AORプログレCitypop音楽ネタ&カーレース

不動産屋が趣味で書く音楽ネタ。AOR,プログレ、Citypopなど。カーレースねた。

時のないホテル~ユーミンの傑作

2012-07-26 16:16:18 | 日記

このところ日本の作品を取り上げてばかりいますが、今回も日本を代表するアーティスト、ユーミンこと松任谷由実さんの「時のないホテル」です。

まあ~毎度ですが、あまりに有名な作品でありますが、そこはホレ、このブログですから、洋楽FANがな~るほどと(思ってくれれば嬉しい)なるネタをご紹介。

森川、難波は別として個人的琴線に触れるメロが殊の外多いのがユーミンです。と言っても80年代までですが・・・・。

で、個人的にですが、80年代までに非の打ち所が無い傑作と思うアルバムが3枚ありまして、その内の一つがコレ。あとはデビュー作の「ひこうき雲」と「ノー・サイド」。で、それぞれの傑作の前後のアルバムもかなりの完成度があります。要するに山が3つあってその頂きをピークとして山成りに(完成度の高低ある)作品が並んでいると思っています。

1980年に発表されたこの作品の意義というか、作者の意図するところは実に興味深いです。

混乱の70年代を経て新たなる時代の80年代は日本においてはバブル経済に向かっての発展のスタート。洋楽的にはパンク代表される既存旧来の音楽へのアンチテーゼの後を受けて暗くて重い音楽の排除の動きに加速がかかったかと思います。(テクノロジー的にもバンドサウンドから宅録~リズムマシン、キーボードの進化)。まさに軽チャーショック。軽薄短小がもてはやされる時代。ノー天気バカっぽい軽いノリが蔓延。行き着く先はバブル崩壊とヒップホップ&オルタナ(メロ軽視ダークな退廃的サウンド)の支配する全米チャート。

そんな時代に発表したあまりにシリアスでメッセージ色の強いアルバムです。ラヴソングも全て悲しい話。「時のないホテル」は異国の戦争を描いた作品、同様に「コンパートメント」「水の影」は自殺や人生がテーマ。

ハードロックやソウルと違って固定ファンが居ないと言われるポップスの世界で時代に「No」と言うのは勇気がいる事かと思いますが、すでにトップ・アーティストの地位に居たから可能だったのかもしれません。また、時代の移り変わりを危惧する姿勢は自分自身の為でもあり、啓蒙する使命を負っていたとも言えます。

当時の軽チャーに染まっていた世間はどう受け止めたか分かりませんが、世界は危惧した通りになったのは見事としか言いようがありません。

さてさて、本題の洋楽ネタですな。まずは「ホテル・カリフォルニア」。ホテルつながりですか?と言われそうですが、ホテル・カリフォルニアの歌詞に”YouCanNeverLeave”とあります。「時ないホテル」には”出ては行けない”とあります。ともに最後の歌詞です。つまりどちらももう”このホテルからは出ていくことはできない”。ホテル=国ということで、つまりは閉塞感。生き詰まった行政、先行き不安ってことでしょうか。「ホテル・カリフォルニア」から4年後の「時ないホテル」です。

次に「グランドホテル」。また、ホテルつながりですか?と言われますよね~。今度はプロコル・ハルム(”青い影”で有名な英国のグループ)です。ユーミンが大好きなミュージシャンです。プロコル・ハルム自体”ミュージシャンズ、ミュージシャン”と言われて、要は一般よりもアーティストに好かれるタイプと言うことです。

そのプロコル・ハルムの代表作に「グランドホテル」ってのがあります。そのタイトルソング聞いてください。

http://www.youtube.com/watch?v=9sJR4KzqSoo

 「時ないホテル」の一曲目”セシルの週末”

http://www.youtube.com/watch?v=GmjiBzrRPpw

わかりにくいかもしれませんが、イントロのメロをパクっています。(チョットの上に音数を割って増している)

このイントロも間違いなく”意図的”だと思うんですが、如何でしょう。

 

 


BOMBER GIRL 近藤房之助&織田哲郎

2012-07-22 11:32:34 | 日記

え~もう20年も前のCDシングルになりますか。へ~もうそんな昔の話だとは歳を取るのは早いですね~。

久しぶりに友だちから近藤房之助さんの名前を聞いて思い出したのがコレ。

ヒットしたかと言うとそれほど売れた印象は無いのですが、YouTubeのコメント見ると良いコメントが多く、結構聞かれていたんだなぁと思います。まあ~それだけ印象に残る曲なんでしょう。

とりあえず聞いてみますか。

http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=WFbFBUZ-stQ

スタジオライブはコレ

http://www.youtube.com/watch?v=hNT-ue3R0hQ&feature=related

ちなみに現行CDでは近藤さんのBEST

織田さんのBest

に収録されております。

さすが織田さん良いメロ書きます。ノリノリでよく昔はカラオケで歌っていたのを思い出します。

この曲、洋楽FANの遊びココロをくすぐる仕掛けがありまして、一つはフィルムコリンズとE.W.&F.フィリップ・ベイリーの「EasyLover」。フレーズの間のキメのアクセントに同じパターン使われております。もう一つは歌詞に「FoolForYourLovin'」ってトコロがあるのですが、有名な同じタイトルの「FoolForYourLovin'」(もちろんホワイト・スネイク)のサビがちょこっと顔出します。曲に合わせて歌ってみるとよく分かるかと思います。

カラオケでも行くか。

P.S.織田さんソロヴァージョンも良いです。・・・最近の映像かな。本人も気に入っているんだよね~きっと。

http://www.youtube.com/watch?v=2xjmeUMeHAs&feature=related


鳴瀬喜博&うるさくてゴメンねBand

2012-07-15 13:38:20 | 日記

こりゃまた、マイナーなCDだったりしますが、中身はそこらのメジャーなCDより遥かに素晴らしいモンで。

1988年に発売されて、長らく廃盤だったのが2008年に復刻。また廃盤→プレミアで値段は売価の倍か?。

なんで今頃ってことですが、YouTubeで発見してしまい、ちょこっと書きたくなった次第です。すっかり、忘れていたんですが、カルメン・マキさん参加なんですよ。で、このCDには入っていないんですが、「私は風」をLIVEで演っているんですね。それがYouTubeでアップされている。

いや~びっくりデスね。当時LIVE見に行けば良かった。まあ~まさかそれから8年後に自分のBandで「私は風」を演ることになろうとは夢にも思わなかったでしょうが、今思うと見とけば良かった。

「私は風」と言えば、カルメン・マキとOZですが、当時のOZより演奏力は”ゴメンねBand”かなり上です。

YouTubeはコレです。

http://www.youtube.com/watch?v=OcXNADdWx6I&feature=related

CDはコレ。

なんかただのおっさんですが、天下のベーシスト鳴瀬喜博さんであります。メンバーは言うまでもなく難波弘之(笑)、そして、そうる透、松本孝弘(Bzでブレイク前)、山田信夫、カルメン・マキとたいそう豪盛です。

実際ウルサイかというと、好みによるんでしょうが、ウルサイでしょうなぁ。私は全くウルサイとは思いません。むしろもっと演れって感じです。演奏がお達者な方々がアンサンブルを破錠させること無く好き勝手し放題音を鳴らしまくる(どなたも音数多い、ソロパート長い)Bandと言う感じでしょうか。難波さんもソロ長いっすよ~。ナルちょも「さあ始まるぞ~」って顔しているし、松本さんも「まだ演んの」って顔してます。

見とけば良かった。


ジャーニーJourneyよりジャーニーらしいと言われたBand:TheStorm

2012-07-13 10:37:29 | 日記

夏って感じで暑い今日この頃ですが、爽やかな音楽というと産業ロックかと。

で、Journeyとか思い出すんですが、皆さん知っているのでまあこのブログで取り上げるのも芸がないので、よく似たBand:「TheStorm」をご紹介。

当時も今も「本家Journeyより(昔の)ジャーニーらしい」との評価が高いアルバムです。

まあ~それもそのはずというか、Bassのロス・ヴァロリーとKeyのグレッグ・ローリーは元Journey。しかし、この二人でJourneyになるかというと、普通?はてなって感じなんですが、ヴォーカルのケヴィン・チャルファントさんが素晴らしいモンで成り立っているかと。

なんでも現Journeyのオージェリーさんより上手いともっぱらの評判です。ケヴィンさん自身、自分でもそう思っているのか、Journeyのカバーアルバム出したりしています。(こちらも結構評判良いです。)

このアルバムは、当時(1995年)Burrn※の評価が高くて買ったんですが、当時輸入盤のみだったのにその売れ行きから国内盤が結構時間経ってから発売されました。このBandとしては2ndにあたりますが1stはインタースコープと言うメジャーからの配給がある小レーベルから出たものの思ったように売れなかったのか、さらにマイナーなレーベルからこのアルバムはリリースされています。それだけにBurnのレヴューがなかったら日本では陽の目を見なかったかも。

基本、バラード中心ですが、見事にJourneyしています。メロも良く一応捨て曲なし。今聞いても良いですね。

※「Burn」・・・言わずと知れたHM(ヘヴィメタル)業界紙。アルバム・レヴューの点数によってCDの売上が左右するほど影響がある。音楽業界では、影響力ある紙媒体の例えに使われる。例えば、マタニティのCDが発売される際に「たまひよ」って雑誌に広告が載ると「マタニティ界の”Burn”に広告出した」と言う事になります。

 


ジョニーさんこんなんやってたんですね。

2012-07-02 16:58:59 | 日記

先日に続いてジョニーさんネタです。

遅ればせながらこんなCD見つけて買いました。

いや~こんなんやってたんですね~。当時は本州在住ではなかったんで、ホイホイ見に来れるわけではなかったんですが見たかったですね~。(1995年6月六本木ピットイン)

バックスバニーの再結成ですよ。スモーキー・メディスンの再結成も驚きましたが、バニーも再結成していたなんて。6日間に及ぶライヴでバニーの前のイエローやCharさんとのブルース・ナイトだとか、日替わりメニューで色々と。

他の参加メンバーは山岸潤史、森園勝敏、近藤房之助など凄いです。

全曲CD化して欲しいトコロですが・・・・。

見たかったなぁ~。