呪われた私

入所者Ｆさんはとにかく痛がりで、超便ピー。

お腹がパンパンで苦しいけど薬はイヤというのでトイレへ連れて行った。

でもそれもホントはしんどいからイヤ、

どうすりゃいいのさ。

「ここのひとはみんなこわいねー、痛いことばっかりするーーー」

便座に座らせただけなんですけど。

「痛いねーーー、こんなとこもうイヤ～ッ」

あなたが来ると言ったんですけど。

「なんで押すの～痛いからやーめーてー！」

倒れないように支えてたつもりなんですけど。

「怖いひと～～～、同じような目にあうよー、呪ってやる～！」

とうとう呪われてしまった。

結局叫び続けていたので上司が諦めてベッドに連れ帰った、

夜中興奮して叫び続けると夜勤者と他の入所者さんの神経に触るから。

「あの人の悲鳴みたいな声を聞くと、精神的に追い詰められる」

と先輩達が言っていた、同感。


そのあと、Ｍさんのトイレ介助。

尿路感染症なので尿が出にくいので、

「おしっこ、おし～っこ、でてこい、こい♪」

と歌いながらお腹をさすっていたら

「あんた、ええこやねぇ」

と云ってくれた。

あら、うれしい！

いくつになっても、『いいこ』って云って貰えるといい気持ち。

上げられ、下げられ、それでも笑顔でがんばらねば






私の元気の素、古都ちゃん♪

何を見てるのかな～