AORプログレCitypop音楽ネタ&カーレース

不動産屋が趣味で書く音楽ネタ。AOR,プログレ、Citypopなど。カーレースねた。

レクイエム 2012

2012-12-29 10:52:16 | 日記

え~今年も早いもので仕事納めになりました。毎年恒例の今年の墓碑銘振り返ってみましょう。

玉木宏樹さん

え~知る人ぞ知るかと思いますが、ジャパニーズ・プログレ史上欠かすことの出来ない名作「タイムパラドックス」を1975年に発表しております。東京芸大出身のバイオリニスト、作編曲家で昨年まで盛んな音楽活動を続けられておりました。「タイムパラドックス」には羽田健太郎、高中正義、鈴木キサブロー、吉川忠英、松武秀樹ら多数のゲストを迎えその才能を存分に発揮した完成度の高い作品です。コレ1作しかプログレしてませんが、それだけに圧倒的な存在感を放っているかと思います。ジャケも最高です。

ホイットニー・ヒューストンさん

80年代後半にモデルのような容姿端麗で美声かつ声量あるすぐれた歌唱力で世界に衝撃を与えたスーパースター。後のスキャンダラスなことはすっぱり忘れて良き80年代を思い出しましょう。かのボディガードのさらなる世界的大ヒットは個人的にはオマケがついた感あり。まだまだ良作をたくさん出せる人だと思います。

デイヴィー・ジョーンズさん

かのモンキーズで一世風靡したヴォーカリスト。実は、モンキーズ前にソロ作品があったことは意外と知られておりません。今年CD再発されて買いました。でも、やっぱりモンキーズ良かったですよね。中学時代に番組が再放送されて再ブレイク。あの時に知ることができて僕の人生幸せだと思います。

←中身よりジャケで選びました。

レボン・ヘルムさん

言うまでもなく、アメリカの偉大なるBand、ザ・バンドのドラマー。ヴォーカルもとってました。アメリカの国民的Bandってイーグルスとかキッスよりもザ・バンドとザ・バーズだそうですよ。歳くって最近よく分かります。アンサンブル、グルーヴ、ハーモニー、メロディどれをとっても素晴らしい、深い。って事でどの作品も良いんですが、あえて批判覚悟でコレでしょうか。

ドナルド・ダック・ダンさん

ブッカーT&TheMG'sのベーシスト。”メンフィス”出身の60年代、70年代にソウルシーンには欠かせない存在。かのスタックス専属って言えば十分でしょう。お世話になった方多いと思います。

←出てました。

ドナ・サマーさん

これまた、言うまでもないスーパースター。全盛期は全米チャートベスト5に2曲ランクインなど当時の記録を次々に塗り替えるバカ売れ状態。それまで普通に売れていたのにソレが下積み時代思えるほどの世界制覇でした。ディスコ・ブームってのがありましたが、ソレを牽引する実力があったんでしょう。他の人が霞む勢いはかのBeatlesを思わせると言っても過言ではないでしょう。それくらい当時は凄かったんだから!。(リアルタイムに聞いてないとここまでは言えません。)

←ケバイジャケットとか言わないでよ。当時はコレをみんな買ってたのよ。(byマツコ)

で、時を同じくしてディスコシーン(=当時の音楽シーン)を牽引していたのがビージーズ。オーストラリア出身ながら60年代からアメリカでヒットをだして活躍。3兄弟ならではのハーモニーとメロディセンスを生かした曲で既に多くのファンがいたにもかかわらず、時代を読んで(いい意味です。ポップスは時代とともにあるということをよく理解して万人に良い思いをさせる曲を作るのがヒットメーカーであるということ。)ディスコにその才能を全てぶつけた結果が世界制覇になったかと。とかくリズムが強調されるディスコにありながらそのメロディは他のポップスをも卓越するものがありました。当時、ドナにBeeGees,それにABBAを加えたら世界の音楽総売上の50%は行っていたんじゃないでしょうか。

で、その3兄弟のロビンさんが亡くなりました。すでにモーリスさんは鬼籍に入っておりまして、3兄弟の弟でこちらも全米No.1を出しているアンディも若くして夭折しています。のこりはバリー・ギブさんだけになってしまいました。

数ある名作の中から1枚選ぶとしたらコレ。サタデーナイトフィーバーの巨大ヒット直後にプレッシャーとか有ったと思うのにさらにソレを超えるといっても良い傑作を作ったのは奇跡にしか思えません。才能が溢れかえっていたんでしょう。

ジョニー吉長さんはこちらで取り上げています。

http://www.central-tp.com/blog_central-tp_1_id_51997.html

ジョン・ロードさん

まあ~この方もあえて言う事も無いというか、このブログを読んでくださる方で知らない人は居ないんじゃないかと思えるビッグネームです。ハードロックの鍵盤の基礎を形作ったというか、鍵盤で名を残したのは、この人とキース・エマーソンくらいではないかと。ギタリストは星の数くらい有名人居ますけど、キーボードプレーヤーですよ。(マニアな人は、ドン・エイリーだとか、リック・ウエイクマンだとか、エディ・ジョブソンだとか、難波弘之だとか色々出てきますけどね。)

で、コレ。

こりゃ、沢山の批判来そうですな。個人的には正直言って融合してないと思うんですが(他にもっと融合している作品を多々知っているもんで)、作品として悪くはなく、パープルFANにそっぽ向かれている立場を少し回復してあげたいなと言う気持ちとこの作品までジョン・ロードさんがパープルのイニシアチブを握っていた事実から取り上げるべき作品と感じたまでの事です。その後、2000年を超えてこのアルバムをライブで演奏したり、新たにオーケストラとのアルバムを制作したりしているトコロを考えてもジョン・ロードさんがやりたかった事ってのがコレなんではないかと思います。

佐藤博さんはこちらで取り上げています。

http://www.central-tp.com/blog_central-tp_1_id_58438.html

最後にデイヴ・ブルーベックさん

プログレファンにはお馴染みの変拍子ですが、一般的には言葉からして「なんのこと?」かもしれません。・・・拍子から説明かあ・・・・手を叩く事を手拍子って言いますよね。つまりリズムの事ですな。

 皆さんご存知のヒット曲、好きな曲、知っている曲の99%は4分の4拍子、4分の3拍子(8分の6拍子)いずれかかと思います。ところが実はどっかで聞いた事があるけど曲名を知らない曲には上の拍子以外のモノが結構有ったりします。その一般的ではない拍子のことを変拍子。

変拍子で世界で一番有名かと思われる曲がデイヴ・ブルーベック・カルテットの「テイク・ファイヴ」その名の通り5拍子。

なぜ、変拍子が存在するか。ソレはいろんなリズムがあってしかるべき必然・・・つまり当たり前。人は左右対称な体を持っていて両手で叩いてリズムを作ると右左で一回づつ叩くと2回になるので、自然にはリズムは偶数回になりますが、世の中には奇数と言う数字も存在するので3拍子、5拍子あって当たり前。なのですが、体の構造上偶数回の方が馴染みやすい。だから4拍子がポピュラー(ちょっと強引ですが)かと。ところがこの「テイク・ファイヴ」は実に軽快に5拍子に乗せてくれます。あれ?なんか違うけど楽しいって感じてくれたらあなたはもう変拍子の虜です。というか、きっと何処かで聞いたことあると思いますよ。(ただ、実は作曲はメンバーのポール・デズモンドさんなんですけどね。)

http://www.youtube.com/watch?v=7dmfS8WdK1I

ね、聞いたこと有るでしょう。

というわけで、今年も以上の方々が去ってしまいました。残念です。

ただ、ミュージシャンに限らないとJAZZ評論家の岩浪洋三さん、俳優の大滝秀治さん、歌舞伎の中村勘三郎さんが無くなったのが個人的には寂しい限りです。

では、良いお年を。

 


記憶に残るF-1マシン 3 Tyrrell 006

2012-12-23 11:00:47 | 日記

いわゆる”速い車は美しい”と言った定説を覆した”史上最も醜いチャンピオンマシン”。

と、言われてますが、個人的にはそれほど醜いとは思いません。もちろん大好きなマシンの一つであります。無論、ジャッキーとフランソワの最後のマシンと言った感情論はありますが、それを抜きにしてもチャンピオンマシンなりの風格を備えた傑作ではないかと思います。

まあ~醜いと言われたシルエットはコレでしょうなぁ。

ここまでウエッジシェイプにしたんだからフロントもウイングノーズにすればよかったのに、と思いますが、そうするとロータス72と区別がつかなくなるんではないかと。

このカットを見るとよく分かりますが、細かいトコロは除いてフロントタイヤより後ろは基本、ロータス72とよく似ています。タダ決定的に違うのは実はフロントにはなくて、ショートホイールベースってトコロです。だからカッコ悪いんだ!と納得のポイントですが、ロータス72がロングだったにもかかわらず、同様の速さだったので、どっちが良いか悪いかにはならないんですが、そんな所も現代共通なんだなあと感じますね。要はバランスなんだってことですよね。

それと人と同じことしていては相手より速いマシンは出来ないって言うプライドというか、マシンの許容範囲が広く、個性の時代70年代を強く感じるフロントノーズだったりします。そんなトコロが好きな要因なんでしょうね。

因みに上記カットはモナコだと写真の出処に書いてましたが、ジャンピングスポットあったっけ?キャッチネットあったけ?って事でモンジュイックではないかと推測しております。


U.K. 2012

2012-12-10 11:00:19 | 日記

昨年、再結成U.K.を川崎で見まして、楽しかったんですが、幾つか指摘スべきところがあり、本ブログでも書かせて頂きました。

で、今年、ドラムがかのテリー・ボジオになって当時の面子に揃ってのライヴで来日を果たしました。サポートも無しで当時と同じって事で興味があったんですが、都合が悪く行きませんでした。

で、ネットかでブートレッグが流通し始めたんで買いました。

コンサート料金は高いし、行く手間もかかるし、夜出るとなるとカミさんの機嫌は悪いしと、40親父にとってはライヴは骨が折れます。

その点、お茶の間の50インチのTVで家族が寝静まった後に風呂あがりで一杯やりながら見るってのは楽ですわ。(根っからライヴ派じゃないんでしょう。)

ブートなんで映像のクオリティとか仕方が無いトコロはありますが、オフィシャルで出なくてもこうして”お茶の間観戦”できるのは、ホント有難いことです。

で、見ました。コレ

販売先のコメントを載せると

「メインは5月11日のモントリオール公演で、他にも3日目のニューヨークなど、いずれもモバイルも含む各種オーディエンス映像ながら、ステージからの至近距離による超特大アングルもあり、画・音質いずれもクリアーなトータル83分。特にボジオの10分以上に及ぶ超絶なドラム・ソロなどはやはり映像で確認すると、そのすさまじさを改めて再認識。音と映像でこのUSツアーの全貌を知ることができるファン必携マスト・アイテム。 」

コメントに偽り無し。ボジオさん凄い!この人シンバルをかなりミュート(音を響かないようにする)するもんで、パシュッ、パシュッって感じで独特なんですが、普通の人はシンバルは響くようにして叩くモンです。(当たり前ですが、楽器は音を出すわけで、トランペットとかミュートするケースもありますが、大きな音を鳴らしたいのは人情でしょう。ましてドラムのシンバルですよ。)ボジオさんは個性的な音ってこともありますが、とにかく音数が物凄く多いモンで、シンバルが響くとその音数がきちっと伝わらないって発想かと思います。

 また、この人アクションが大きい。速く叩くにはストローク短くしないと無理なんですが、無理やりアクション大きくしている感じで、あのアクションでこの音数ってのは驚異的です。初来日の時のボジオさんは女の子みたいな可愛い感じのルックスで肉体派の強力なドラミングにものすごいギャップを感じたんですが、今回も年齢を考えると凄い体力だなぁとびっくりデス。(それに引きかえ我らがジョンは年齢なり、いやそれ以下にボロボロって感じ)。

そうそう、それと前回のライヴで不満だったのが、誰もコーラス取らない。誰もフォローしない。そりゃあ飲み過ぎたジョンが悪いですよ(声ガラガラ)。しかし、昔はエディもコーラスしてたじゃん。ドラムのテリーもしかりですよ。・・・・で、今回キング・クリムゾンの”堕ちた天使”をエディの弾き語りでフロントに二人並んで演奏した時ですよ。エディおもいッきりコーラスしてるじゃ、あ~りませんか。それもジョンより上のパートですよ。できるじゃん。っていうか、エディもクリムゾン大好きなのね。コーラスの本気具合が”好き好き”度アピールしてました。

見る方も30歳年取ったわけで、お茶の間観戦が楽でいいなぁ。


2012F-1GP総括

2012-12-02 10:50:47 | 日記

え~やっと今シーズン終了ってことで、終わってみればやはり”あの人”かぁ~と面白かったのか、どうか分からないシーズンではないかと思います。

というか、マカオが終わってからのF-1GP最終戦というのが馴染まない。個人的にはまだやってたんだと思わざるを得ません。試合数が多すぎませんか?。優勝と2位のポイント差が少なくて、試合数が多いと優勝の重みが薄れて如何なものかと。特に今シーズンの前半に優勝者が多数輩出されたものの結局チャンピオン争いは2人に早い段階で絞られてしまった結果からすると、1~2勝で終わった人達は”なんで優勝出来たんだろう”感が漂うと言うか、ホントに優勝したかなぁなんて振り返るとマジ思いそうになる。つまり感覚的には3勝ぐらいしないと活躍したと思えない。前半だけで言うと最終的に5人くらいはチャンピオン争いするんじゃなかと思わせといて、結果がコレ(早い段階で2人になって、最終的にはまた”同じ人”)ってのが”つまらない”って印象を呼び起こしたかと。結局ピレリが混乱させただけで、昨年と何も変わってないじゃないか、と思ってしまう。

個人的には、ライコネン復帰が大変面白かった。さすがチャンピオン経験者。来年の活躍が大いに期待できます。

それと後半のマッサの復活も良かったですね。チャンピオンマテルアルだとは思いませんが、速さはあるのでアロンソに振り回させることなく実力を発揮できれば、シーンは必ず面白くなるかと思います。同じブラジルの大先輩バリチェロのしぶとさをよく学んでほしい。

可夢偉の解雇は本ブログの予想通りでしたが、日本GPでの活躍は圧巻でした。

この実力を持って解雇されるのがF-1ですから、そこのところよく理解が出来てないとF-1観戦は辛いかもしれません。どう理解しているか分かりませんが、可夢偉の募金が1億超えたそうです。この短期に凄いこと(それだけF-1ファンが居るということ、そのファンがそれだけの資金力があること・・・もしかしたら世界でも稀有な国かも。しかし協賛する企業が皆無・・・F-1開催国でこれも稀有なことだと思う。)だと思います。これでレギュラー取れなかったらどうすんだろうなんて余計な心配をしてしまいますが、本人は大変なプレッシャーかと思います。とても普通の人間には耐えられないプレッシャーですよね。このタフさ加減が想像を超えています。(マッサにコレがあったらチャンピオン取れていたかも)継続は力なりですんで、その後のステップアップを期待して”残れる”事を祈っております。

あと言及するとしたらバトンでしょうか。雨に翻弄される展開には滅法強い彼が前半失速したのが痛かったですね。アロンソレベルの”しぶとさ”があったら3強で最終戦までいけたんではないでしょうか。あの雨のマレーシアは勝つべきでした。それに対してアロンソのスパと鈴鹿のぶつけられた展開はほぼ自己責任ないケース。

あまりにも不運というえば不運ですが、アレがなければチャンピオン争いはもっと面白かったでしょう。

来年は5つ巴は要りませんから、3つ巴くらいにはして欲しいもんです。