心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

バッテリー

2014-06-13 22:00:30 | 日記

海音寺一希は、ショートの位置で息を詰めた。

 

瑞垣俊二は、彫像のように動かない。

その背後で、誰かが小さく叫んだ。

 

門脇のバットが回った。

 

マウンドの上を、そこにいるピッチャーの足元を

風が吹きすぎていく。

 

白い花びらが舞う。

 

数時間後に雨を運ぶ風が、少しづつ強くなり

始めていた。

 

「巧」

 

豪が叫んだ。

 

******

 

「バッテリー」の最後だけど、この作品を読んだら、

いつまでも心に残るんじゃないかな。