私の妻は72歳にしてまさかのアルツハイマー病の初期と診断されて3年過ごし4年目に入りました。 彼女は非常に活発で明るくお節介焼きの社交的な女性でした。色んな手芸も器用にこなし健康管理にも煩くフィットネスにも熱心でした。
そんな彼女が或る日ラスベガスのカジノで友人達と一緒にゲームを愉しんで居た時、直ぐ近くのトイレに立って行った儘中々戻って来なかったのです。時間が経つに連れて心配になり探しに行きましたが、広い賭博場の中でどちらを向いても同じスロットミシンが立ち並ぶゲーム場内では誰が迷っても決しておかしく有りません。約40分後にやっと探し当てた彼女は完全に方角の認識が麻痺してパニック状態で不安が募っておろおろしていましたが、其れがそもそもの始まりでした。
丁度その時期に前後して同じ会話を繰り返して話をする様になった事に気付いたのです。そんな状態を掛かり付けの医師に話しましたら早速神経科医を紹介されて初めての診断で先ずMRIの結果を検診した上で基本的な口頭テストを元に判断されてアルツハイマー病に冒され初期の段階であると言う診断が下されたのでした。
一旦、認知症と診断されて決め付けられた後、治療不可能で快復の見込みが無い儘、将来の希望は閉ざされ、唯、症状の進行を遅らす為の処方された薬に頼るだけでした。 最初の精神科医に掛かって2年目に主治医の経営する医療施設病院は引退の為全面閉鎖されることになったので、他の専門医を紹介されました。今度の医師は自分の経験を生かして彼女に数回に亙る特別なテストを試み、其の医師の再検診のお陰で脳の手術に踏み切ることとなり、今日に至って参りました。彼女は最早認知症ではなく「正常圧水頭症」と名付けられた症状に拠る病気で有る事が承認されたのです。
昨年5月からブログに載せ始めた記事を参考にご覧なさって下さい。
5/11/08 アルツハイマー病と診断された吾が妻
5/19/08 ラスベガスのSenior Day Care Center
5/23/08 4年目を迎えた認知症状の妻
10/29/08 私の家内は認知症では無かった
10/30/08 私の家内は認知症ではなかった (その#2)
10/30/08の記事に圧水頭症の詳しい説明が載せて有りますので是非ご覧下さい。
脳脊髄液の3度目の調整が2月下旬に行われて以降少しづつ症状の快復の兆しが表れ始めました。3月の下旬頃から更に見違えるほどに快復の度合いが大きく変化し最早や車椅子無しで歩行が可能な状態にまでなり驚かされました。
リハビリも4月上旬を以って一先ず保険有効期間も完了しましたので現在では家庭で歩行のリハビリを続けています。今までは総てに於いて全く無気力で有ったのに対して今月に入ってやる気力が目覚め、独りでベッドから立ち上がりトイレの用足しも出来る様になった事が何よりも嬉しい事でした。更には自ら歯磨き、洗顔、頭髪の手入れ等、今までは幾ら促しても遣らなかった事です。
会話もはっきりした口調で話せる様になり、記憶力もほぼ正常に戻りつつ有ります。 食欲も増して来たので体力も備わり、手足の運動を続ける事で頑張って呉れれば自ずと元の生活状態に復帰出来る日も真近かに迫って来ると信じています。
近代に於ける医学界での優れた進歩が見られる中、高齢者が増える一方で認知症状に冒されている多くの方達のご家族の介護のご苦労を考えます時、未だ快復可能性のある圧水頭症状である方々は如何程見過ごされて居られるのでしょうか?
私はこのブログを通して例え僅かでも声を大にしてご苦労されて居られる皆様に再診断のご依頼をされる事をお勧め致したいとの思いで一杯です。 そして新たな希望を見付け出して頂きたい所存です。
私は家内の介護の体験を経て、世間では余りにも認知症に関する知識が高齢者に対して軽々しく当然の如くに決め付けられ、圧水頭症であるかも知れないと言う事には全く認識が無く、又非常に稀なケースとして取り扱われている様な気がしてなりません。 もっと世間に認知症同様に注意深く取り扱われるべきだと思います。
或いはひょっとして専門医の知識が不充分なのではないかとさえ疑いたくなります。 私が知らされた限りでは、この病気は決して新しい病状ではなく、ちゃんとした治療法もずっと以前から備わっていましたのに、何故もっと積極的に公表されて来なかったのでしょうか? それとも快復の可能性は認知症状同様に不充分なのでしょうか? 尤もこの期に及んで私の家内の症状は完全に快復した訳ではありませんので100%の確証はありませんが、私は信じて希望を持ち続けて参ります。
そんな彼女が或る日ラスベガスのカジノで友人達と一緒にゲームを愉しんで居た時、直ぐ近くのトイレに立って行った儘中々戻って来なかったのです。時間が経つに連れて心配になり探しに行きましたが、広い賭博場の中でどちらを向いても同じスロットミシンが立ち並ぶゲーム場内では誰が迷っても決しておかしく有りません。約40分後にやっと探し当てた彼女は完全に方角の認識が麻痺してパニック状態で不安が募っておろおろしていましたが、其れがそもそもの始まりでした。
丁度その時期に前後して同じ会話を繰り返して話をする様になった事に気付いたのです。そんな状態を掛かり付けの医師に話しましたら早速神経科医を紹介されて初めての診断で先ずMRIの結果を検診した上で基本的な口頭テストを元に判断されてアルツハイマー病に冒され初期の段階であると言う診断が下されたのでした。
一旦、認知症と診断されて決め付けられた後、治療不可能で快復の見込みが無い儘、将来の希望は閉ざされ、唯、症状の進行を遅らす為の処方された薬に頼るだけでした。 最初の精神科医に掛かって2年目に主治医の経営する医療施設病院は引退の為全面閉鎖されることになったので、他の専門医を紹介されました。今度の医師は自分の経験を生かして彼女に数回に亙る特別なテストを試み、其の医師の再検診のお陰で脳の手術に踏み切ることとなり、今日に至って参りました。彼女は最早認知症ではなく「正常圧水頭症」と名付けられた症状に拠る病気で有る事が承認されたのです。
昨年5月からブログに載せ始めた記事を参考にご覧なさって下さい。
5/11/08 アルツハイマー病と診断された吾が妻
5/19/08 ラスベガスのSenior Day Care Center
5/23/08 4年目を迎えた認知症状の妻
10/29/08 私の家内は認知症では無かった
10/30/08 私の家内は認知症ではなかった (その#2)
10/30/08の記事に圧水頭症の詳しい説明が載せて有りますので是非ご覧下さい。
脳脊髄液の3度目の調整が2月下旬に行われて以降少しづつ症状の快復の兆しが表れ始めました。3月の下旬頃から更に見違えるほどに快復の度合いが大きく変化し最早や車椅子無しで歩行が可能な状態にまでなり驚かされました。
リハビリも4月上旬を以って一先ず保険有効期間も完了しましたので現在では家庭で歩行のリハビリを続けています。今までは総てに於いて全く無気力で有ったのに対して今月に入ってやる気力が目覚め、独りでベッドから立ち上がりトイレの用足しも出来る様になった事が何よりも嬉しい事でした。更には自ら歯磨き、洗顔、頭髪の手入れ等、今までは幾ら促しても遣らなかった事です。
会話もはっきりした口調で話せる様になり、記憶力もほぼ正常に戻りつつ有ります。 食欲も増して来たので体力も備わり、手足の運動を続ける事で頑張って呉れれば自ずと元の生活状態に復帰出来る日も真近かに迫って来ると信じています。
近代に於ける医学界での優れた進歩が見られる中、高齢者が増える一方で認知症状に冒されている多くの方達のご家族の介護のご苦労を考えます時、未だ快復可能性のある圧水頭症状である方々は如何程見過ごされて居られるのでしょうか?
私はこのブログを通して例え僅かでも声を大にしてご苦労されて居られる皆様に再診断のご依頼をされる事をお勧め致したいとの思いで一杯です。 そして新たな希望を見付け出して頂きたい所存です。
私は家内の介護の体験を経て、世間では余りにも認知症に関する知識が高齢者に対して軽々しく当然の如くに決め付けられ、圧水頭症であるかも知れないと言う事には全く認識が無く、又非常に稀なケースとして取り扱われている様な気がしてなりません。 もっと世間に認知症同様に注意深く取り扱われるべきだと思います。
或いはひょっとして専門医の知識が不充分なのではないかとさえ疑いたくなります。 私が知らされた限りでは、この病気は決して新しい病状ではなく、ちゃんとした治療法もずっと以前から備わっていましたのに、何故もっと積極的に公表されて来なかったのでしょうか? それとも快復の可能性は認知症状同様に不充分なのでしょうか? 尤もこの期に及んで私の家内の症状は完全に快復した訳ではありませんので100%の確証はありませんが、私は信じて希望を持ち続けて参ります。
も大変嬉しい事です。此れからも引き続き気持ちも新たに明るい希望を目指して頑張ります。
沼さんにまで喜んで頂いて嬉しいです。
べんさんと奥さまの願いが神に届いたのですよ。・・・嬉しいね。もう一度よかったです。
妻は72歳で始まる出だしの文言に胸を詰まりながら読み続けると2月の快復兆しから4月の今日までの快復は驚異的ですね。
歩行可能・意思の伝達と交流・記憶の快復よく頑張られました。
それにしても先進国のアメリカで誤診?とは・・・。
私たち患者は医師を信じ、その言動に一喜一憂するのです。怒りを覚えます。
奥さまは介護から看病になりましたね。ベンさんの看病にも張り合い(生きがい)が出て喜んでいます。
一般のアメリカ人の間でも正常圧水頭症=Normal Pressure hydrocephalusと言っても殆どの方は理解出来ません。余り知られていない病状で説明すれば驚かれています。いずれにしても新たな希望が持てた事には感謝しています。
先般もTVで南田洋子さんの認知症について放映されていました。その中で医者の見解が2つに分かれていました。
アルツハイマー型認知症と肝性脳症(肝臓病が原因で発症する痴呆)です。
然し両者には決定的な相違がある様で、肝性脳症は回復が見込めるが他方は回復が望めないとの事でした。
正常圧水頭症も回復が望める病の1つである事から患者側から見ればアルツハイマー型痴呆症と断定される前に十分な検査と慎重な診断が望まれるのは当然でしょう。
又今アルツハイマーと診断されている方々も、もう一度別の医者で診察受ける事が望ましいと思われますね。
然し、南田洋子さんの事例にも見られる様に日本でも診断の意見が分かれて出された事を考えれば、まだまだ大変難しい診断なのでしょう。
いずれにしても諦めず希望を持つ事が回復への第一歩となるのでしょう。
回復への大きな変化が・・・・べんさん頑張れ!!! では又。