【2019.10.15】
私が30代前半の頃だから、今から約25年程前の話になる。
当時の私は、結婚して数年が過ぎ息子も小さかった頃だが無線やアンテナ、電気回路、電子回路の事ばかり考えていた。
そんな私に、ある人から「階段の電気の回路図は描けるかい?」と言われた事が有った。
私はその質問の意味を即座に理解した。
2階建ての家の階段の電気は、1階のスイッチでもON-OFFができて、2階のスイッチでもON-OFFができる。
1階で点けて、2階で消したり2階で点けて1階で消す事ができる。
もちろん1階で点けて1階で消す事もできる。
それまでラジオや無線の参考書ばかり読んできたが、この時の私は答えが導き出せなかった。
思いつく回路と言えば、乾電池に豆電球を接続した簡単な回路図で、ここから先に進めなかった。
スイッチが2つ必要な事は分かるが、どこをどうするのかさっぱり分からない。
日常生活の中で、階段の電気回路なんて一度も疑問に思わなかった。
さて、そんな私に「ある人」は優しく教えてくれた。
紙にさらさらと回路図を描いた。
衝撃的だった。
正に階段の電気回路図だった。(実際の電源は乾電池では無いが・・・)
上図は階段の電気が点灯している状態で、1階のスイッチを操作すれば消灯する。
同様に2階のスイッチを操作しても消灯する。
消灯している状態から、1階か2階のどちらかのスイッチを操作すれば点灯する。
何か手品の種明かしを教えてもらった様な気がした。
オームの法則や、キルヒホッフの法則を知っていても解けなかった。
でも、この回路はオームの法則やキルヒホッフの法則通りに動くことに変りはない。
今となっては懐かしい思い出だが、我が家の階段のスイッチを操作すると、あの時の「ある人」の事を時々思いだすのである。
今は東北に住んでいるが、元気かな~
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