友人と中之条ビエンナーレをみてきました。
今回で第4回とのこと。
すっかり定着し、広報も行き届いたようで大そうなにぎわいでした。
私たちは午後遅い時間に行ったので、駅周辺と役場周辺のみを歩きました。
中之条町は普段、適度にさびれている地方の町なのですが、このイベントのためか大勢の若い人たちが来ていました。
着実に町おこしにつながっているようです。
さて、私たちがみた範囲ですが、作品は・・・・・作家によって力量の差が大きすぎるように思えました。
現代美術の常、ほとんどの作品が何を表現しようとしたものかわかりません。
このことについて、私はわかるとかわからないという判断はしないので全く問題ありません。
ですが、明らかに力のない、手抜きと言わざるを得ない、面白くない、センスもない、そして吹けば飛ぶような作品が多くあります。
難解であっても、抽象的であっても人を突き動かす力を持っているものが美術だと考えます。
もっと気楽にと言われるかもしれませんが、そういう力を持たない作品は観ていて面白くないのです。
それなら
廃ビルのはがれかけた天井のシミや
経年による、何とも言えない佇まいをみせる倉庫のトタンや
ガラス窓の向こうの夕日の方がずっと力を持っていると思います。
ビエンナーレの会場は、空き店舗や空き倉庫などを使っています。
作品より、そんな建物の壁のシミや床の減り具合などの方が存在感があったりします。
若い作家も多いのでしょうが、いい加減な仕事、楽をしたらつまらない作品しかできないと悟るべきですね。
以上ジジイのたわごとでした。