アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ゲルマラジオの実験-14

2019年04月11日 | ゲルマラジオの実験

【2019.04.11】
昨日(4月10日)は、神奈川県鎌倉市へ日帰り出張だった。
朝6時、冬物のコートに身を包み、雪の降る中を駅まで車で移動した。
得意先に到着したのは9時だったから、家を出てからちょうど3時間だった。
午後3時過ぎ、仕事からの開放感に浸る新幹線での帰路。
1時間20分の移動時間は、電気回路の本を読むのにちょうど良い。
今回、持参したのは松下工学院・編著「基礎電気工学」の電気回路編である。

新幹線が動き出し、本を読み始めて間もなく、上野駅から女性が隣に座った。
この女性、座るや否や英語のテキストを開いて勉強を始めた。
学生だろうか、テキストに「一次試験」という文字が見えた。
私から「お互い頑張りましょう」とテレパシーを送ったが、伝わった様子は無かった。
・・・と、ここまでは平和だった。
この後、今まで知らなかった「衝撃的な電気概念」に出くわす事となった。

<直列と並列>
今まで、部品が一直線上に並んでいるのが直列で、横に並んでいるのが並列と信じて疑わなかった。
これまでの概念では、下の回路図は「並列」である。
これはラジオや無線機の「同調回路」と呼ばれるもので部品が横に並んでいる。

<衝撃的なひとこと>
上図aは、形が並列だから電気的には「並列共振」を行う回路だと思っていた。
ところが、この本には「直列共振」だと書かれている。
えっ?え~!!

天動説と地動説の違いに感じるくらい衝撃的だった。
そのページの抜粋が下の写真である。



図aが図bに形を変えるまでは理解できる。

難解なのは図bが図cに変形されるという概念だ。
こうなると、このページだけを100万回読んでも「理解」はできない。
同調だとか、共振回路以前の基本を理解する必要が出てくる。
このように、いつでもでそうなのだが先に進もうとすると前に戻されてしまう。
前に戻るということは先に進むということか・・・

直列なのか並列なのか、前なのか後なのかさっぱり分からなくなってきた。
最近は、こんなことばかりである。
鉱石ラジオをじっと見つめても答えはでない。
理解は未だできないが、知ることはできた。
少しだけ進んだな。

コメント
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