<トランジスタの解剖>
受信機の信号ラインの途中にトランジスタ増幅器を挿入して、メーターを沢山振らせようと考えている。
私の「受信機いじりの旅」は、急ぐ旅ではないから寄り道もすれば遠回りもする。
今回は、トランジスタの内部を見てみる事とした。
【2017.09.08】
上の写真はトランジスタの内部構造を示したもので、下記の書籍から転載。
『プログラム学習による基礎電子工学 電子回路編Ⅰ』
松下電器工学院・編著 24頁 4項
特筆すべきは図解の右下の「金属ケースを破って中を見てごらん」と言う先生のお言葉。
この本には、家庭教師と勉強しているような感じの表現が随所にあり面白い。
<解剖開始>
金属ケース (CANパッケージ) のトランジスタは手持ちが2個しかなく、これらは将来新たな受信機を製作する時の主役としてノミネートされている。
現時点では、金属ケースを破る気がしない。
そこで、壊しても全く支障の無い2SC1815のモールドを削って中の様子を見ることとした。
部品が小さい為、削る作業は小型ルーターを使用する。(下の写真)
これは乾電池で動作するもので、ホームセンターで容易に入手できる。
<削り始め>
型名表示のある側の面を削って行くと大きな金属製の電極が姿を現した。
この電極は何だ?
テスターで導通を確認すると、この電極がコレクタであることが分かった。
<裏側も削る>
今度は、型名表示の無い側を削る。
削りに削った結果、下の写真の通り薄っぺらな状態になった。
写真の左側が今回削ったもので、右側が削る前の状態で部品の上部から撮影したものである。
<姿を現したトランジスタの内部>
左側の写真が型名表示のあった側で、右側の写真が裏側を削った様子である。
今回分かった事は、小型ルーターの便利さである。
「その54」ではICの中を見るために紙やすりで部品を削った。
あの時、小型ルーターを使っていれば・・・
少々後悔の念に駆られたが急ぐ旅ではない、Take it easyだ