父は用意周到な人間だったので、いつからか、気持ちの上でも旅立つ準備をしていたようです。
亡くなる年の春には母と結婚して暮らし始めたアパートの跡地や、思い出の場所を私の妹の車で巡り、目に焼き付けていたようです。
地方から嫁いで来た母をあんなに幸せにしたのに、
最後には、
色んなしがらみのある中、僕のところにお嫁に来てくれてありがとう
と言ったらしいです。
そういう事をちゃんと言える人でした。
思えば、ありがとうをたくさん言っていました。
体はだいぶ弱ってはいたものの、
頭はしっかりしていて、私の娘が留学からもどり、
イギリス人の彼氏が出来た事を報告すると、
それはそれは喜んで
でかしたな!と言ったらしいです。
父は事あるごとに私に手紙やハガキを書いてくれました。
毎年届いていたバースデーカードが今年からはないと思うと誕生日が来て欲しくない気がしました。
親を見送る事ができたのはいい事だとは思いますが、まだまだ悲しみは癒えません。
またお父さんに会いたいなぁ。
ここで皆さんに読んでいただける事でも
心がだいぶ楽になります。
ありがとうございます。
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