アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

カニ、カニ、カニは気味が悪いが 面白い

2010-07-18 09:29:07 | SF
リアルでシリアス、人間の小ささを思わせる



「深海のYrr 〈上〉」 フランク・シェッツィング(著) 北川 和代 (翻訳) 早川書房  (ハヤカワ文庫 NV) 2008年


「深海のYrr 〈中〉」 フランク・シェッツィング(著) 北川 和代 (翻訳) 早川書房  (ハヤカワ文庫 NV) 2008年


「深海のYrr 〈下〉」 フランク・シェッツィング(著) 北川 和代 (翻訳) 早川書房  (ハヤカワ文庫 NV) 2008年

 「深海のyrr(イール)」という本をようやく読み終えました。文庫本で上中下三巻あり、それぞれが550ページ前後あるという大作です。主題は「人類滅亡」の危機であり、それを綿密な取材に基づいた科学的な裏づけをもとに、我々が現実に直面している「環境破壊」「温暖化」のイメージと重ね合わせてリアルに心に響く、いや、読み進めるうちに心の中に自己反省の重さを増大させていくという、ある意味「つらい」本でした。読み物としても面白さ、フィクションの部分で人間以外の知的生命体との戦いがリアルに描写されていますが、これは、人間とは何かと、逆に問いかけるものになっています。出版された2004年にドイツで「ダビンチ・コード」とベストセラーを競ったとのことですが、「ダビンチ・コード」がすでに語り尽くされてきた話題を寄せ集めて再構成しただけの小説であるのに対して、こちらの方が正しく「反宗教的」であるのかも知れません。 

実は、この記事は昨年6月に「アリ@チャピ日記」に掲載したものの流用です
コピペでこんなこともできるなあと実験的手抜きしました

だから読み終えたのは昨年の話です
メキシコ湾の原油流出事故はたった1か所、一つの油井の事故です
二つ、三つ・・・となったらどうなるのでしょうか
1970年代オイルショックの時には20世紀中に石油が枯渇するという話がありました
その後も新たな発見と技術革新で石油を掘り続けていますが
荒唐無稽な空想科学小説と読み捨てることができない物語でした

 時間があれば是非読んでみてください

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