ゲルマラジオの実験-28

【2021.05.13】
60歳から61歳へ向う道、5月29日に62歳へ向う扉を開く予定である。
ゲルマラジオとの出会いは11歳か12歳頃だったと思う。
学習研究社の学年誌「科学」の付録だった。
エナメル線でスパイダーコイルを巻き、バリコンは薄い金属板をスライドさせると言うものだった。
エナメル線を綺麗にほどくのに失敗して、線がぐちゃぐちゃになった。
線をほぐしながら夢中でスパイダーコイルを巻いた。
当時の私には、この付録の組立作業は大変なものだった。
漸く完成し、あとはアースとアンテナの接続だけになった。
アースは水道管に接続したり、釘に電線を巻き付けて地中に埋設したりした記憶が有る。
アンテナは、夜中にこっそり隣の家のブロック塀伝いに10～20m程針金を張った。
イヤホンから初めて聞こえたのは福沢諭吉についての放送だった。

あれから50年、還暦を過ぎても夢中で「あの頃と変わらない自分」に気が付く。