べ物は得意です。少しの説明を聞いても全体を理解できないときは、すぐに調べてそして深く掘り下げて、結果として周りの人より早く深く理解できていたりします。「難解なお役所の文書」の解釈と理解も早いですよ。小学校のころの自由研究や宿題も得意でした。戦国武将にはまった時は、図書館で関連の本を借りて読みまくったりしたので、かなりの「マニア」になりました。

3.お世辞を言われてもすぐ本音を見抜くことができる
褒められても、本音で褒められているのか、それともお世辞なのかが、感覚的に見抜けてしまいます。なのでやたらとお世辞を言う方は基本的には苦手です。ただお世辞を言う方でも、その背景に「やさしさ」などの配慮が見える場合は苦手ではありません。逆に自分が気に入られたいがためにお世辞を言う人や何かの利己的な目的のためにお世辞を言う人はすぐ見抜いてしまうので「だまされにくい」タイプだと思います。
でも、過去に仕事で初めてあった人から2~3日後に直筆の感謝のお手紙をいただいたときは、その意外性と「直筆の手紙」という部分に「だまされて」、結果的にその人に利用されてのちにいやな思いをしたという経験もありますが。。。

4.物事を始める前にあれこれと考えてしまうので時間がかかる
よく奥さんに「考える前にまず行動!」と言われます。でも、あーだこーだと考えちゃうんですよね。朝起きて、家を出るまでも、しっかりと段取りを考えてから動きます。起きたらシャワーを浴びて、目薬をしてコンタクトをはめてからドライヤーで髪を乾かして、そのあと会社にもっていく水筒を準備して、準備が整った後に朝食を食べて5分ほどゆっくりしてから、トイレに行って歯を磨いて。。。。。という具合に。そしてその間にイレギュラーなことが起こるとちょっとイラっとします。予定が狂うので。なので奥さんは「考える前にまず行動!」と言うのです。でもその通りにすると必ず何かを忘れて、慌てたり後悔したりします。
あとは旅行など外出するときは、行程表のような感じで事前にあれこれとスケジュールを考えてしまうので、家族からすると「団体ツアーに行くみたいで意外性がない」と言われたりします。事前に計画したとおりにスムーズに事が運ぶことに快感を覚えるので、この癖はやめられません。知らない場所に電車で行くときに、駅の何番出口から出ると早く到着できるか調べるのは私にとっては「必須」です。
で、これが近所のショッピングモールに出かけるような時でも事前にいろいろ考えてしまうので、家族にとっては困りものですよね。先にお昼ご飯を食べるのか、いやお目当てのお店に寄ってからにするのか、決めておかないと落ち着かないのです。
新しいことを始めるときは、特に慎重に考えます。成功のパターンとそれを達成するためのプロセスや具体的な手段、失敗のパターンとそれが起きるリスクと回避策といった具合にあれもこれも考えて納得しないと行動できません。

5.その場限りのことよりも、生き方や哲学的なことに興味があるので、浅い話や浅い人は苦手
飲み会は本当に親しい人や気の合う人じゃないと行きたくない理由の1つがこれです。「知ったかぶり」や「自慢話」が一般の人以上に苦手なのですが、それは上っ面の理解しかないのが見抜けてしまうので「さも完璧に理解しているぞ」という話し方をする人と話すのは避けるようにしています。
ノリのいい、お笑い芸人的な「ボケと突っ込み」の会話の流れは好きです。でもその流れの中に「きらりと光る」ものが見えないと退屈になります。あとは政治やサッカーなどの話をするときも、ミーハーな話やステレオタイプの話は苦手で、「お、この人よく知っているね。」という部分が垣間見えるとすごく楽しい会話になります。

(つづく)

■参考図書

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気にしすぎないようにするための考え方

2020年10月21日 17時17分17秒 | ストレス対処法

「あのとき、彼はどうして何も言ってくれなかったんだろう?もしかして嫌われちゃったのかな。」

 

と、他人からどう思われているかが気になってクヨクヨ悩んだり、

 

「明日、うまくいかなかったらどうしよう」

 

と、予定通り仕事が進むかどうかが気になって、不安になったりイライラしたりと、「気にしすぎて」いませんか?

 

実は私も以前はすごく「気にしすぎる」性格でした。

相手のちょっとした言動や態度を、深読みしてしまい、それこそいまやるべきことが手につかなくなったり、夜もなかなか眠れなかったりして、すごく損をしていました。

人は「心の余裕」がなくなると、いろいろなことが気になりだして、心は過去や未来へ飛んで行ってしまい、「今、この場」から離れてしまっています。そして、「気になること」に自分のコントロール権を奪われて、どんどん引きずって負のスパイラルに陥ってしまいます。その結果、やるべきことは達成できず、また睡眠不足から体調もメンタルも不調になり、ますます泥沼へとはまっていくわけです。

何が起こっても、動じずにドーンと構えていられたら何と素敵なことか。。。

実は、誰でも「気にしすぎない」心を手に入れることは可能です。

現に私自身、手に入れることができました。それは私が心理カウンセラーだからとかそういうことではありません。負のスパイラルに陥ってしまっているので、人が本来持っている心のはたらきに気づいていないだけなのです。

では、どうしたらいいのか?ですが、そんなに難しいことではないので、今から書いていきます。

 

1.不安などの感情を抑え込まずに、今の自分の状態は「ショックを受けたからだ」と認める

こうすることで、過去や未来へ心が飛んでいかずに、「今ここ」に心がとどまります。これだけで気持ちが落ち着き始め、心の衝撃が早く立ち去ってくれることにつながります。

 

2.「今、ここ、この瞬間」に焦点を当てる

過去のことについてくよくよ悩んでも、解決するよりも時間とエネルギーを消耗してしまいます。今現在を犠牲にしてしまっているのです。

また「もし~なら」と未来のことを気にしても、「明日は明日の風が吹く」だけです。未来を明るくしたいのなら「今を一生懸命頑張る」しかないのです。今の状況を高めることができれば未来の状況も高められます。今が幸せなら未来も幸せになる可能性が高まります。今愛情を注げば未来に花開く可能性が高まります。

私たちは「今を生きている」のです。

 

3.「ありのままの自分」を受け入れる

いいところも悪いところも「すべて受け入れましょう」。そのうえでいいところはキープしたりもっと向上させたりすればいいですし、悪いところは「今はこれでいい」と受け入れつつ、「でも次はこうしてみよう」とか、「将来はこうありたいな」とか、「来月はこうなりたいな」などとステップアップしていくためのきっかけにします。

人は完璧でいることは不可能です。「自分はなんてダメなんだろう」「こういうところがいけないんだ」「ここが嫌い」「あそこがおかしい」「こうでなければいけない」「こうすべき」などと自分で自分を縛って自分を責めてしまうとどんどん自分がつらくなってしまいます。それよりも自分に対して「よく頑張ったね」「大変だったね」とねぎらってあげてください。失敗してもうまくいかなくても「今はこれでいい」と受け入れてあげてください。

そうすると、心が柔らかくなります。「安心する」と言ってもいいかもしれません。この気持ちが「頑張ろう」という前向きな気持ちへとつながります。最終的に自分で自分をうまくコントロールできるようになっていきます。

■参考図書

つい、「気にしすぎ」てしまう人へ―――こころの荷物をそっと降ろす本 (王様文庫)  ~水島広子

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I thought I knew it all 「すべて知っていると思っていた」

2020年10月16日 17時00分50秒 | 心理学

物事がうまくいかない時は
どこかに必ず理由がある

その理由について本当に存在しているのかどうか
人は常にわかっているわけではない

でもその理由はあなたに見えていないだけで
必ず存在している

自分の思い通りにならないことや
自分ではうまく説明できないこと
どこかに必ず理由がある

万能感で心が覆われていると

自分は何でもできる

自分は何でも知っている

と思っているから

物事の本質が見えない
物事の本質を見落としてしまう

自分は何でも知っている

と思っているかもしれないが
実は自分には見えていないことが
まだまだたくさんある

もうこれ以上無理だ

と思っているかもしれないが
実は自分には見えていないことが
まだまだたくさんある

もうこんな世界いやだ

と思っているかもしれないが
実は自分に見えていないことが
まだまだたくさんある


全能感
読み方:ぜんのうかん

心理学用語で、「自分が何でもできる」という感覚を意味する語。特に子どもの発達段階において、しばしば見られる現象である。躁病や自己愛性パーソナリティ障害の構成要素の一つとされることもあり、自身の能力を過大評価してこの感覚を持つことによって、対人関係などに問題が生じる場合もある。万能感とも言う。
※引用:Weblio辞書 実用日本語表現辞典


■参考図書

自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法 ~水島広子

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自己肯定感

2020年10月14日 15時46分52秒 | 心理学

 ネガティヴな感情を「ありのまま受け入れる」ことで、自分自身を守ることができると、前回お話ししましたが、今回はその延長線上です。実は、「ありのままの自分をこれでよい」と思える人は、「自己肯定感の高い人」だと言えます。

 「ありのままの自分をこれでよい」と思うことによって、自己肯定感が高まります。例えば、入社してまだ間もない新入社員Aさん。慣れない環境でとまどい、なかなか思うように仕事も覚えられません。そのためミスをして、先輩に怒られてしまいました。

 こうしたとき、自己肯定感の高い人はそのありのままの状態を「いまはこれでいい、仕方がない」と受け入れて、改善策にエネルギーを向けることができます。

 ところが、自己肯定感の低い人になると、「私は覚えの悪いダメな人間だ」、「先輩に迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない」などと過剰に自分を責めたり自己嫌悪に陥ったりします。  

 さて、この例え話の続きで、ミスをした新入社員Aさんに対して、先輩は気が強い人で、それ以降すごく厳しい指導をするようになりました。

 「何度言ったらわかるの?」

 「わからなかったらきちんと確認してからやってください!」

 「私の言う通りにやってくれないと困ります!」

と、先輩はほぼ毎日のように、新入社員に対して厳しく指導をするのですが、実はこの先輩も「自己肯定感が低い」人です。なぜならこの先輩は自分の価値観・考え方・仕事の進め方が「正しい」と思っていて、それを新入社員のAさんに押し付けているからです。つまり、後輩がなかなか仕事を覚えないという現状をありのまま受け入れることができていないのです。

 また、この先輩はもしかしたら過去に「ミス」に対しての心の傷を持っているかもしれません。そのため、Aさんのしたミスに対して過剰に反応してしまうのです。

 さらには、自己肯定感が低いがために、「新入社員だからミスするのも仕方がないな。きっと本人なりの何か事情があったんだろうな。」と、相手の事情を考える余裕もないのです。

 新入社員のAさんは、何とか期待に応えようと一生懸命頑張りました。正直ちょっと精神的に疲れ始めていたのですが、プライベートの時間も割いて、そして休みの日もずーっと仕事のことばかり考えていました。実は自己肯定感が低いと、無理をしていてもやめられず、頑張りすぎてしまいがちです。

 Aさんは、常に先輩の顔色をうかがい、先輩の言葉に忠実に従いました。先輩にどんなに振り回されても、自己肯定感の低いAさんは「自分はこうしたい」と言うことができませんでした

 そんなある日、Aさんの同期であるBさんが、先輩に対して「もう少し優しく指導してもいいんじゃないですか?」と異を唱えました。でも、先輩は聞き入れてくれませんでした。それどころか、

 「後輩のくせに生意気ね!ほんと信じられない!」

 「後輩なんだから素直に先輩の言うとおりに従うべきなのよ。」

 「あの子たちはほんと気が利かないのよね。とにかくそういうのは嫌!」

などと、一方的に評価し、決めつけて自らの正当性を主張したのです。ただ、自己肯定感の低い先輩は、その怒りや不満をこのようにして自分の中にため込んでいるので、ますます自己肯定感は下がります

 Aさんは、自分をかばってくれたBさんにとても感謝しました。

 「こんな私のようなダメな同期をかばってくれて、本当にありがとう。」

 「でも、結果的にあなたにも迷惑かけてしまってごめんね。」

 Aさんは自己肯定感が低いので、Bさんに対して過剰なくらいに感謝し、過剰なくらいに謝りました

 いかがでしょうか?自己肯定感の低い同士のAさんと先輩、今後がとても心配ですね。それに対して同期のBさんは、自己肯定感の高い人のように思われます。自己肯定感が高まると、「生きづらさ」から解放されます。そして、他人もリスペクトできるので、優しく勇気ある行動が自然とできるのです。

 自己肯定感については、これで終わらずに、後日もっと掘り下げてお話しします。

■参考図書

自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法 ~水島広子

■LINEやってます!

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感情とは

2020年10月12日 13時32分42秒 | 感情・情動・気分

 「感情ってなあに?」と聞かれたら、私は「心の感覚」と答えます。身体に痛みなどの感覚があるのと同じで、心にも「喜びや悲しみ」などの感覚があると考えます。

 感情には「喜び、楽しさ、満足、興奮、安心」といったポジティヴな感情と、「悲しみ、驚き、恐れ(不安)、怒り、嫌悪」といったネガティヴな感情がありますが、ネガティヴな感情ってどんな役割があるのでしょうか。

 ネガティブな感情は、できることなら味わいたくない感情ですが、実は自分自身を守るための「サイン」の役割を果たしています。人間が自分を守るための防衛能力の一種なのです。

 例えば「悲しみ」。これは「自分が何かを失っている」という知らせです。「不安」は、「自分の安全が確保されていない」という知らせですし、「怒り」は、「今の状況が自分にとってよくない」という知らせなのです。

 ですから、ネガティヴな感情がわいた時には、そのことを否定せず、「ありのままを受け入れる」ことで自分自身を守ることになるわけです。

 例えば「不安」になったときは、無理に抑えたり否定したりすることなく、まずその中身が「解決すべきもの」かどうかを考えます。「解決すべき不安」であれば、不安解消のために行動することによって「安心」へとつながっていきます。夫婦喧嘩をした後、「このままでは本当に関係が悪化して離婚してしまうことになるのではないか」と不安になったのであれば、問題を改善して仲直りをすることで関係を改善し「安心」することを目指します

「解決すべき不安でない」ときは、そのまま不安を「感じるしかない」ため、なるべく「無理をしない」ようにします。日頃から災害に対して万全に備えているにもかかわらず、「もし明日大雨が降って洪水が起きたら。。。」という感じで不安になったのであれば、「やるべきことはやった」と言い聞かせてこれ以上考えすぎないようにすればいいのです。

 いずれの場合も、「不安」を感じることで、「安全が確保されていない」とわかり、結果的に自分自身を守ることにつながっています。「不安」については、後の機会に詳しく説明したいと思います。

 では、「怒り」についてはどうでしょうか?これも「ありのままを受け入れる」ことから始めるのですが、それは「怒り」を抑えずに相手を攻撃するということではなく、「あ、今自分は怒りを感じているんだ。」と俯瞰で見てその感情を受け入れるということです。「怒り」は「今の状況がよくない」という知らせですから、まずは「自分が相手に何を期待していて」怒りを感じるのか、あるいは「自分が相手に何が満たされていないから」怒りを感じるのかを考えます。

 例えばあなたのご主人が家事を全くしてくれないということに怒りを感じるのであれば、「夫も家事を手伝ってほしい」という期待や「私が家事で大変だということをわかっていない」とか「自分に対する思いやりに欠ける」などが怒りを感じる理由として挙げられます。

 それがわかれば次に「どのようにすればその”ずれ”を埋めていくことができるのか」と考えていきます。先ほどの例で言えば、ご主人に「家事を手伝ってほしい」「私は家事で大変」「あなたの思いやりが欲しい」などと、自分の思いを伝えてみることで”ずれ”を埋めることを試みたりしていくわけです。

「そうはいっても、これがなかなかできないのよね。」

という声が聞こえてきそうですが、こんな感じで私流で心理学の解説をしながら、読んでくれる皆さんの心を少しでも楽にするお手伝いができればと思っています。


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What do you wanna be in the future? 「あなたの将来の夢は何ですか?」って聞かれると困ってしまった自分

2020年10月10日 10時10分10秒 | 自己紹介・雑談

皆さんは現在、自分の将来の夢を、誰かに語れますか?

小さい頃は、「〇〇君の夢は何ですか?」って聞かれると

 

お医者さんになりたい!

総理大臣になりたい!

お金持ちになりたい!

 

なんて言ってましたね。

こう書きながら、小学生のころを思い浮かべると、そういえば卒業文集に「アナウンサーになりたい」って書いてました。

私は、小学生の頃はとても内気で、でもすごく負けず嫌いで、内心は「人に注目されたい」「人気者になりたい」って思いを強烈に秘めていたので、本当は「芸能人になりたい」「プロ野球選手になりたい」「スターになりたい」って書きたかったところ、皆に笑われるのが怖くて、苦肉の策で「アナウンサーになりたい」と書いたわけです。アナウンサーならテレビ画面に映っているので、みんなに注目されるという承認欲求を満たすことができ、また勉強が得意という自分の長所も生かすことができるだろうという、当時の自分なりの計算と妥協の産物だったのです。

中学に入ると、自分を変えたので、「アメリカ人になりたい」ということを周囲に話していました。理由はハードロック、洋楽にはまっていたからですが、自分もやってみたいという憧れと、あえて奇抜なことを言うことで周りから注目されたいという気持ちが入り混じったような感じですね。そのくせ、先生や親にいい子に見られたいという部分もあって、「政治家になりたい」「弁護士になりたい」という現実的な「夢」もちゃんと準備していたことを覚えています。そして高校受験が近づいてくると、世間が敷いたレールに乗っかろうとして「政治家や弁護士になるためにいい大学に行かなければいけないのでいい高校に入らなければいけない」と知らぬ間に洗脳されていきました。本当は音楽をやりたかったんですが。

で、高校へ入ると、「将来の夢」が結構目の前に現実として、迫ってくるような感覚がありました。政治家になるのに東大は自分には無理そうでしたから、「じゃあ官僚になろうか? 外交官になろうか? いや国際ジャーナリストなんて格好いいなあ。」なんて、どの大学を受験するかと並行して、【世間体】【親や先生への承認欲求】【レールに乗れないことへの不安】を漠然と感じながら「本心ではない将来の夢」を考えていたものでした。

つねに、地に足がついていなかったんですよね。本当は音楽とか好きなことがやりたいのに、家は貧しいので「大学に行っていい職業についてお金を稼がなければならない」と思い込んでいたため、真の自分を追求できなかったんです。ま、後年になって「HSP/HSS」ならではの要素もあったと気づきましたが、いずれにしても心の奥底では、

自分の将来の夢がわからない
自分のやりたいことがわからない

という思いで青春時代を過ごしていました。

大学に入り、いろんな経験をしました。一人暮らしの大変さ、働くことの大変さ、論文を書くことの大変さ。そして就活の時期。世間のレールに乗るため、結果的に自分の本当にやりたいことがあってそれが実現できそうな企業を選んだのではなく、世間体や承認欲求が満たされそうな、有名な企業を選択。面接も試験もそつなくこなしましたよ。でも心の奥底で、

本当にそうなのか?
本当にこれでいいのか?

という意識があるので、地に足が常についていなかったのでした。

その後自分を探し、迷い、現実逃避したりと、たくさんの回り道をしました。その中で、いくつか気づけたことがありました。

 

1.心から好きなことで他人とかかわると、時間も忘れるほど没頭するし、多少の苦労も気にならないし、なにより活き活きとしている自分でいられること。


2.「愛情」「感謝」「エネルギー」「気力」など、「目に見えないものをおろそかにしてはいけない」ということ


3.「自分の脳・思考・意識で考える」ことの重要性

 

予備校講師・塾講師時代は、ささやかながら作成したテキストの練習問題は、解説の理解を確認するだけでなく、ちょっと立ち止まって考えてもらう問題を入れるよう努力しました。また授業中の解説も「自ら考える」というコンセプトを常に念頭に置いて、その「気持ち」を子どもたちに伝えるように心がけました。

社会福祉士としての業務をするときは、「共生」「自助・互助・共助・公助」「多職種連携」という部分についても、お題目を唱えるようなやってますアピールの事業遂行ではだめで、常に「自分の脳・思考・意識で考える」ことを心掛けながら、いかに対象となる方々に「愛情」「感謝」「エネルギー」「気力」をもたらすことができるかを考えて、関わるようにしてきました。

そんなこんなであっという間にいいおっさんになってしまい、そしてこのコロナ危機がやってきて、はたと振り返った時、なんと、ようやく自分のやりたいことに気づくことができました。それは、

本当の自分を恐れずにさらけ出し、常に自分らしく生きること

もう、他人の目を気にして、世間体を気にして、立場に縛られて、本当の自分とは違う自分を演じることに疲れました(笑)。
はい、心理学を勉強したおかげで、真の自分でいられることがどんなに幸せか、そしてどうしたら真の自分でいられるのかという方法論を身につけることができました。これから、自分のペースで、皆さまにお伝えしていきたいと思っています。

で、最後にもう一度。

 

皆さんは現在、自分の将来の夢を、誰かに語れますか?

 

私は今なら自信をもって言えます。

 

ありのままの自分でいられて、常に幸せを感じていること

 


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