紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

お茶のお稽古 ~炉の名残リ~

2013-04-30 | 茶の湯
ゴールデンウィーク真只中ですがいかがおすごしですか?

イベントも終わり心穏やかにゆっくり茶の湯にむかう心持ちになってきました。

茶の湯では4月までが炉で5月から風炉の季節になり入れ替わりの名残の月です。
昨日は炉の最後のお稽古で奥のお点前でした。
(奥伝とは裏千家では行、真、大円盆を使ってするお点前で口伝のみ。)
奥伝をお習いするときは装いも紋付の色無地や江戸小紋を着て衿を正し伺います。
季節の藤の帯によろけ万筋の江戸小紋。
場に溶け込むように主張しすぎ無い落ち着きのある装いを心掛けて。


お散歩中に御近所の藤棚。


お稽古で藤の帯を締めて。シックな装い。

この時期はお花も珍しいのが活けて有ります。
それぞれ日にちは違いますがサトイモ科のムサシアブミと浦島草。



名前はムサシアブミ

山野草や高山植物に類するサトイモ科の植物で独特な形をしています
馬具のアブミに似ていることからこの名前がついているのだとか。


こちらは浦島草
肉穂花序を包む仏炎苞(ぶつえんほう)がムサシアブミによく似ているのですが,長い紐状の部分がついていてこれを浦島太郎の釣り糸に見立てた名前らしいです。

この時期、ユキモチソウ、クマガイソウ、アツモリソウなど珍しい花や茎(?)を茶会などで見かけますね。
根つきの株のまま、当日持っていって、その場で切って活けると伺ったことがあります。
花は生ものなので、事前に準備していても、暑かったり寒かったり、あるいは開き過ぎたりしおれ過ぎたりしてしまいます。
茶会の準備段階では一番苦慮するらしいです。

明日はお世話になっている先生の初風炉のお茶会。
一期一会の茶会では亭主の心入れを存分に汲み取りたいと思っています。
今から楽しみです。晴れるといいな~