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ドキュメンタリー映画 「津島 福島は語る・第二章」公開中

2024-03-13 08:18:18 | 2024年関西公開作

(C)2023 DOI Toshikuni 

 

ドキュメンタリー映画
「津島 福島は語る・第二章」

(HP)

 

映画『津島ー福島は語る・第二章ー』公式サイト


(予告編)

映画『津島 ー福島は語る・第二章ー』予告編/2024年3月2日(土)公開

 



<概要>
浪江町津島は福島県の東部、阿武隈⼭系の⼭々に
囲まれた⼈⼝約1400⼈の平穏な⼭村でした。
福島第⼀原発から北⻄に30キロも
離れているにもかかわらず、
2011年3⽉11⽇の事故直後に
⼤量の放射性物質が降り注ぎ、
地域の⼤部分が「帰還困難区域」に指定されたまま、
現在も多くの住⺠が帰れずにいます。
故郷を離れ10年以上を経た今も、
⼈々の⼼の中には津島での⽇々がありました。
貧しかった開拓時代の記憶、
地域コミュニティと共にあった暮らし、
綿々と受け継がれてきた伝統⽂化、
今は亡き家族との思い出…。
「100年は帰れない」と⾔われた故郷・津島の歴史と、
そこで⽣きてきた⼈々の記憶と感情を映像化。

<高橋裕之のシネマ感>

『福島は語る』(2018年)の⼟井敏邦監督作。
総勢18名による、圧巻の語りの数々です。

1部(前半)1時間27分
2部(後半)1時間40分の
二部で更に
作品内は1章から最終章の
9章からなる。

テレビでも
グルメ番組などで
普通に福島が紹介されるので
震災、原発問題に対しての
気持ちが薄れていたが
3・11を前に、再度
不復興を考えさせられた
鑑賞時間であった。

メモ的に・・・

・第1章記録(20)

証言が聞きやすい。

「100年は帰れない」

”想い”と”歴史”
⾚宇⽊あこうぎ
⽩追しらおい
地区の自然も映し出される。

第2章開拓
第3章共同体

40年かけて“故郷”が出来たのに・・・

戻れないとは思っていなかった。
寂しい。
津島診療所の看護師さん談

人に助けてもらった。
”生きている”と言う楽しさがあった。
津島で育ててもらった。
知り合いと離れ離れになり
悔しさだけが残る。

津島では
辛さはあったが嬉しさがあった。
避難場所では違う。

第4章伝統文化

今野さんの語りがすべてかな?
歴史の重み。

第5章家族喪失

三瓶春江さん
津島の事が好きで発展を期待してた。(父親)

この章は涙ぐみながらの
語りの御三人さんだった。

役場の言うことをきくべきではなかった。

第6章こどもの傷

子供の避難先の転校での”いじめ”
「放射能問題」が起こる。

子供には”避難”が理解出来ない部分も。

”いじめ”の話は
他校との”いじめ”とは質が違うと感じた。
(異質やなあ)

生徒ではなく教師が・・・

第7章棄民

奪われた故郷。

「10年も経つんだし」とは?

人間の切り捨て。

第8章故郷
家族、地域の繋がり

最終章帰郷

田畑、自然

あるべき姿に戻したい。

章と章の間に自然映像が入る。

時に美しく、裏側には切なさ。

語る人全員が
辛い事とか色々あるけど
何となく明るい(元気)な
イメージが感じ取られた。

3時間越だけど
よく、飲みや呑みで
あっと時間が経ちますが
そんな感覚で鑑賞できます。
(内容は真剣)
証言者の語りに対して
心の中で「うん、うん」と
相打ちできる。

今年も3・11が来ます
その前後に是非、鑑賞を!

観ることで風化させない。

関西上映情報
京都 京都シネマ   3/8(金)~14(木)
大阪 十三第七芸術劇場 3/9(土)~15(金)
兵庫 神戸元町映画館 3/9(土)〜15(金)




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