心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

246

2015-05-31 20:55:41 | 日記

沢木耕太郎さんの「246」を読んでいたら、↓の言葉がでてきたよ。

 

*****

「子供が大きくなると、よく親がうちの子供は言うことを聞かないだの、

孝行をしないだのと文句を言うけど、あれは間違っているんだってさ。

子供はね、三歳までに、もう親に恩は返しているんだって」

「三歳までに?」

「そう。三歳までの子供は可愛いだろ。あの可愛さは何ものにも

代えられない。だからさ、その可愛さで親に一生分の恩返し

してるっていうわけさ」

*****

 

「う~ん なるほど」と思ったけど、子供たちが大学を卒業して

いない頃だったら、そうは思えなかったかも(笑)

 

 

(2015年5月30日撮影)


日本産セミ

2015-05-25 21:09:45 | 日記

昨日、図書館に行ったときに返却本の棚に置いて

あるのを見つけて、迷わず借りたよ。

 

載っているセミの写真がどれもとても綺麗で、

実物を自分の目で見ている感じがしたよ。

それどころか、こんな近くで見ようとしたら、

どのセミも飛んで逃げてしまうかも(笑)

 

下の写真は、2012年7月20日に中国の西湖の

湖畔で撮ったけど、今まで一度も聴いたことのない

変わった鳴き声があちこちから聞こえたんだよね。

もう薄暗かったので、セミを見つけることができなかった

けど、上の図鑑についているセミの鳴き声を収録した

CDを聴いていたら、どうもハルゼミの仲間みたいだなぁ。

今まで疑問に感じていたことがわかると、嬉しいよね。

 

 

下の写真は、2014年8月1日に東京の四ツ谷駅のすぐそばで

つかまえたミンミンゼミ。

透き通った羽といい、緑がかった体といい、何度見てもほれぼれ

するよね~

 

図鑑はちょっと値段が高いけど、日本産のセミの写真が全部

載っているので、2週間後に図書館に本を返却するまでに、

きっとインターネットで注文してしまうだろうなぁ・・・

 

 

 


虹の彼方

2015-05-20 22:30:09 | 日記

 *****

「現実に起こったことを箇条書きにすれば、そうなる。

だがそれは、岩を打ち砕き、ごうごうと音をたて、
飛沫をあげながら流れていく川に、安全な岸辺から
小さなスプーンでほんのひと匙、水をすくいあげ、
これがこの川のすべてである、としたり顔で呈示する
ようなものであった。

*****

小池真理子さんの「虹の彼方」という作品の中で
目に止まった言葉。

何か事件が起こるとマスコミが盛んに報道するけど、
マスコミ側の受け止め方は、この言葉どおりのような
気がしない?

マスコミだけに限らず、自分自身の受け止め方にも
似たところがある気がするけど、世間の一般常識に
まどわされずに判断できるようになりたいよね。

僕が何を言いたいのかよくわからない人は、
「虹の彼方」を読んでみてね。

読んだら、たぶんわかると思うよ^^


今という時間

2015-05-10 20:59:15 | 日記

今日、図書館で「増山修 水彩画集」という
画集を借りてきたけど、「はじめに」の文章に
目が止まったので書き写してみるね。

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スケッチの際、無限にあるアングルの中から
風景を切り取って描くという行為は、たくさん
いる雀の中の一羽に目を留めるようなものだと
思います。どれも同じ雀にしか見えない中で、
どれか一羽に目を留めた途端、それはもはや
大勢の中のひとつでなくなります。そこに
唯一無二の存在の美しさを見出すことが
できるのです。

そのようにスケッチで風景と向き合った時に、
自然の美しさはどこから来るのだろうかと
つくづく考えさせられます。

聖書の中で、野の百合を見てイエスが「栄華を
極めたソロモンでさえ、このような花の一つ
ほどにも着飾ってはいませんでした」と語る
有名な一節があります。

自然は、今という時間の中に生きていて、
明日のことを心配していません。のびやかに
伸びる樹、風になびく草、人でいえばちょうど
赤ん坊と同じではないでしょうか。そのピュアな
姿が私たちの心を打つのかもしれません。

明日という日は、いつも歴史上初めて訪れる
日です。そこには常に無限の可能性、希望が
あります。この明日の与え手のことを神と
呼ぶのであれば、そこから与えらえていない
ものは何ひとつありません。

*****

無限にあるアングルの中から風景を切り取るのは、
写真も同じだと思うけど、自然はどんな風な切り
取り方をしても美しさを感じると思わない?

「自然は、今という時間の中に生きていて、
明日のことを心配していません」

自分も自然と同じような生き方をしたいよね。

 

(2015年5月10日撮影)