FELT君に乗っていて感じる事があります。
・・・って、今に始まった話では無いんですが。
それは。
ハンドルが遠い気がする
これ、チョイ乗り程度なら問題無いんですが、ある程度の距離乗っていると感じてました。
え?体幹が弱い?腹筋、背筋を鍛えなさい?
色々な声が聞こえてきそうな気がしますが・・・ハイ、それはごもっともです。
今回はそれはチョット脇に置いておいて・・・なお話。
FELT君に乗ってると、距離と共に肩への疲労感が強くなると言いますか・・・。
気が付くと、ブラケットの手前に手を置いて乗ってる始末。
ブラケットポジションが、気持ち『バンザイ』状態になっているのかも知れません。
手が短いのかもしれないな~・・・なんて思った時も有りました。(脚はもっとね)
その対策として、ステムを短い物に交換してみたり、ショートリーチのドロップハンドルを使ってみたりしたんですが、それでもまだ遠い気がするんですね。
単に初心者の域を脱していないだけと言う気もしますが、先日嫁さんのBianchi君を調整している時に『もし自分が乗ったら、どんな感じになるんだ?』と言う誘惑に襲われまして。
試しにサドルの高さを自分のサイズに合わせてみて、近所を1週流してみたんです。
で、結果。
何これ、スゴイ楽で気持ち良い・・・
Impusloと言う車体の味付けでもあるのでしょうけど、スゴク乗り易い。
そう、2年前にさいたまクリテリウム時に開催されていたイベントで試乗したTREKのEmondaの時に感じた快適感に非常に近い。
で、マジマジとフレームを観察してみると、ワタクシのFELT君とは全然形が違う事に気が付きました。
これが、フレームジオメトリーの差なのか!?と、今更実感した訳です。
で、”フレームジオメトリー”でネット検索すると、今時のフレームジオメトリー表には、昔記載の無かった項目が有る事に気が付きます。
そう・・・それは、『リーチとスタック』と言う項目。
これが体に合うフレームサイズの選定に重要な数値になると言う事。
ネット検索で得られた情報によると、サドル高さとリーチ、スタックの3項目から割り出せる数値で、乗車時に感じるハンドルまでの距離を算出出来るそうです。
参考にさせていただきましたサイトはこちら↓
Fertile-Soil(FOCUS乗りの”ぶりおにーる”さんのBlogです)。
メーカー公表のリーチだけでは無く、スタック・サドル高さを織り交ぜた『本当のリーチ』が重要な数値なんだ!と。
実際、その記事を拝見して恐ろしく納得。
早速ワタクシの愛車のデータも数値化してみたい!!
しかし、ワタクシのFELT君の年式である2009年は、それらの項目は記載がありませんので、数字での比較が出来ません・・・。
となると・・・、与えられた数値と計算、図面化で割り出すしかない!と言う事に。
とりあえずFELT君のジオメトリー表はこちら。
ワタクシのは500サイズに該当します。
これを元にCADで線を繋いでみて、図面上での実測値を計測してみます。
で、CADで書いてみたFELT君がこちら。
サドル高さの数値については触れないで下さい・・・、ピュアな昭和の日本人なんです。
さて、一般的にフレームで『リーチ』と呼ばれている数値は約396mm、スタックは515mmと言う結果になりました。
実際は誤差が結構あったので、近似値と言う事にしました。
メーカーのジオメトリー表通りに線を結んで行くと、どう頑張っても線が繋がらなかったので・・・。
と言う事で、これを参考数値として上記の参考にさせていただいたサイトから、『リーチの係数計算』をエクセルで展開して数値を入力。
結果、『本当のリーチ』は、415.4mmと言う事になりました。
CADで書いた物が416.18mmとなってたので、ほぼ同様の数値が出たと言う事になります。(誤差は恐らくジオメトリーの数値の何かが違うからだと・・・)
では比較として、嫁さんのBianchi君も観察。
こちらはメーカー公表値のリーチとスタックがあるのでわかり易い。
440サイズになるのでリーチはX=371mm、スタックはY=508。
これをもとにCADでモデリングしてみた。
で、例のリーチ係数ですが、395.68mm!
その差20.5mmですが、たかが20mm程度の差があれ程の体感の差を生むのか!と。
ついでに以前乗った経験のあるロードバイクの記憶を元に考察してみる。
試乗で乗り易さを感じたTREKのEmondaのサイズは50。
メーカー公表データから『本当のリーチ』と計算してみると、その数値は387.5mm。
実はフレームサイズの小さいBianchi君よりもリーチが約8mm短いと言う結果に!!
他にも気になってたフレーム、FELTのZシリーズ(2013~2014のカーボンモデル)。
自分の身長からすれば510サイズだろうと思ってましたが・・・何と!!
540サイズの方がリーチ係数は良い感じになっていると言う結果に。
確かに適合身長の中には入ってますが、トップチューブ長545mmからして合わないと思ってたんですが、意外な結果に。
スタックが結構あるのがその理由かな?
とりあえず、『リーチ係数計算』の結果はこんな感じになりました。
実はRIDLEYのFENIX SLも気になるフレームなので数値をあてがってみました。
XSよりも小さいXXSの方がリーチが長くなると言う不思議な結果に。
そう言えば、昔何かで見たな・・・。
RIDLEYはXSよりもXXSの方がリーチが長いと言う逆転現象が起こるんだ、と。
これか・・・。
それと、FOCUS CAYO Sサイズ(2015モデル)を試乗した時は、乗り易いのにハンドルが遠く感じた記憶が。
ちなみにジオメトリー(2015~)はこんな感じ。
これはよくよく調べてみると、ステムが100mm&ハンドルのリーチが関係している様子。
しかも当時の写真を見ると、STIがやたら下向きになる様なセッティングになってたので、余計に遠くなっていたと思われる。
このフレームに80mmステム+ショートリーチハンドルでSTIの位置を調整すると、実は乗り易いポジションが出るのかも。
実際、計算上での『本来のリーチ』は393.7mmと言う事で、Bianchi君に近い数値になる。
これは奥が深い・・・。
となると、とりあえずワタクシの場合、このリーチ係数が390mm辺りの物がポジション出しが出来るジオメトリーとなりそうです。
色々散策してみると、ワタクシの好きなFOCUS CAYOのSかXSもその範囲に入るみたい。
Bianchiのintensoとかも出て来るな。
または・・・今と同じメーカーのFELTで、Zシリーズかな?
どちらにしても『レーシング』ではなく、『エンデュランス』なジオメトリーの車種になるんですね。
まぁ・・・レースとかしない週末サイクリングレベルなので、本来はそれがシックリ来るんでしょう。
知り合いにFELTのZ6乗り(540サイズ)が居るので、チョットお話を聞いてみようかな。
あわよくば、乗せてもらえたりしたら・・・なんて
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