心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

わかりやすく書いていきますので、読んで楽になってください。心理支援事業を行っている公認心理師&社会福祉士のブログです。

相手を評価するのはなぜ?~対人関係で見落としがちなこと②

2021年02月24日 15時52分31秒 | 心理学

■相手を「評価」して「自分の世界」を守る

自分の価値基準に合う人であれば安心できますが、

基準に合わないと、自分の世界に侵入されてしまう危険性があります。

そのため「評価」をして相手に変化を強要したり、

相手を避けたりして「自分の世界」を守ろうとします。

相手をけなしたり、悪口を言ったり、

他人に対する好き嫌いが激しい人は、

自分の世界に侵入されるのを「怖れている」人。

ある意味「心が弱い人」なので、気にしないようにしましょう。


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相手を評価すると。。。~対人関係で見落としがちなこと①~

2021年02月22日 11時27分43秒 | 心理学

相手に対して

「あなたはもっと努力したほうがいいよ」

アドバイスするのは

相手に対する「評価

とも言えます。

※「評価」「アドバイス」などについてはこちらの記事を参考に

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お互いをリスペクト~人間関係のコツ~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

前回、「境界線」についてお話ししました。OGPイメージ「境界線」を心に引いてみよう-心が楽になるのを感じるブログ~心理学・HSP~人は「自分...

お互いをリスペクト~人間関係のコツ~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

相手を「評価」すると、
相手によっては

「価値観の押し付け」

ととらえ、

自分を守るために「自己防衛」をします。

よかれと思って
自分の「正しさ」や「価値観」をいくら正論で主張しても、
なかなか相手に理解してもらえないのはこのためです。

アドバイスは
相手の領域に侵入してしまう
「評価」の典型例

アサーションで「お互いをリスペクト」
しあう心地よい人間関係を!


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お互いをリスペクト~人間関係のコツ~

2021年02月19日 16時22分38秒 | 心理学

前回、「境界線」についてお話ししました。

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「境界線」を心に引いてみよう - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

人は「自分の領域」「自分の世界」「自分の価値観」を守るために生きています。なので、その領域への侵入者・攻撃する者に対しては警戒し、防衛しよう...

「境界線」を心に引いてみよう - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

相手に自分の境界線に侵入されると、

人間関係におけるもめ事が起こりやすくなると言えます。

 

自分の境界線に侵入されるというのは、例えば、

「私は赤い色が好き」

という好みがあるとした時、もし相手が

「あなたはこれから好きな色を青にしなさい。」

と言ってきたような場合です。

一方的に相手に自分の価値観を押し付けているからです。

 

また、

「あなたは赤い服を着るより、青い服の方が似合うよ。」

は、一見やさしく「アドバイス」をしているかのように見えますが、

「赤が好き」

という相手の世界に侵入して、青い服への変更を要求しているとも取れますから、場合によっては関係悪化のもととなります。

アドバイス」は慎重に。

お互いをリスペクトするために、アサーションを心掛けましょう。

「あなたの今日着ている赤い服ステキね。でも、私は青い服もすごく似合うと思うよ。」

という言い方なら、相手の領域(赤い服を好む)に侵入することなく、
自分の考え(領域:青い服も似合うと思う)を伝えています


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「境界線」を心に引いてみよう

2021年02月18日 11時40分53秒 | 心理学

人は「自分の領域」「自分の世界」「自分の価値観」を守るために生きています。
なので、その領域への侵入者・攻撃する者に対しては警戒し、防衛しようとします。

境界線とは、この「自分の領域」「自分の世界」「自分の価値観」を示す基準ラインであり、守るためのフェンスのことです。

「境界線」について、くわしくは
こちらをぜひ読んでみてください
↓ ↓ ↓

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「境界線」~自分の世界を守る - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

タイトルにある「境界線」についてまずは書きます。「境界線」は「領域」「価値感」と言い換えてもいいのですが、今回の話では「自分の世界」という言...

「境界線」~自分の世界を守る - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

人の個性は十人十色、考え方も様々ですから、境界線の警戒・防衛ラインも人それぞれ十人十色でさまざまです。

なので、知らず知らずのうちに「境界線を越えて領域に侵入したりされたり」ということが起こります。

これが人間関係のトラブルや「いじめ」などの一因というわけです。

すぐに自分を責めてしまう人は、境界線が弱いのかもしれません。

「わたしはわたし・あなたはあなた」

と思い、境界線を強くして、怖れや不安を手放しましょう!

 

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悩んでしまう時の対処法

2021年02月16日 15時06分42秒 | ストレス対処法

過去のことについてくよくよ悩んでも、
解決するどころか時間とエネルギーを消耗してしまいます。

「気にしすぎないようにする」考え方は
こちらをぜひ読んでみてください
↓ ↓ ↓

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気にしすぎないようにするための考え方 - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

「あのとき、彼はどうして何も言ってくれなかったんだろう?もしかして嫌われちゃったのかな。」と、他人からどう思われているかが気になってクヨクヨ...

気にしすぎないようにするための考え方 - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

 

なので、くよくよ悩んでいるということは

今現在を犠牲にしてしまっているのです。


「今、ここ、この瞬間」に心の焦点を当てましょう。


私たちは「今を生きている」ので「今を一生懸命頑張る」しかありません。

今の状況を高めることができれば未来の状況も高められます。

今が幸せなら未来も幸せになる可能性が高まります。

今愛情を注げば未来に花開く可能性が高まります。

「今に集中する」方法はこちらをぜひ読んでみてください
↓ ↓ ↓

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マインドフルネスで自分を変える・心をいやす - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

皆さんは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがありますか?マインドフルネスは●心を開放して、決めつけない態度で、「今」に集中すること。...

マインドフルネスで自分を変える・心をいやす - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

 

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自己肯定感が低いとどうなるの?

2021年02月13日 16時49分56秒 | 心理学

ネガティヴな感情を「ありのまま受け入れる」ことで、

自分自身を守ることができます。
↓下の記事参照↓

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感情とは - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

「感情ってなあに?」と聞かれたら、私は「心の感覚」と答えます。身体に痛みなどの感覚があるのと同じで、心にも「喜びや悲しみ」など...

感情とは - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

実は、「ありのままの自分をこれでよい」と思える人は、
「自己肯定感の高い人」だと言えます。

「ありのままの自分をこれでよい」

と思うことによって、自己肯定感が高まります。

例えば、入社してまだ間もない新入社員Aさん。
慣れない環境でとまどい、なかなか思うように仕事も覚えられません。
そのためミスをして、先輩に怒られてしまいました。

こうしたとき、自己肯定感の高い人はそのありのままの状態を

「いまはこれでいい、仕方がない」

と受け入れて、改善策にエネルギーを向けることができます。

 ところが、自己肯定感の低い人になると、

「私は覚えの悪いダメな人間だ」

「先輩に迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない」

などと過剰に自分を責めたり自己嫌悪に陥ったりします。
 

【今日のポイント】自己肯定感が低いとどうなるの?

  1. 過剰に自分を責めたり、自己嫌悪に陥る
  2. 過剰に感謝したり、謝ったりする
  3. 自分の価値観などを相手に押し付ける
  4. 無理してがんばりすぎてしまう


⇒ まずは、「今はこれでいい」と思うことが大切です。

 

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「希望」を持つと「レジリエンス」が高まる

2021年02月11日 17時51分50秒 | 心理学
いきなりですが、
 
レジリエンスとは、簡単に言うと「回復力」のことで、
 
心が折れることなく、状況に合わせて柔軟に対応して回復していく力
 
ということになります。

 
私のカウンセリングオフィスは
 
マインドレジリエンス(Mind Resilience)
 
という名前を付けましたが、
 
心をしなやかに回復させる力を養い、心を整える
 
という意味を込めています。
 
 
私がカウンセリングで重きを置いていることはたくさんあります。
 
自己肯定感を高めることはもちろん重要な柱です。
 
ただ今回は別の柱にしている、
 
「希望」を見出してもらう
 
ことについて少しお話ししたいと思います。
 
 
■「希望」を持つには
 
希望とは、
 
将来に対する期待。また、明るい見通し。
 
あることの実現をのぞみ願うこと。また、その願い。
 
という意味ですが、
 
希望についての研究をしている第一人者と言える、
リック・スナイダーは、
 
ゴールを概念化し、障害があってもゴールへ向かう道のりを見つけ、その道のりを歩み続けるためのモチベーションを保つ能力
 
と言っています。
 
なので、私流に解釈すると、
 
明るい見通しを持てば、ゴールを見据え、さまざまなルートを考えて、そこに向けて歩み続けていく力がわいてくる
 
ということになります。
 
そうすると、ゴールの設定がカギとなりますが、
 
これをいかに自分で見出していくのかということになります。
 
そのためには、
 
小さな目標を達成して積み重ねるとゴールに到達する
小さな目標が「これならできそう」と思えるものにする
 
ことが必要です。
 
この「これならできそう」と思える力、
そして、実際やってみようという気になる力が
レジリエンス」と言えます。
 
こう思うことができれば、
実際行動して、壁にぶつかっても、
 
心が折れることなく、状況に合わせて柔軟に対応して回復
 
していけるはずです。
 
 
このように自身の心を「設定」できれば、
 
時間は未来から今に流れている
 
ので、
 
ゴールをもとに「今に集中」して日々過ごしていけば
 
必ず前進していきますよ。

 

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「余裕がない」と何がよくないのか? ~いじめをなくそう(4)~

2021年02月10日 17時34分33秒 | いじめ・ハラスメント

ここまで、心理学的手法を中心にいじめに対処していく方法を書いてきました。

とくに前回は自己肯定感をベースにした対処法でした。

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評価・決めつけ・~すべきを手放す  ~いじめをなくそう(3)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

国家が「子どもを守る」を理念にしていると、「お互いをリスペクト」するのがあたりまえの社会になります。そうすると、相手の「ありのまま」つまり、...

評価・決めつけ・~すべきを手放す  ~いじめをなくそう(3)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 

しかし、こうした手法だけでは、

いじめを「減らす」ことはできても

「なくす」ことはなかなか難しいと思います。

では、どうすればいいのか?

ということについて「余裕」をキーワードとして書いていきたいと思います。

 

1.どんな「余裕」が必要なのか?


(1)時間的余裕
(2)空間的余裕
(3)経済的余裕
(4)人間関係における余裕


(1)時間的余裕

忙しいと肉体的にも精神的にも余裕がなくなります。

ストレスがたまり、イライラしたり、やる気をなくしたり、体調を崩したりと、

いろいろな悪影響を及ぼします。

場合によっては、子どもやパートナー、家族に八つ当たりしたりすることにもなりかねません。

(2)空間的余裕

部屋が散らかっていると、精神的に余裕がなくなります。

家が狭くて家族が多い場合など、

パーソナルスペースが狭いと

ストレスがたまり、イライラしたり、ケンカをしたりなど、

いろいろな悪影響を及ぼします。

(3)経済的余裕

お金があれば、お腹いっぱいご飯が食べられ、

好みの服を買い、趣味も楽しめ、精神的にも余裕が出ますが、

逆にお金がなければ、食費を切り詰め、家も広い家には住めず、

趣味も楽しめないですから、ストレスがたまり、

精神的にも余裕がなくなり、

あらゆる面で悪影響を及ぼします。

こうしたことから貧困問題は、

なくすべき最重要課題であると言えます。

「貧困問題」については、後日改めて書きたいと思っています。

(4)人間関係における余裕

友達とうまくいっていない、クラスメート間で対立がある、

親とうまくいっていない、上司とそりが合わない、

同僚と気が合わないなど、人間関係がうまくいっていないと、

ストレスがたまり、そのことがいろいろな面で悪影響を及ぼします。

この余裕のなさから、別の問題に発展することも多々あります。


(1)~(4)どれをとっても、

「心の余裕」がなくなることがおわかりいただけますでしょうか。

2.私自身の経験から

まず、忙しいとき。

思い通りに物事が進んでいるときは、充実感もあります。

しかし、思い通りに物事が運ばなかったり、忙しすぎたりすると、

ストレスがたまり、ささいなことでイライラしたり、

怒りを覚えたりする場面が増えます。

これが仕事も家庭にも悪影響を及ぼしますから、

仕事でのミスや夫婦げんかにつながったりしたことがありました。

それから空間的余裕ですが、

私の実家は裕福ではなく、家も狭かったので、

兄弟2人が同じ部屋で過ごしていました。

さすがに中学生の頃はきつかったですよね。

夫婦げんか、兄弟げんか、親子げんかが絶えませんでした。

そういう場合は近くにあった祖母の家に避難することができ、

そこが小学生の頃は安心できる居場所だったと思います。

中学生の頃は部活動に励んで帰宅時間が遅くなったことで、

家にいる時間が物理的に減ることでバランスを保っていました。

もし部活がなかったら夜遊びしていたかもしれません。

高校は自宅から遠い学校だったことと、

時に友達の家に泊まりに行ったりなどしていたので、

同様に家にいる時間が物理的に少なかったことでバランスを保っていました。

そして、どうしても家を出たかったので、

県外の大学を受験し、大学時代は一人暮らしをしました。

最初は一人でいられる自由とそのスぺースの広さで

本当に「天国」でしたが、

その後「孤独」がどれほどつらいかも

身をもって経験することができました。

経済的余裕については、

子どもの頃は「うちは貧乏だから」と母親から刷り込まれていたので、

「将来はお金持ちになってやる」と思っていました。

しかし、欲しいおもちゃなどを

クラスメートが手にしていることはとてもうらやましく、

またつらいことであったため

「お金は穢れたもの」「お金より大事なものがある」

と思い込むことで、

そのお金に対するうらやましさを抑え込むようになりました。

大学時代一人暮らしをしていた時にお金がないときは、

食を切り詰めてしのぎましたが、

この経験は今思えば大変貴重でした。

「お金がなくて満足に食べられない」

というのがどんなにつらいことか。

食べたくても食べられないことがどんなに心をむしばむか

逆にお金が入って、

食べたいものを好きなだけ食べられる

ということがどんなに幸せなことか。

ギリギリの生活をした経験のない人にはイメージできないことでしょう。

人間関係については、

小学生の頃、友達に無視されたりすると、

夜も眠れず時に夜中に変な夢を見て泣いていたりしました。

大人になってからでも人間関係のストレスは、

その時の活力・気力を奪い

その時の大事な時間を悩みで浪費し、

ストレスもたまり、睡眠不足で体調も悪くなり、

メンタル面もネガティブで不調と、

本当にろくなことがありませんでした。

こうしてみると、

「余裕のなさ」から、

ストレス・イライラ・体調不良・メンタル不調を引き起こし、

それがあらゆる面で悪影響を及ぼしている

ことがわかります。

そしてそれは心の傷となったり、

間違った行動や考え方を生むきっかけとなったり、

精神的な成長を止めたりし、

いじめだけでなくいろいろな問題へと発展し、

「負のスパイラル」を形成していきます。

3.社会政策から「余裕」をつくる

時間的余裕は、もちろん労働時間の短縮ですね。

ワークライフバランスの実現ですね。

モラハラ・パワハラをはじめとした

産業分野での問題が激減します。

友達との交流も増え、

毎日が豊かにに過ごせるようになります。

時間的余裕ができ、趣味の時間が増えることで、

文化も発展するでしょう。

しかし生活していくための収入を減らすわけにはいきません。

それは「ユニバーサルベーシックインカム」で。
(竹中平蔵氏が提唱するような、替わりに社会保障制度を縮小するような導入には反対です)

今回の定額給付金のように、

国民1人当たり月10万円を給付すれば、

現在非正規雇用の方でも生活に金銭的余裕が少し出ます。

少子化問題や年金問題も緩和される可能性があります。

こうして生まれた余裕で、

家庭や地域の様々な問題が解消されるかもしれません。

親は子育てに専念できる余裕も生まれます。

保育園の待機児童問題も緩和されます。

PTA役員の問題も解決に向けて前進するでしょう。

社会貢献やボランティア活動をする人も増えます。

地域の自治会役員や町内会の役員を嫌がる人も減り、

地域力が復活するでしょう。

高齢者の方はマクドナルドで働かなくてもよくなります。

何より笑顔が増えますから、幸せになる人が増えます。

幸せになった人が、

他者の問題に立ち向かいますから、

不幸な人はさらに減ります。

財源の問題ですか?「現代貨幣理論」で。

今のままでは、問題は解決できません。

とにかく変革して前に進むことが必要だと私は思います。

 

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評価・決めつけ・~すべきを手放す  ~いじめをなくそう(3)~

2021年02月09日 11時44分44秒 | いじめ・ハラスメント

国家が「子どもを守る」を理念にしていると、

お互いをリスペクト」するのがあたりまえの社会になります。

そうすると、相手の「ありのまま」つまり、価値・領域を認めて尊重するので、

「ありのままの自分」を「これでいい」と思えるようになり

自己肯定感が高まります。

それがいじめの減少につながります。

そのためにはとても大切なポイントがあります。

それが「評価・決めつけ・~すべき」を手放すことです。

子どもを守る」を理念にしている社会であれば、

少し頑張れば、手放すことができると思います。

しかし現状の社会では、なかなか難しいのです。

それは、「生産性の有無」が問われる社会ですから、

どうしても「評価」が生まれます。

結果、「お互いをリスペクト」することが難しくなってしまうのです。

1.十人十色=人それぞれ=1人1人の境界線(領域)

生産性の有無が問われる社会については以前の記事を参考にしてください。

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生産性の有無でマウントしない社会  ~いじめをなくそう(1)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

「いじめ」、ここではあえて「いじめ」という言葉を使うことにします。私自身が小さいころから現在に至るまで、「いじめ」がなくなる気配はありません...

生産性の有無でマウントしない社会  ~いじめをなくそう(1)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 


人の個性は十人十色、考え方も様々、だから「多様性」を認めましょう、

ということですが、しかし、生産性の有無を問う社会で、

常に人は競争にさらされ、「評価」されているわけですから、

「多様性」を認めるということは、

「評価」の種類も基準もどこに置けばいいのか?

ということで、対立や争いが生まれることになります。

だからこそ、「評価・決めつけ・~すべき」を手放して、

対立や争いを減らさないといけませんが、

社会の理念の大前提が「評価」ありきなので、

簡単に手放すことができないのです。

なので、根本的な解決方法が、

国家理念を「子どもを守る」社会にすることだというのは、

以前書きました。

しかし、現状ではすぐにその社会にすることはできません。

その間、指をくわえて見守っているわけにはいかないので、

今の社会の中での対処法も必要です。

まずは、「境界線」です。

「領域」「価値感」と言い換えてもいいのですが、

今回の話では「自分の世界」

という言い方のほうがわかりやすいかもしれません。

この「自分の世界」はすごく重要で、

常に人はこの「自分の世界」を守るために生きている

と言っても過言ではありません。

そしてこの「自分の世界」というのは、

自分にとっては「とても心地よい安住の地」

つまり、コンフォートゾーンと言えるものですから、

その領域への侵入者・攻撃する者に対して警戒し、防衛しようとします。

で、この「自分の世界」が、

みんな同じ中身であれば、難しくありませんが、

人の個性は十人十色、考え方も様々ですから、

警戒・防衛ラインも人それぞれ十人十色でさまざまです。

しかもかなりの種類がありますから、

すべてを把握することはできません。

なので、知らず知らずのうちに警戒防衛ライン、

つまり「境界線を越えて領域に侵入したりされたり」ということが起こります

これが人間関係のトラブルや「いじめ」などの一因というわけです。

自分は悪気はなかったのに、自分の言ったことで相手がすごく傷ついた

自分は何も悪いことしたつもりはないのに、相手にすごく怒られた

自分は当たり前だと思っていたことが、相手にとっては嫌なことだった

などは、典型例だと思います。

この「自分の世界」の境界線を越えて侵入されないためには、

どういうときにこの境界線を踏み越えてしまうのかを知ることがポイントになります。

2.「評価・決めつけ・~すべき」は相手の境界線を踏み越えるときがある

「自分の世界」はとても心地よく、安心できる領域です。

つまりそこには、

自分自身が信じていること

正しいと思っていること

自信をつけたこと

気をつけていること

などがいっぱい詰まっています。

例えば、「私は赤い色が好き」という好みがあるとします。

もし相手が、

「あなたはこれから好きな色を青にしなさい。」

と言ってきたとしたら、

明らかに境界線を踏み越えて、自分の世界に侵入し、

しかもめちゃくちゃにしているような言動です。

一方的に相手に自分の価値観を押し付けているからです。

これは「評価」の極端な例です。

あるいは、

「あなたは赤い服を着るより、青い服の方が似合うよ。」

と言われたとします。一見、やさしく「アドバイス」をしているかのように見えます。

しかし、これも「赤が好き」という相手の世界に侵入して、

青い服への変更を要求しているとも取れますから、

場合によっては関係悪化のもととなります。

なので、「アドバイス」は慎重であるに越したことはありません。

「アドバイス」は「評価」の典型例でもあります。

ところが、同じ「青い服が似合うよ」と指摘するとしても

言い方を変えるだけで、相手の境界線を侵入しなくても済みます。

例えば、

「あなたの今日着ている赤い服ステキね。でも、私は青い服もすごく似合うと思うよ。」

という言い方なら、

相手の領域(赤い服を好む)に侵入することなく、

自分の考え(領域:青い服も似合うと思う)を伝えていることになり、

対立の可能性がぐっと減ります。

これは、「お互いをリスペクト」している1つの例で、

【アサーション】というコミュニケーション方法を使っていますが、

このコミュニケーションが自然にできるようになる社会が

子どもを守る社会」だと思っています。

ですが、今の社会でも、

アサーションを意識してコミュニケーションすることで、

かなり対立を防ぐことが可能になります。

3.「評価・決めつけ・~すべき」をする人

「私は一度引き受けたことは、必ずあきらめずに責任をもってやり遂げる」

という信念を持っているとします。

そこに例えば、

すごくいい加減でいったん始めたことも

すぐ飽きてやめてしまうような人を目の当たりにすると、

おそらく、

「あの人はいい加減な人」

「あの人は責任感のない人」

「あの人は打たれ弱い人」

「あの人はダメな人」

と、相手を「評価」して

その評価のフィルターで「決めつけて」

相手を常に見るようになります。

しかし、「飽きっぽくて始めたことをすぐやめてしまう」相手が、

実は「柔軟性があって決断力があり行動が素早い」人である可能性もあります。

つまり自分がしている相手に対する評価は、

あくまでも「自分の世界」での話であって、

その評価で相手に接すると、

相手にとっては

「境界線に侵入して相手の価値観を押し付けられている」

と解釈される可能性があります

そうすると相手は自分を守るために「防衛」をしますから、

場合によっては対立することになるかもしれません。

「自分の正しさ」「自分の価値観」をいくら正論で主張しても、

なかなか相手に理解してもらえないことがあるのは、このためです。

それから、相手を「評価」するということは、

その評価をすることによって自分の世界を守っている

ことになります。

つまり自分の世界の中にある

「こうあるべき」という基準に従って相手を評価し、

その基準に合う人であれば、自分の世界は守られて安心できますが、

基準に合わないと、自分の世界に侵入されてしまう危険性があるので、

「評価」をして相手に変化を強要したり、

相手を避けたりして自分の世界を守ろうとするわけです。

ということは、相手を「評価」する人は、

自分の世界への侵入を「怖れている」人ということになります。

侵入されるのが「怖い」ということは、

本当の意味での自信がない人なのです。

「怖い」から「守る」。「守る」ために相手を「攻める」。

なので、「評価」を手放すということは、

「怖れ」を手放すということになり、

逆に「安心」を手に入れることができるわけです。

そうすると、「いじめ」は、

相手に対する「評価」が「自分(たち)の世界」を脅かすという「決めつけ」のもと、

自分(たち)を守るために相手に対して「攻撃」「排除」をする

ということになります。

その背景には、

自分(たち)の世界が脅かされるかもしれない

という「怖れ」が隠れています。

だから「お互いをリスペクト」して「評価・怖れを手放す」と、

いじめは減るというわけです。

4.相手が「評価」をしてきた場合はどうすればいいか?

自分は「評価」を手放すことができても、

相手に「評価」され、「自分の世界」に侵入してきた場合は

どうすればいいのでしょうか。

先ほど述べましたが、

相手を「評価」する人は、自分の世界への侵入を「怖れている」人です。

つまり目の前にある現状に「不安」を抱えているわけです。

現状に「怖れ」を抱いているという心の悲鳴をあげているとも言えます。


1.相手の「評価」に対して、相手は「相手の世界」の中で悲鳴をあげている、ととらえる
※相手の「評価」を「攻撃」ではなく、相手の「怖れ」ととらえることで「自分の世界」を守ることができる。

2.相手の「評価」に対して、自身も「評価」で返さない
※「評価」を返すということは、相手の「評価」による自分の世界への侵入を許してしまうことになる。
※何の「評価」も下さず、受け流すことで、その評価は相手に「反射」する。

3.相手の「評価」に対して、安全な返し方で対処する
※「なるほどね。あなたはそう思うのね。」と返すと、自分の領域内に侵入させることなく相手の「評価」をはね返すことができる。
※【アサーション】「私は~という気持ちがするからこうしてほしい」を活用する。

4.相手を「安心」させる


実は、【4.相手を「安心」させる】が最も効果的です。

しかし最も難しい対処法です。

自分が冷静であるか、余裕のある状態であることが必要だからです。

「いじめ」にあっている場合は、

まさに相手の「評価」の洪水のなかでもがいている状態ですから、

余裕のある状態であることはあり得ません。

ここまで、社会の構造の不具合を念頭に置きながら、

心理学的手法で「いじめ」に対処する方法を書いてきました。

しかし、心理学的手法だけでは限界があります。

「いじめ」は「減らす」ことができても、

「なくす」までにはなかなかむずかしいということです。

キーワードは「余裕」。

つまり、「余裕」があれば「安心」できるということですから、

いかに「余裕」のある状態を作るかということをテーマに、

次回以降で書いていきます。

 

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多数派と違う個性を排除しない社会  ~いじめをなくそう(2)~

2021年02月08日 17時10分22秒 | いじめ・ハラスメント

多数派と違う個性をもっていると、

それが集団の多数派にとって受け入れられないものである場合に、

最悪のケースでは「いじめ」に発展することがよくあります。

どうして、こういうことが起こってしまうのでしょうか?

1.排除の根底には自尊心・自己肯定感の低さがある

教育の段階で「個の主張を抑制」される日本人は、

自尊心・自己肯定感が低いと思います。

自尊心・自己肯定感が低い人は、

自分の判断より他者の判断のほうが正しいと思いがちなので、

他の成員と異なる行動をとって

周囲から拒絶されたり集団の輪を乱したりするのを避けようとして、

集団に同調する傾向が強いと言えます。

また自己肯定感が低いと、

自分の境界線が「弱い・薄い」ために過剰に自分を防衛しようとするので、

相手に「正しさを押し付け」たり、攻撃的になったり、異なった意見を拒絶したりします。

つまり、自分を守るために自分の価値観とずれている異質なものを排除しようとします

その際、その排除という行動に対して

意識的にも無意識のうちにも多少なりとも罪悪感を持ちます。

そこから逃れるため、以前書いた「生産性の有無」などを理由として、

自身を正当化しようとします。

2.ダイバーシティとインクルージョン

集団での「同調圧力」と「個の主張の抑制」をもとにした画一化から、

ダイバーシティ、つまり多様性を認めて

それを組織づくりに生かすことが叫ばれるようになりました。

ダイバーシティについては、以下のリンクを参考にしてください。


(参考)
5分でわかる「ダイバーシティ」とは?意味やマネジメントの企業事例など解説
ホンシェルジュ

しかし、「多様性」を認めて。。。と簡単に言いますが、

言い換えれば「異なる個性が同じ場に存在」するわけですから、

今までのような価値観、

つまり「集団への同調」「個の抑制」をベースにしていたら、

多様性を認める組織作りなんて、夢のまた夢です。

そこで、産業分野では「ダイバーシティ&インクルージョン」という考え方があります。

多様性を認め、お互いを認め合いながら、一体となる

組織づくりを目指すというわけです。

このダイバーシティ&インクルージョンの詳細については、こちらを参考にしてください。


(参考)ダイバーシティ&インクルージョン (日本の人事部)

福祉分野では、「ソーシャルインクルージョン」という考え方が叫ばれています。

「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、

健康で文化的な生活の実現につなげるよう、

社会の構成員として包み支え合う」

ということですが、別の言い方をすれば、

「格差社会において差別されたり排除されたりして孤立している人々を

社会全体でやさしく包み込むようにして支え合おう」

ということです。

これをもとに、厚生労働省は、「地域共生社会」の実現を掲げ、

文部科学省は「共生社会」の形成を掲げています。

つまり、国家として「多様性を認めて受容し、共存共生しよう」

という動きになっています。

これは裏を返せば、

「今の日本がとてもそのような社会ではない」

ことの表れですね。

こうした共生に関する考え方は、

理念・目標としてはすばらしいのですが、

実現するためには、今の日本社会に欠けていることがあります。

それはお互いを「リスペクト」するという価値観です。

多様性を認めて受容し、共存していくためには、

お互いを「リスペクト」する

という価値観が常識となっている必要があります

そうでないと、多様な価値観が混在することによる

対立や誤解、軋轢を生むことになります。

3.多数派と違う個性を「リスペクト」する

相手を「リスペクト」するには、

次の5つのポイントがあたりまえのように行われる必要があります。


(1)相手を「評価」して決めつけない
(2)お互いの「領域」を守る
(3)相手を「変えよう」としない
(4)私はこういう気持ちがするからこうしてほしい【アサーション】
(5)相手の話を「なるほど」と思えるまで「聴く」


5つの項目についての詳細は前回の記事をご覧ください。

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生産性の有無でマウントしない社会  ~いじめをなくそう(1)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

「いじめ」、ここではあえて「いじめ」という言葉を使うことにします。私自身が小さいころから現在に至るまで、「いじめ」がなくなる気配はありません...

生産性の有無でマウントしない社会  ~いじめをなくそう(1)~ - 心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

 


実は、相手を「リスペクト」できるようになると、

自身の自己肯定感が高まります。

別の言い方をすれば、相手の「ありのまま」

つまり、価値・領域を認めて尊重できるようになると、

「ありのままの自分」を「これでいい」と思えるようになります。

これは非常に大きなことです。

ありのままの自分を受け入れられるということは、

こころに余裕が生まれます。

余裕があれば、相手にやさしくできます。

相手にやさしくできれば、いずれ自分にもやさしさが返ってきます。

そして周りもその影響を受けていい循環が生まれます。

すると「安心」「自信」「活力」「温かさ」を感じることができ、

自分も元気になれます。

そして、こころから相手を「信頼」できるようになり、

本当の意味での「つながり」が生まれます。

「共生社会」の完成です。きっと、「いじめ」は減るはずです。

え?共生社会になっても、

いじめは「なくなる」んではなくて「減る」止まりなんですか?

と思った方がいらっしゃるかもしれません。

ではどうすればいいのか?

については次の記事で書きたいと思います。

 

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