心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

徒然なるままに・・・

2012-01-30 22:15:00 | 日記
昨夜、レンヌに着いたときはあまり寒さを感じなかったけど、
今日は初雪が降ったよ。初雪といっても、半分、みぞれの
ような感じで積もってはないけどね。ただ、道路がまだ濡れて
いるので、明日の朝、凍結しないかがちょっと心配。

先週の日本出張は一応、無事に終わったけど、僕の
帰国時期の話が出てきて、ちょっとバタバタしてるよ。

個人的には、いつ帰国してもいいんだけど、今の仕事を
きちんと引き継ぎできるかどうかが一番、心配なんだよね。
引き継ぐ相手がまだ決まっていないので・・・

でも、決まった時にあわてないように、引き継ぎ業務の
資料作成を始めないといけない気がしてきたよ。

普段から、こういう資料を少しづつ作っていたら慌てないで
済むけど、決まってから動く性格なので困るんだよね(笑)

草枕

2012-01-26 16:17:09 | 日記
今日は仕事に行く電車の中で「草枕」を少し読んだけど、
下の文に目が止まったよ。

*****

しばらくは路が平で、右は雑木山、左は菜の花の
見つづけである。足の下に時々、蒲公英を踏みつける。
鋸の様な葉が遠慮なく四方へのして真中に黄色な珠を
擁護している。

菜の花に気をとられて、踏みつけたあとで、気の毒な
ことをしたと、振り向いて見ると、黄色な珠は依然と
して鋸のなかに鎮座している。呑気なものだ。又考えを
つづける。

*****

この文章を読んで、どんなイメージが浮かんできて、
どんなことを考えた?

僕は、まだ春なので、雑木山からはセミの声は聞こえて
こないだろうなぁ、菜の花畑にはモンシロチョウは
飛んでるかな、踏みつけられてた蒲公英の葉には
テントウムシは止まっていなかったんだろうか、
蒲公英の根のある地面の中にはミミズが住んでるのかなぁ、
とかいろんな生き物が頭に浮かんできたよ(笑)

絵を書くのが得意な人だったら、風景の絵のイメージが
湧いてきたり、音楽が得意な人だったら、風景にマッチ
した曲が浮かんできたりするかも知れないね。

同じ文章を読んでも、自分の知識や経験によって、
人それぞれ違うイメージを思い浮かべることが読書の
楽しみのひとつだと思わない?

で、座席に座って本を読んでいたんだけど、床下から
ヒュルヒュルという音が聞こえてきて、懐かしく感じたよ。

電車に乗ると動き出す時や止まる時に、ピーという
耳障りな音が聞こえたことはない? この音は電車を
動かすモーターから出るんだけど、日本の会社で仕事して
いた時に、この音が聞こえなくなる技術の開発を担当
したことがあるんだよね。で、音が出なくなるように
するのは不可能なので、ピー音をヒュルヒュル音に変える
答えを見つけたんだよね。 その技術が、今、動いている
電車に採用されているので、懐かしく感じたんだけどね~

ただ、僕の会社は鉄道会社じゃないけどね(笑)




神様のカルテ

2012-01-25 00:03:41 | 日記
昨日、関空行きの飛行機の中で、この映画を観たけど
しみじみとするとてもいい映画だったなぁ。胸がじ~んと
する場面もあったしね。

はでなアクションとかで視覚に訴えてくるアメリカ映画より、
こういう心に訴えてくる日本映画の方がいいよね。

タイトルは以前、どこかで聞いた記憶があったけど、
日曜にフランスに戻る前に本を買ってみようかなぁ。

今日はこれから横浜に移動。 寒いかな。

 【追記】

新横浜までの新幹線の中で「神様のカルテ」を読んだけど、
主人公の名前が何故、「一止」というのかやっと理由が
わかったよ。

*****
安曇さんが私の視線に気づいて、少し照れたように笑った。
「先生のお名前ってあんまり聞かない字面でしょう。
不思議だと思って、書いてみたんです」

骨と皮だけにやせた手を伸ばして、そっとメモ用紙を
取り上げた。
「書いてみてわかりました。これって、”正しい”って字なん
ですね」

私は苦笑した。
「正解です」
”一”と”止”という字をそのままくっつけると”正”という字に
なる。父の遊び心である。

安曇さんは感慨深げな面持ちで、じっとメモ用紙の文字を
見つめている。

「一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年に
なるまで知りませんでした。でもなんだかわかるような気が
します。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり
急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくもので
しょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所に
あるのかもしれませんね」
*****

もう一か所、目に止まった文章を書きうつすね。

*****
思えば人生なるものは、特別な技術やら才能やらをもって
魔法のように作りだすものではない。人が生まれおちた
その足下の土くれの下に、最初から埋もれているものでは
なかろうか。

私にとって、それは最先端の医療を学ぶことではなく、
安曇さんのような人々と時間をすごすことであり、ひいては、
細君とともにこの歩みを続けることだ。

当たり前のように、ずっと以前から結論はそこにあったのだ。

迷うた時にこそ立ち止まり、足下に槌をふるえばよい。
さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す。

そんなわかりきったことを人が忘れてしまったのは、いつの
ころからであろうか

足もとの宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へと
すすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、
いつのまになったのであろう。

そうではあるまい。
惑い苦悩した時にこそ、立ち止まらねばならぬ。
*****

この本で作者が言いたかったことは、このことなんだろうね。

で、主人公の愛読書は漱石の「草枕」なので、横浜に着いてから
買ったよ。 帰りの新幹線の中で読もうかな。

そうそう、今日は新幹線の中から、雪化粧した富士山がくっきり
見えてよかったよ。 デジカメを持ってこなかったので、写真は
撮れなかったけどね~

タンタン (TINTIN)

2012-01-21 22:30:00 | 日記
今月のフランスは、ガロット・デ・ロワ(王様のガレット)の月で、
パン屋さんやスーパーに行くと、たくさん並んでいるよ。

ガロット・デ・ロワの中には、フェーヴが1個入っていて、
家族で切り分けて食べた時にフェーブが入っていた人が
王様になれるんだよね。 だから、ガロット・デ・ロワには
紙でできた王冠がついているよ。

で、カルフールの今年のフェーヴは、タンタンシリーズ。
今日、行ったらガレットと並んで、フェーヴセットが売って
いたので一つ買って写真に撮ってみたよ。

フランスに来るまでタンタンのことは知らなかったけど、
ヨーロッパではとても人気があるみたいだね。

去年、タンタンの映画が日本でも公開されたと思うけど、
観た人はいるかな。

僕は映画になったストーリーのマンガ本は買ったけど、
別のストーリーのも買ってみようと思っているよ。

そうそう、ガレットも買ったので、写真に写っているフェーヴの
どれが出てくるか楽しみだけどね~



何を考えているんだろうね

2012-01-20 23:43:38 | 日記
この写真はフランス最西端のラ岬で撮ったけど、生き物が
いそうにないなぁと思ったところでカタツムリを見つけて、
ちょっとビックリしたよ。 この写真は僕のお気に入りの一枚。

じっとしていて動かなかったけど、カタツムリには本能しか
ないので、「食べるものがなかったらどうしよう」、「寒く
なったらどうしよう」なんてあれこれ心配したりせずに、ぐっすり
眠っているだけなんだろうね。

カタツムリと違って、人間は考えることができるので高等動物だと
言われるけど、心を弱くするようなことを考えるんだったら、
人間の特権を捨てて「考えない」方がいいかも知れないね。

生きていると、楽しいことや嬉しいことだけじゃなくて、心配なこと
不安なこともでてくるけど、「心を弱くしてるなぁ」とか「心を暗くしてる
なぁ」と思った時は、心を強くしたり明るくしたりすることを考えるように
した方がいいと思うなぁ。 

心が弱くなったり暗くなったすると、ますます心配事や不安なことが
大きくなって、夜、眠れなくなるかも知れないもんね。 なぜなら、
心配事や不安なことが大きくならないようにするためには、強い心、
明るい心が必要だもんね。




*****

それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようか、何を飲もうかと、
自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで
思いわずらうな。

命は食べ物にまさり、からだは着物にまさるではないか。空の鳥を見るがよい。
まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、
あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、
はるかにすぐれたものではないか。

あなたがたのうち、誰が思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも
延ばすことができようか。また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。

野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎも
しない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、
この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

きょう生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように
装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上良くして下さらないはずが
あろうか。

ああ、信仰の薄い者たちよ。だから、何を食べようか、あるいは何を着ようかと
言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めている
ものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに
必要であることをご存じである。

まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて
添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。

あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、
その日一日だけで十分である。

***** マタイの福音書6章25~33節