ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[22]青が好き

2024-09-11 20:54:33 | 読書
『デレク・ジャーマンの庭』からの続きです。

学生の時に、デレク・ジャーマンの映画『BLUE』を、
ちょうど映画館で観ました。

この映画は、
自分で理想的な青色を開発した画家イヴ・クラインへの
オマージュとも言われていて、
全編にわたって映像は青一色のみ。

当時このクライン・ブルー(正式にはインターナショナル・クライン・ブルー)
好きだった私は映画館で観られて満足でした。

映画は全編散文詩の朗読です。
英語で朗読される詩がとても耳に心地よく
その後CDも購入しました。



青い箱入りのCDには、フィルムが一枚ついていて、
このフィルムを投影してCDをかけると
自分の部屋でも映画が再現できてしまう優れもの。



とはいえ、まだ一回もやったことはない 笑


当時はあまり深く考えていませんでしたが
この映画が公開されたのは、デレク・ジャーマンが亡くなる一年前(1993年)。
散文詩の内容からは、
確実に病が進み、死を意識している様子が伺えます。
AIDSの現状のこと、自分の治療のこと、
そしてブルーに対する思い。


本編散文詩より抜粋↓

私は空の彼方を歩く
何を求めて?
測り知れぬ至福のブルーを探して



さて、
ブルーといえば、『色の物語 青』という本があります。



この本、副題に
『古代エジプトからイヴ・クラインまで』となっていたので
興味をもって買ったのですが、
残念ながら
期待したクライン・ブルーの記述はほとんどありませんでした

でも、
青をメインに使った名画がたくさん載っていて、
作品ごと使われている顔料の種類や名前、
宗教的な理由や画家の事情など
どんな意図でその絵に青を使ったかの説明があって面白かったです。


本文「アートの中の青」より抜粋↓

希望と同時に悲しみを表せる色といったら? かつてはフランス王朝の象徴で、いまは自由の国フランスを象徴する色は? 天上と地上をつなぐ色といったら?──青をおいてほかにはないでしょう。


ちなみに、
いつからか覚えていないのですが
数字によってイメージする色があります。
私は、トリコロール(フランスの国旗)が大好きなのですが
数字に置き換えると5・1・2となります。

私の中では「5」が「青」なのですが
それを短大時代に友人たちに話したところ
やっぱりそれぞれイメージする色があるらしく
それが全員見事に違ってバラバラで面白かった ( ´∀`)

人によっては考えたこともないって言われます 笑

まあ、
ものすごく感覚的なものなので説明もできないし、
二桁の数字とか言われても困るだけなのですが。

あ、でも人に対してイメージカラーは
みんな持っているのかな。

この人は◯◯色っていうイメージ。
そんな占いもありましたね。
◯◯色だと思う人=好きな人、みたいなやつ。

ものすごく前に、渋谷で友人とある喫茶店に入ったのですが
そのお店でコーヒーを頼むと
マスターから見たお客さんのイメージに合わせた
コーヒーカップで出してくれるのです。
はじめてのお店でも、そこから話がはずんで楽しかった記憶が。

そのときマスターが運んできたのは
私には薄いピンクの薔薇の柄のカップ、
友人は青の幾何学的な花柄?みたいなカップでした。

青が良かったな〜と思ったのを覚えています。

でもいろんな人から見ても、私のイメージは青ではないみたい。
言われたことがない〜(´ー`)


最後に、
最近思ったこと。

昔は、
普通に「葉っぱが青い」とか、
「青リンゴ」「青虫」「青菜」とか、
緑色のことも「青」って呼ぶことに全然違和感なくて。
不思議に思ったことがなかったな、と。

数年前、はるが小さい時に「信号青だよ」って言ったら
「緑じゃないの?」って言われたことあるんです。

その時は、
みんな青信号って言うから青でいいんじゃない?
とか適当に答えた気がするのですが、

ついこの間、信号待ちしていたら、
隣に若いお母さんと、3歳くらいの男の子がいて
そのお母さんが
「あ、信号みどりになったから渡ろう!」って言って
子どもも普通に「うん」って言って渡っていったので
もう今は信号もみんな「緑」って言うのかな、と思って。

色の種類も認識もだいぶ変わってきて、
青と緑を「青色」とまとめるのは、無理があるんだろうな。


ちょっと検索したらこんな本があるようで。


少し前にテレビで見たので
ざっくりと理由は知っているのですが
読んでみたら面白いのかなぁ。


今日は撮影中ネコは爆睡してて来なかった。


おまけのふわりちゃん。