迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

あけまして沖縄[その12]柏屋食堂「本日の定食」600円、生ビール400円、ライブチャージ別

2008年01月26日 | 旅する。
1月26日

雨が小やみになった隙をついて、ちんだみ工芸に行って三線の稽古をする。来店したお客さんにことごとく店員に間違われる。

いや、ちょっとウチナーになったみたいで嬉しいんですけどね。

月光荘に戻ってみれば、いっぺいがUNOを買ったということで、ルールを習ってやってみる。それにしても性格があらわれるゲームである。ちなみに私は最後の詰めを運任せにしては破滅するタイプのようである。

今日の目玉は柏屋でのBASSNINJAのライブ。超絶技巧のベース一本で驚異のバンドサウンド! という触れ込みで、ガチャピンさんの「凄いよ」という一言で行くことにしたわけだが。

例によって開演間近に行って定食のチキン南蛮に生ビールを食っては飲みしている最中に突然ライブが始まった。

チキン唐揚げに南蛮タルタルソースをたっぷりつけて頬張ったまま、6弦フレットレスの上で跳ね踊る指の妙技に目を見張る。

あんまりにも凄かったので、DVDを買ってしまったくらいである。

ちなみに、DVDには今後のライブでは封印された「昆虫漫談#38」も収録されている。

あけまして沖縄[その11]ホットワインが550円なのは「スパイス代50円」だから

2008年01月26日 | 旅する。
1月26日

月光荘の朝ご飯は200円、具だくさんの汁と漬け物がつく。納豆50円、卵50円。

外の風を感じながらちゃぶ台のようなテーブル(そのうち囲炉裏になるらしい)を車座に囲んで食べる……のは、気持ちがいいはずなのだが、雨模様の上に肌寒いので、避難民に現地からの炊き出しのような気分も漂う。

2階で三線を練習し、ネットしていたら、本格的に降り出して、大粒の雨が屋根を叩きつけていく。

遠出を諦めて、カフェコトブキで昼ご飯とホットワイン。ここでまどかちゃんとサシで話していると、アリ地獄に落ちたアリのような、あるいは「砂の女」から離れられなくなっていく主人公のような気分に陥る。

いや、褒め言葉なんです。ほら、雨も小降りになってきたし。

あけまして沖縄[その10]帰りにはタクシー800円

2008年01月25日 | 旅する。
1月25日

県立博物館・美術館から浦添まで、歩いてみる。けっこう遠い。

ガチャピンさんのgrooveにて、魂クンら3人のライブ。

珍しくほぼ定刻にスタートしたらしく、入ったときにはもう始まっていた。

内地からのお客さんも多く(追っかけ?)、微妙に緊張したなかで進むが、最後の魂クンの出番からはいつものぶっちゃけて愉しい空気が戻ってきた。

沖縄に終電はない。

あけまして沖縄[その9]生きているロック史

2008年01月25日 | 旅する。
1月25日

沖縄県立博物館・美術館にて、「コザロック&トーク」というイベントがあるということを朝刊で知ったので、出かけてみる。なにしろ入場無料である。

沖縄県立美術館と博物館は昨年11月に開館したばかりで、とくに美術館では1872年以降の沖縄アートを近現代史とともに俯瞰する、極めて質の高い特別展が開かれている。

その視野の広さとしなやかなコンセプトを象徴するものとして、コザロックが取り上げられていて、しかしなかなか展示だけでロックを見せるには限界があるわけで、ミニライブとトークのイベントの出番となるわけである。

まあそんなお題目はさておいて、カッチャンやマリーのライブがあって生でジョージ紫らの話が聞けるなどという機会はメッタにない。

私にとっては紫というバンドは伝説の向こう側、生きている歴史みたいなもんである。

あけまして沖縄[その8]ヨモギそば

2008年01月25日 | 旅する。
1月25日

いつものように月光荘で三線を練習し、ちんだみ工芸で稽古し、ひばり屋でカプチーノを飲む。

今日もお昼は沖縄そば、まどかちゃんオススメ「てぃーあんだー」にて、軟骨ソーキとフーチバー(ヨモギ)そばをいただく。

天久まで歩いて20分余。けっこう近いと思うが、沖縄ではあまり歩く人はいないようである。

あけまして沖縄[その6]豆乳キムチ鍋にクビ肉ベーコン

2008年01月24日 | 旅する。
1月24日

遅いお昼をとりに沖縄そば博物館へ行ったら、3店ほどが撤退していた。ここも景気はあんまり振るわないようである。

市場から桜坂にかけて散歩する。

月光荘に戻ったら、「豆乳キムチ鍋」の支度が始まっていた。

日本酒まで用意されていて、大阪のパブの店長ノブ君と京都造形大の久高島スクーリングに来たさおピョンも巻き込んで、温まる鍋を囲む。

鍋の決め手は沖縄ならではのクビ肉ベーコンである。

最後は洗い物当番を決めるジャンケンで最後の3人から奇跡の脱出に成功する。このジャンケンは、実に会心の勝負だった……って、今日はいったいどんな1日だったのだ?

あけまして沖縄[その5]花が咲き実をつけて

2008年01月24日 | 旅する。
1月24日

本来の那覇の1日はこんな風に過ごすはずだった。

朝は宇良商店で弁当を買ってしっかり食べ、公園で三線の練習をし、月光荘に戻ってメールチェックしたり、旅ノートを書いたり。

昼は沖縄そば博物館で全店舗制覇をめざし、その後桜坂劇場で映画を見たり、高良レコード店でCDを試聴したり、市場を冷やかしたり。

もちろん、ちんだみ工芸で毎日三線の稽古をして、珈琲屋台ひばり屋でカプチーノを楽しみ、日が暮れたら夕ご飯の思案をする。

夜にはライブに出掛けるか、コトブキで呑むか、あるいはその両方か。

………。

しかし、朝に宇良商店がなくなっているのを発見した時点で美しい予定は崩れ去り、あまりの寒さに公園なんかで三線を弾く気にはなれず、月光荘の2階で練習していたら、腰が冷えて凍りそうになり、1階に避難したもののやはり寒さに耐えられず、結局は早々にちんだみ工芸にお邪魔して稽古する。

いやあ、こんなに寒さを感じるとは思わなかった。気温は新聞によれば14度から17度はあるので、沖縄にしては寒いのかもしれないが、私にとってみれば「適温」のはずなのだ。なにしろ、山形に滞在している時には暖房を14度で止めていたくらいなのに。

それでも、ひばり屋では、スナックえんどうが実をつけていた。寒い冬にも力を蓄えて次の世代を育てているのである。

この程度の寒さでへこたれているわけにはいかない。

あけまして沖縄[その3]ラーメン屋コトブキ

2008年01月23日 | 旅する。
1月23日

例によって月光荘にチェックイン。

ゆいレールの車内で半袖もサンダルも皆無、っていう時点で薄々予感はしていたのだが、めっちゃ寒い。

長袖にスニーカーでコトブキへ。期間限定でラーメン屋になっているというので、ラーメンに餃子に泡盛3杯。

久しぶり! はMTDさんや愛一朗やイチくんやエミちゃんやおがたさんやセンパイやミュウや、えーと、洩れがあったらゴメンナサイ、と。

初めまして! は京都月光荘からシャッフルのみなみ嬢や、カブで本島一周の青年や2週間の予定の女性ペアやビーチロックの元ヘルパー二人組などなど。


ワインと温泉の丘

2008年01月20日 | 旅する。
1月20日

18きっぷ使用の最終日。今までの反省に鑑み、少し下調べをして計画を立ててみる。

沖縄に行くと温泉や大浴場と縁遠くなるので、温泉しかもJRの駅から歩いて行けるところを探す。

あまりに遠いと早立ちがしんどいし、かといって近すぎるとありがたみが薄れる。18きっぷの1日分は2300円なので。

という訳で、勝沼にある町営「ぶどうの丘」に、「天空の湯」なる温泉施設があり、600円で絶景露天風呂にもはいれるってことで、しかも横浜から約2時間半と手頃な距離。さらにワインセラーで試飲もできる。

こうきたら行くしかないでしょう。

横浜から東神奈川経由で横浜線直通の八王子行きに乗り、高尾から中央本線で勝沼ぶどう郷駅で下車。プラットフォームから「ぶどうの丘」がよく見える。

歩いて15分、まず温泉、展望レストランでビーフカレーと100%ぶどうジュース、ワインセラーにて試飲。

ほろ酔いで、けだるい午後。



行方定めず風まかせ

2008年01月19日 | 旅する。
1月19日

さて、どこに行くか。

すでに昼過ぎ、各駅停車の旅ではもはやかなり遅い時刻である。

うまい思案も浮かばず、ええいままよと、とりあえず外に出る。

まずは西へ、続いて南へ。やって来た列車に乗って、どこまで遠くに行けるだろう?

茅ヶ崎から熱海、さらに沼津へ。

早くも日が暮れかけてきた。次の列車は御殿場経由の国府津行きと、見透かされているかのように東へ戻っていく。

このあたりが今日の引き返し点らしい。




川越の蔵造り街並み

2008年01月18日 | 旅する。
1月18日

所用ゆえ、九時過ぎに出立し、18きっぷにて横浜から湘南新宿ラインに乗車して大宮に至る。川越線に乗り換えて終点の川越駅より徒歩。

という訳で、所謂「レトロ」風情を味わわんとするも、「いかにも」な設えにやや食傷する。

ちなみに、わざとらしい古びた漢字の読みは下記の通り。

所用:しょよう
出立:しゅったつ
徒歩:かち
所謂:いわゆる
風情:ふぜい
設え:しつらえ
食傷:しょくしょう