残雪の茶室にて
露地の風情
あいにく雨模様でしたが今日は知り合いの方のお初釜に行って来ました。
先週の雪がまだそこここに残っているお茶室の露地。
侘びた風情がより一層奥深い佇まいに。
初釜と言っても新年早々の松の内の初釜とは違い
お道具組も華やかさをちょっと控えて落ち着きのある凛としたお席でした。
(茶室の室内の写真や会記がなくおぼろげですので違っていたらゴメンナサイ。)
お濃茶席 軸 「無尽蔵」
香合 宝珠
花入れ 黄銅
花 白玉椿 梅
茶入れ 織部 一燈の極め
茶杓 銘 「千秋万歳」 玄々斎作
主茶碗 黒楽 一入作
次茶碗 赤楽 了入作
水指 種壷のような形 八代 大樋長左衛門作
台目小間席にぐっと渋い取り合わせで肌寒く小雨交じりの外の景色に沿うように。
しみじみと味わって・・・・
お釜が広口で湯気が立ちのぼりおごちそうです。
席主のお点前の時、
本来ならばお濃茶は中蓋するところをそのままに。気働きで。
少しでも室内を温かくとの配慮から・・・・・
普段の習いに無い所作。 お勉強になりました。
教本と違う?なんて 無粋です。
お薄席 軸 「瑞祥」 宝珠の絵入り
香合 翁
花 牡丹
棗 加賀蒔絵 一光作
茶杓 銘 「末広」 大亀老師作
主茶碗 桝形黒楽 九代大樋長左衛門作
次茶碗 黒楽鱗紋箔入り 佐々木虚室作
広間席は巳年にちなんだ宝珠の絵入りの掛け軸や鱗模様のお茶碗の取り合わせで新春の寿ぎを表して。
点心
白みそ仕立ての椀物
お茶の後にお点心
普段のおしのぎと違って少し改まったお点心でおいしく頂きました。
今日はくじ引きで短冊も当りなんだか新春から縁起もよくやっぱりうれしい気分です。
お茶を嗜める環境に感謝して今年も精進します。