写真はございません。 当時を(いうても五~六日ほど前のこと)出来るだけ思い出しながら懸命に事実を突きとめようと目下努力中でございます。
野らが勝手に二階の部屋に入って行ったのでした。 私の頭の中に急に明かりが点いた(電球マークに明かりが)、しめた、ムラムラとイタヅラ心が湧きに沸いた、おーしこのまま二階の部屋に閉じ込めてしまおう。
その二階の部屋と申しますのは、隠し部屋なのです、ちゃうちゃう、ちゃんと夫婦が住んでいたのです。 その後は冠婚葬祭の際などには客人に泊っていただいていました。 もちろん奇麗に整えておりまして、布団なども人数分を揃えていたのです。
今は私一人で管理しておりますのでなかなか手が回りません、正直荒れ放題に任せております。 何度も繰り返して恐縮ですが、今私はヒヤ(離れ)を寝所にしていますので母屋の二階の部屋までは手がつけられないのです。
魚や肉料理をやる時に余程上手に隠しておかないと、うっかりすると野らが手を出してくるのです。 この際だ日頃の恨み辛みを一挙に晴らしてやろうと思ったのです。
閉じ込めたと思ったのです、4~5日すればくたばるだろうと思ったのでしたが、遺骸もなければ逃げ道も決してないのです。
野らが消えてしまいました。 今その検証をやっている最中なのですが、不明かつ不思議なことが起こってしまったようです。
野ら術でも使ったのか、忽然と消えた。
すみません取り留めのない話になってしまいました。
まあ今日はこの辺で失礼いたします。
でわまた、さようなら。
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