
階段昇降機は写真のように、車椅子にモーターが付いていて動力で動きます。
一般的にはあまり知られてないかもしれませんが、
階段の上り下りができなくなった人が使います。もちろん運転するのは元気な人です。
私達はNPO として、14年前から、この階段昇降機で、
地域で階段の上り下りができなくなつた人をサポートしてきました。
でも、これ、本体そのものが70万円から100数十万円します。
その上、バッテリーの交換、部品の交換など年間メンテナンス費用も数万円かかります。
自ずと利用料も高く、普通に計算すると1回の利用に7000円前後かかります。
私達はそれを民間や公的機関からの助成金獲得、自前のチャリティーコンサート、寄付金などで賄って、利用料を安く抑えてきました。
老いはみんな等しくやってきます。
私達が細々とやっている事業では多くの人に届きません。
同じ事業者があちこちにあったらいいなと考えてきました。
私達、事業所の台所事情も厳しいものがあります。
これまで何度も市に資料を提出して
一時的な助成ではなく、市の予算に組み込んで制度としてほしいと訴えてきましたが、ずっと受け入れてもらえませんでした。
昨年、市長が代わって、今回、やっと予算化されることになったのです!
一昨日、市の説明会と階段昇降機メーカー5社が各自持ってきた階段昇降機をを説明、
後半、参加者は試乗したり、
運転してみたりしました。
12団体参加のうち、実際に使っているのは私達だけでした。


これは一段一段上がるタイプです。
キャタピラーで上がるタイプもありました。
それぞれ安全装置に心を砕いているメーカー、運転しやすさを追求するメーカーなど
いろいろあって、今後の参考になりました。

これは後ろにあるキャタピラーが車輪の下に潜り込んで、上下します。
よく駅で見かける荷物運搬機と似ています。
多少ガタガタはしますが、
他のに比べるとスムーズな動きかなと思いました。

シートベルトをつけてもらって、

誰もいない夜のコミュニティセンターの階段で、
順番に昇ったり降りたりを繰り返しました。
これで助成金がもらえるわけではなく、
これから審査があり、
全市で6事業所に絞られます。
その中に入るといいのですが..…
とにかく、これまでの訴えが叶えられて、やっとここまできた感じです。
ほっとしています〜