紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

矢来能楽堂

2012-04-23 | エンターテイメント



写真はCopyright(C)2007-2010 open! architecture 実行委員会より


友人の誘いで矢来能楽堂で行われた、観世喜之喜寿記念 皐楽(こうらく)会大会に出かけた。
最初に観世喜之氏の仕舞いの披露。
今日の公演は日本全国の門下生の発表会も兼ね朝10時45分から夕方18時過ぎまで延々に続く。
お目当ての役者が演じる時間に来て終わったら帰るお客様も多く、来客数もまばら。
門下生のご家族やご友人の方がお客様の中心といったところ。

この能楽堂は昭和27年(1952年)に建てられ、
現在東京都内にある能楽堂のなかでは、杉並区にある大蔵流狂言・山本家の舞台に次いで古い。
2011年に国の登録有形文化財に登録された由緒ある建物。

能役者は一般的に舞台で拝見するのは男性と思いこんでいましたが愛好家の中には女性も多いと聞く。
能、女性と言えば白洲正子の名が思い浮かぶ。
白洲正子は四歳の頃、能を見て習い始めたという。14歳の時、女性として始めて舞台に立ちお能に関する著書も多数ある。
しかし50歳の時「女性には能は表現できない」と悟り、やめてしまったようである。
普段見慣れない女性が演じる能も拝見出来いい経験でしたが、心打たれるほどには感情移入ができなかった・・・

能楽堂の舞台で拝見する能は一般的に面や装束をつけ、太鼓、小鼓、笛、地謡がありますが
御稽古披露では一部分の仕舞や独吟、素謡で元来能に疎い身ゆえ、解せずに長々座っているのもやっとの思い。
装束などの装飾もなく華やかさや演出効果も少ないので、もっと能に親しまないと面白みがわからない。

というわけで時間と余裕があれば通ってみようかと思った次第です。
観世九皐会の定期公演はこちら